忘れかけていた恋愛感情を思い出させてくれる、藤田麻衣子ニュー・アルバム!

忘れかけていた恋愛感情を思い出させてくれる、藤田麻衣子ニュー・アルバム!

藤田麻衣子

恋する女子の代弁者として話題のシンガー・ソングライターの藤田麻衣子の待望のメジャー1stアルバム『one way』がついにリリースされた。いろんな恋愛感情に改めて気づかせてくれる今回の作品。どの曲を聴いても涙をそそる……しかし涙のあとには、自然と前を向けるような楽曲たちの魅力に迫ります!

INTERVIEW & TEXT BY 恒川めぐみ


この曲がいい!! って、ずっと言い張っていました(笑)

──前々から予想はしていたんですけど、やはり泣かされました。今回のアルバムに。

藤田麻衣子 本当ですか!? ありがとうございます(笑)。インディーズ最後のフル・アルバムから2年3ヵ月ぶりなんですけど、それまでのシングルや、配信のみでリリースした曲、タイアップがついた曲も全部入れたくて。そういう曲だけでアルバムの半分以上を占めてしまったので、完全な未発表曲は「one way」と「金曜日、君のいない初雪」、「二回目のさよなら」、「恋煩い」、「STEP」の5曲になりました。もちろん、今まで出してきた曲たちも大事ですけど、作ったばかりの新曲たちもかわいいですね!

──では、その新曲を中心にお聞きしていこうと思います。まず「one way」。アルバムのタイトル曲ですね。

藤田 実はメジャー・デビュー・シングルの候補に挙がっていたくらい、詞もメロディも、サウンドの世界観にも、とても思い入れが深い曲なので、どうしても大事なタイミングで発表したかったんです。だからメジャー1stアルバムのタイトル曲で、しかも絶対に1曲目、MVを作るならこの曲がいい!! って、ずっと言い張っていました(笑)。

──見事、アルバムの顔にふさわしい存在感ある曲になっていますよね。特にサウンドの構築が巧みで、音響だったり、リバーブ感に感動します。

藤田 ミックスを、サウンド・クリエイターの松本靖雄さんにお願いしたんですけど、音の魔法使いのような方で、360度で音が聞こえてくるというか。本当にコーラスが全方向から向かってくる感じですよね。私の声でここまで創り上げてくださって本当に感激です。

──ケルト音楽のような、ダイナミックで幻想的な音像に引き込まれました。歌詞とメロディの世界観ともピッタリで。

藤田 片思いでも両思いでも、自分の想いのほうが相手よりも大きいんだなって気づかされてしまうことってありますよね。それって、すごく一方通行=「one way」だなと思うことがあって。例えば、バイバイって見送るときに、こっちは相手が見えなくなるまで見送っているのに、相手は一向に振り返らない、みたいな。そういう、すごく気持ちが見える瞬間さえ描ければいいなと思って書いた曲なので、あまり広い情景は歌わず、音と声を分厚く重ねることで想いの熱を存分に込めました。

“ベスト・アルバム”って呼んだらいかんの?

──一方、「金曜日、君のいない初雪」はとても情景豊かですよね。これは男性目線なんですね。

藤田 そうなんです。私、マニキュアを3日に1回ぐらい塗り替えるんですけど、塗った直後に何かに触れて、よく「うぎゃっ!」ってなるんですよ(笑)。そこで、“あ、マニキュアって物に残るんだな”っていうところから、このストーリーを思いつきました。もし、男の人が自分のマグカップにマニキュアが付いているのを見つけたら、別れた彼女が自分のそばでマニキュアを塗っていた光景を思い出したりするんだろうなぁって。

──想像しただけでも切ないです。「二回目のさよなら」のほうは、女性目線からの悲しい恋の歌ですよね。

藤田 恋の始まりだったり途中だったりする歌が多いなか、この曲は別れたそのあとのストーリーを描きました。恋人の家へ荷物を取りに行くなんて、つらいですよね。私自身も、別れたあとに彼の家を訪ねて、震えながらピンポンを押した記憶があるんですけど、必ず後ろ髪を引かれる想いはするんですよね。

──そこで涙を見せず、強い人でいようとする姿がいじらしいな、と。

藤田 私、今ならそういう気持ちがちょっとわかるんですよ。例えば24、25歳の頃って「やり直したい」とか「まだ好きです」とか、その場だけの感情でも口に出して言ってしまえる年齢だったと思うんです。でも、もっと大人になると、相手のことを考えながら「これが後ろ髪を引かれる気持ちなんだ」「これは未練っていう感情なんだ」と受け入れて、心の奥にそっとしまってしまう。どうしようもない感情の名前がわかるようになると、悲しいけどここはこらえるところだなとか、頑張って笑顔を見せるところだなとか、なんとなくわかるような気がして。だから、この歌のレコーディングはすごく気持ちが入ってしまいましたね。

──今のお話しを聞いたうえで、またアルバムに浸ると涙が倍増する気がします……。

藤田 でも、ほら「つぼみ」「STEP」「あなたは幸せになる」(ボーナス・トラック)というメッセージ・ソングもありますから(笑)。

──元気、出ました(笑)。どうしてこんなに優しい歌がうたえるんでしょう?

藤田 メッセージ・ソングを歌うときは、ファンの方だったり、ライブに来てくださる一人ひとりの顔が見えているんですよ。私はまだそれほど長く生きてはいないですけど、少しずつ経験を重ねるなかで、年齢問わずたくさんの人に対してどんなことが言えるだろうか? って思いながら。自分が学んできたこと、見つけてきたこと、気づいてきたことが、少しでも誰かのプラスになれたらいいなと思っています。

──そこを含め、このアルバムは藤田さんにとっても、大切なものがギッシリ詰まった1枚なんでしょうね。

藤田 そうですね。自分でも「“ベスト・アルバム”って呼んだらいかんの?」って思うくらい(笑)、想い入れの深いアルバムになりました。


リリース情報

2014.10.29 ON SALE
ALBUM『one way』
ビクターエンタテインメント

[初回完全限定盤/CD+DVD]¥4,800+税
[期間限定盤/CD+カレンダー]¥3,500+税
[通常盤/CD]¥3,000+税

 詳細はこちら 


ライブ情報

“藤田麻衣子 LIVE TOUR 2014-2015 ~one way~”

詳細はこちら
オフィシャルサイト

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