まさかの第1位!?オリコンチャートで奇跡の動きを見せたあの楽曲

2014.10.03

TEXT BY ンガポウナウメ(studio woofoo
PHOTO:© sato – Fotolia.com

口コミでのジワジワ型や返り咲き型まで。奇跡のランキングエピソードまとめ


 日本の音楽売上チャートと言えば、オリコンのCD売上チャートですね。1968年から始まった、オリコンリサーチ株式会社が販売店のデータを集めて作成するチャートです。

 基本的にはCDを発売した最初の週にいちばん高い順位を記録し、その後順位を落としていくというチャート・アクションが多く、その動きは近年になりますます顕著になっています。
 また、CDの売り上げそのものが下降していることもあり、マーケティング的要素を除いては、一般的には昔ほど注目されなくなったように感じます。ですが、調べてみると、面白いチャート・アクションを見せた楽曲がいくつもありました。

■地道なキャンペーンでランクアップ

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 最近だとやはり、2012年10月に発表された福田こうへいの「南部蝉しぐれ」です。初登場は99位で、その後もなかなか順位は上がりませんでした。しかし、全国各地でキャンペーンを実施し続ける地道な活動の甲斐あって、『NHK歌謡コンサート』内のコーナー「歌コン最前線」へ出演を果たし、ロングセラーへと繋がっていきます。そして、なんと発売から1年以上過ぎた2014年1月に、最高位の8位を記録。まさに地道な努力が反映されたチャート・アクションと呼べるでしょう。

■初動売上枚数わずか513枚からのミリオンヒット

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 また、その前だと2006年5月に発売された秋川雅史の「千の風になって」も興味深いです。誰もが知っているあのヒット曲ですが、なんと、初動週間の売上枚数は513枚(!)でした。しかし、最終的には2007年1月22日付のチャートで1位となり、その後の2月5日付のチャートでミリオンセールスを記録しました。
 英語詞「Do not stand at my grave and weep」を作家の新井満が訳し、曲を付け、2001年に私家盤の「千の風になって」を30枚プレスしたのがこの曲の始まり。そこから様々な人が歌い継ぎ、遂に秋川バージョンでヒットに辿りつきました。何人もの人たちによって支えられたチャート・アクションでした。

■4ヵ月半後に再び1位を獲得したMr.Childrenのアルバム

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 1994年9月にMr.Childrenが発表したアルバム『Atomic Heart』のチャート・アクションも面白いです。その頃のMr.Childrenは、シングル「CROSS ROAD」「innocent world」がミリオンセールスを記録していた時期だったため、このアルバムは大方の予想通り初登場1位となりました。
 しかし、それだけでは終わりませんでした。なんと『Atomic Heart』は、4ヵ月半後に再び1位の座に就いたのです。発売から4ヵ月半も経たにも関わらず、このような1位への返り咲きが起きたのでしょうか? 実はこの時、Mr.Childrenは11月と12月で2ヵ月連続してシングル「Tomorrow never knows」「everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-」をリリースし、それらが共に1位を獲得します。これら2作の評価がさらなるファンを作り出し、『Atomic Heart』が再び首位になったというわけです。
 ちなみに、オリコンチャートで初動売上が100万枚を突破せずに累積売上が300万枚を突破しているオリジナル・アルバムはこの『Atomic Heart』だけです。

 実は、奥が深いオリコンチャート。売上枚数や順位など無機質な数字の裏に、様々なドラマがあります。少し角度を変えて見ることであなただけの楽しみ方を見つけてみるのも面白いでしょう。

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