ヨーロッパ、アメリカ、アジアでも!“ビジュアル系”の海外人気は多様化している!

2014.10.20

TEXT BY 藤谷千明

■海を超えた「ビジュアル系」

海外のビジュアル系人気には、実は10年以上の歴史があります。2000年代初頭からビジュアル系の2次元的なルックスと海外のアニメファンの相性が良かったのか、北米のアニメ系イベントにビジュアル系バンドが出演するようになり、2000年代後半以降になるとYouTubeやMySpaceがきっかけで世界中にファンが増えたこともあって、アンティック-珈琲店-やVersaillesなど海外ツアーを行うバンドが続出しました。

フランスで毎年行われる日本カルチャーの祭典“ジャパン・エキスポ”にも毎年のようにビジュアル系バンドが参加しています。今年はYOSHIKIやNoGoDなどが出演し話題を呼びました。

特に人気があるのは日本同様the GazettEです。2013年秋に行った世界7ヵ国9公演“the GazettE WORLD TOUR13”は約2万人を動員し、Facebookページの「いいね!」の数は25万近く、YouTubeの動画には世界中のファンからコメントが集まっています。

また、フランスをコンセプトにしたKAMIJO(Versailles)の人気は現地でもかなりのもので、2011年に行われたKAMIJOがボーカルを務めるVersaillesのフランス公演は現地ファンを1000人以上集め、今年の夏にパリで行ったKAMIJOのソロ・ワンマンライブもチケットはソールドアウト、500人以上の観客が集まったそうです。

■海外のビジュアル系バンドと海外のビジュアル系ファン

ちなみに英語では「Visualkei」中国語では「視覚系(視覺系)」とウィキペディアにも載っていて、現地でオリジナルのビジュアル系バンドも世界各地で出現しているようです。
こちらの動画は中国のビジュアル系バンド「Lilith」です。言われなければ海外のバンドだって気付かないかも?

そしてこちらは香港のゴールデンボンバーファンによる「成龙很酷」ダンス動画。この楽曲自体が香港映画のような雰囲気(歌詞はインチキ中国語)なこともありじわじわ来ます。鬼龍院翔の誕生日をお祝いするために作られた動画のようで、ラストに香港のファンによるお祝いコメントが愛に溢れていて泣かせます。

■「ボランティア」という形の海外進出

ビジュアル系の海外進出が当たり前になっている昨今ですが、少し変わった形の海外進出をしているバンドもいます。

UCHUSENTAI:NOIZ(宇宙戦隊NOIZ)は、2006年、とあるラジオ出演がきっかけでフィリピンの恵まれない子どもたちを支援し続けているバンドです。

「NOIZ基金」と称して経済事情で学校に通うことのできない子どもたちを支援したり、昨年のフィリピンが台風で大きな被害を受けた時もいち早くチャリティライブを開催するなど、10年近くボランティア活動を続けています。

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またフィリピンの人気バンド・Rivermayaの「Liwanag Sa Dilim」をカバーしたりと音楽的な交流も。

ひと言で「海外で人気」といっても様々な形があるのだと思います。ビジュアル系の海外展開はもはや一概にくくれないほど多様化しているので、今後もどういった形で広がっていくのかが楽しみです。

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