みんなの映画部 活動08『ジャージー・ボーイズ』[前編]

みんなの映画部 活動08『ジャージー・ボーイズ』[前編]

みんなの映画部 活動08『ジャージー・ボーイズ』[前編]

Base Ball Bear/OKAMOTO’S

Base Ball Bearの小出祐介が部長となり、ミュージシャン仲間と映画を観てひたすら語り合うプライベート課外活動“映画部”が月イチ連載に。気心知れた仲間同士でゆる~く、でもミュージシャンならではの独特な視点でガチ感想会を展開。今月は小出部長のたっての希望『ジャージー・ボーイズ』。ミュージシャンを描いた映画をミュージシャンはどう観たのか?

TEXT BY ますこかずたか(DAILY MUSIC編集部)


活動第8回[前編]
作品:『ジャージー・ボーイズ
部員:小出祐介(Base Ball Bear)、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)

あんなにもバンドにストーリーがあったらうれしいよね

──今回は、巨匠クリント・イーストウッド監督が1960年代の世界的人気ロックバンド“フォー・シーズンズ”の光と影を描いた『ジャージー・ボーイズ』です。まずは小出部長から感想を。

小出 えー、完璧でした。完璧で最高でした。

レイジ 完璧でした!

小出 前回の『ある優しき殺人者の記録』に続き、レイジくんまた泣いてました。もうはばからず泣いてました。

レイジ ウッウッウッて(笑)。僕は今回が2回目だったんですが、2回目のほうが良かったっていうのが新鮮でした。

小出 それはなんでなんだろうね。

レイジ なんでだろうなあ……ストーリーがわかったうえで観るとムダなことを考えずピュアに音楽を観られちゃうからですかね。ライブシーンで泣いちゃいましたし、授賞式での4人のセリフのところもすごい泣けますね。

小出 良いシーンです。あんなにもバンドにストーリーがあったらうれしいよね。フォー・シーズンズのメンバーは出身がめちゃめちゃガラ悪いじゃないですか。ミュージシャンの話なのに、出だしからいきなり車で金庫を盗もうとして(笑)。

ハマ ガチで悪い(笑)。

レイジ マフィア映画みたいな感じもしましたね。音楽の話だけど、マフィア映画が好きな人は絶対好きだと思う。「男」だったり「借金の取り立て」だったり。

ハマ ショウビジネスの世界が裏社会と並行して存在するっていうのをすごくあっさり描いてる。そういうのは付き物だって全面に出して描く映画はあるけれど、日本人のような義理人情みたいに当たり前として描いているのがちょっとびっくりというか上手だなと。

──このバンドのようにメンバーの誰かが借金してたらみんなで返済する?

レイジ 「絶対に関係ない」って俺言いそう(笑)。

ハマ いやでも、そこから返済するっていう展開になって、あそこからぐんぐん泣かせに行くのかと思ったら、そうでもなくって。

小出 あそこいくらでも泣かせポイントあるのにね、そこには行かない。最後にみんなで「いろいろあったけど、時間が経ったんだし」っていう、ああいう大団円って良いなって思ったね。

その年代でいちばん流行ってたものになってて時代考証がすごいしっかりしてる

小出 ミュージシャン視点で観ると、時代の移り変わりがステージに現れていたね。

──例えば?

小出 最初のバーから始まって、その後レコード録音する録音ブースのシーン。今なら絶対考えられないけど、みんなタバコをパカパカ吸ってるとこで歌ってる(笑)。あんなのありえないっすから、今。

ハマ マイク1本ですしね。

小出 そうそう。「じゃやるよー」って譜面見て、「じゃあテイク3」みたいな感じでまわし始めてすぐ「アァーーー」と歌えるとかってすごいよねあれ。

ハマ 当時はそうだったんでしょうね。

小出 じゃないとダメだったんだろうね。みんな譜面読めるしさ。あと時代が流れていくと、ギターが変わっていくんだよね。

ハマ アンプも機材もちゃんと年代ものなんですよね。「君の瞳に恋してる」のレコーディングで、会社の偉い人と言い合うシーンあるじゃないですか。あの時うしろにスタジオ・ミュージシャンがいて、そこのアンプが『AMPEG(アンペグ)』になってたり。

小出 『AMPEG』になってた。

ハマ いわゆるその年代でいちばん流行ってたというか、最新だったものになってて時代考証がすごいしっかりしてる。

レイジ でも……ひとつだけドラムの足がね……違かったんですよねえ。

一同 (笑)

レイジ 50年代の頃なのに60年代後半の足だったんですよね。棒がただ出てるみたいなやつだったはずなんですけど、カギのやつだったんですよ。

ハマ そこを言い出すとまあ随所あったけどね。そこの構えはアップじゃないの? だったり。それにしたってすごかったけど。

小出 俺はそこまでじゃないからね(笑)。ざっくり観てて、「はいはい、ストラト出てきた」とか。

ハマ 途中でジャガーになったり。あ、ジャズマスか。カバリングはたぶんヴィンテージのものを使ってる感じでしたけど。あと、オリジナル・プレシジョン・ベースからプレベにいくんですけど、それが最高でしたね。しかもなぜかカスタムカラーで、めっちゃ良かった。

小出 この楽器マニアが!(笑)

C-20141030-MK-1325瑛太×松田龍平×レイジ!!!(※写真と本編は関係ありません)

C-20141030-MK-1326観賞後、感想会会場(喫茶店)へ向かう男子3人。

後編]に続く

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