大人になっても消えないモヤモヤ。その心をSEBASTIAN Xが代弁!

大人になっても消えないモヤモヤ。その心をSEBASTIAN Xが代弁!

SEBASTIAN X

自分が思っていた“大人像”とはかけ離れていた……という経験をしている人も多いはず。こういった不思議な感情を言葉にした楽曲や、愛という壮大なテーマを問いかける詞など、とても興味深い表現をするアーティストが現れた。ボーカル永原真夏の想いを届ける。

INTERVIEW & TEXT BY森 朋之


淋しさや痛みを伴う気持ちって、大人になっても全然なくならないんですよ!

──メジャー1stミニ・アルバム『イェーイ』がリリースされます。制作において、“メジャー・デビュー”ということは意識してましたか?

永原真夏 “TOKYO 春告 ジャンボリー”(SEBASTIAN X主催によるイベント)の準備をしてる時期にお話をいただいたのもあって、実感する暇がなかったんですよ(笑)。たぶん、ちょっとは(メジャー・デビューを)意識したかもしれないけど、作り始めると、もっと根本的なところ(歌詞だったり、アンサンブルだったり)に集中してましたね。インディーズでもかなり作品を作ってきたし、自分たちの制作スタイルが確立できていたのも大きいと思います。“ここは変われる余地がある”“ここは手放せない”というのもハッキリしていたし。

──なるほど。タイトル曲「イェーイ」はカラフルでハイテンションなポップチューン。まさに現在のSEBASTIAN Xを象徴している曲だな、と。

永原 「イェーイ」というタイトルを見ると“盛り上げチューン”かなって思われるかもしれないけど(笑)、ガッツリとポップスになりましたね。歌詞に“がんばれ”みたいなわかりやすいメッセージがないし、抽象的な言葉が多いから“これってポップなのかな?”ってちょっと心配してたんですけど、クラムボンのミトさんがプロデュースに入ってくれたこともあって、ポップになって。

──確かにわかりやすいメッセージは少ないかもしれないけど、“イェーイ どれだけ 大人になっても淋しい 子供の頃から 痛みは続いている”という冒頭の歌詞はすごく印象的でした。

永原 歌い出しはすごく大事にしてたんですよ。この歌をどこから始めようかなって考えて……インディーズで最初のアルバムを出したのは20歳、21歳くらいだったんですけど、その頃はまだ多感な時期だったし、自分のなかに淋しさや刹那的な衝動がすごくあったんですよね。特に音楽をやっていると、そういう感情と対面することも多いし。ただ“今はそういう時期なんだな”という自覚があったし、“大人になったら、歌う内容がどう変わるのかな”って楽しみだったんです。でも、そういう(淋しさや痛みを伴う)気持ちって、大人になっても全然なくならないんですよ! それはちょっとビックリした(笑)。“え、ずっとこういう感じ? このまま80歳まで生きんの?!”って。

──(笑)2曲目の「ラブレターフロム地球」は壮大なラブソング。

永原 普段はあまりラブソングを書かないんですけど、この時期ラブソング・モードだったんですよね。ただ、“誰かのことを好きですごく幸せ”といいうモードでもなかったし、“昔のことを思い出して、淋しがる”という感じでもなくて。だから愛の不思議について書いてみようと思ったんです。“愛って何?”って聞いても誰も答えてくれないし、自分で探すしかなくて……。そういうテーマを歌にするのは超難しかったんですけど、最終的には人に向かってしゃべるように書けたんじゃないかなって。

共感と憧れが両方あるっていうのが、名曲たるゆえんなんじゃないかな

──3曲目の「スーダラ節」(ハナ肇とクレージーキャッツ/‘61年)のカバーにも、SEBASTIAN Xらしいセンスが溢れてますね。

永原 元々好きな曲でした。これ、ずいぶん前の歌じゃないですか。でも、いまでも通用するなって思ったし、昭和の名曲をカバーするという感覚ではなくて、“いま、いちばんリアリティがある曲”という気持ちでやってるんですよね。この曲の歌詞は一見、“あるある”だと思うじゃないですか。でも、どこか憧れの歌なんじゃないかなと思って。

──“チョイト一杯の つもりで飲んで いつの間にやら ハシゴ酒”も……。

永原 そうそう(笑)。競馬でボーナスを全部使っちゃうとか、一目ぼれした女の子にすぐ手を出すとか、なかなかないと思うんですよ。共感と憧れが両方あるっていうのが、名曲たるゆえんなんじゃないかなって。歌うときはもう、この主人公に成り切ってました(笑)。“あえて歌ってます”感は出しちゃいけないと思ってたんですよ。面白いでしょ? とかってネタみたいな感じでやるとカッコ悪いから、“自分が書いた歌”くらいの感じで真っ直ぐ歌わないと伝わらないだろうし、みんなを巻き込める歌にはならないだろうなって。

──11月にはワンマン・ツアーも開催。メジャーに移ったことで、活動の幅もさらに広がりそうですね。

永原 海外でライブしたいとか、音楽でいろんなことに関わりたいとか、やりたいことはいっぱいあるんですよ。可能性はすごくあるし、“音楽ってすごい!”って。メジャー・デビューしていちばん感じたことは、そういうことだったかもしれないです。超楽しい! 音楽最高! みたいな(笑)。具体的な展望というよりも「音楽にはすごいエネルギー、パワーがあるんだ」って実感したり体現しながら進んでいきたいっていうのをいちばん思ってますね。

リリース情報

2014.10.22 ON SALE
mini AL『イェーイ』
ONECIRCLE
201410142324[CD+DVD/初回生産分のみ“飛び出す”紙ジャケット]¥2,000+税
[CD]¥1,500+税

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