音楽ブロガーがあの番組をウォッチ!月刊 レジーのMステ定点観測 〜第5回 9月放送分〜【後編】

音楽ブロガーがあの番組をウォッチ!月刊 レジーのMステ定点観測 〜第5回 9月放送分〜【後編】

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[前編]はコチラから

レジー(音楽ブロガー)

9月放送分がテーマの5回目ですが、前編では9月26日に放送されたスペシャル企画「アーティストが選んだMステBESTパフォーマンス50」の模様をお届けしました。後編では、9月に出演したアーティストのパフォーマンスについて書きたいと思います。

YUKI、SEKAI NO OWARI:ダンスビートと戯れる「カリスマ」


8月の終わりから9月にかけて、くるり『THE PIER』、SMAP『Mr.S』、赤い公園『猛烈リトミック』、UNISON SQUARE GARDEN『Catcher In The Spy』と聴きごたえのあるアルバムのリリースが続いております。9月17日に発売されたYUKIの3年ぶりのアルバム『FLY』もそのひとつ。このアルバムのリードシングル「誰でもロンリー」を歌うべく、9月12日のMステにYUKIが出演しました。海外のダンス・ミュージックの流れ(ダフトパンクであったり、インターネット発のフューチャー・ファンクであったり)とのシンクロも感じさせるダンスナンバーには、42歳になっても若々しさを失わない彼女のビジュアルと同様のフレッシュさが溢れていました。ちなみにこの日のパフォーマンスは「トラックを流してYUKIが生歌を乗せる」という形で行われていましたが、Mステの翌週に放送されたNHKの音楽番組『SONGS』では同曲が生バンドで披露されていてそのかっこよさが半端なかったです。Mステでも生バンドで観たかった!(いろいろ難しいのは理解していますが)

YUKIといえば90年代はJUDY AND MARYのボーカルとして、21世紀に入ってからはソロアーティストとして特定層の女性のロールモデルになり続けていますが、最近の若者たちにとってのカリスマ的存在となっているらしいのが9月26日の3時間スペシャルに出演したSEKAI NO OWARI(「らしい」と伝聞なのは自分の周りに具体例がいないため)。バンド名表記が「世界の終わり」だった頃は僕も好きでCD買ったりライブ行ったりしていたのですが、最近の彼らの「テーマパーク的世界観+そのサウンドトラックとしての楽曲」という方向性にどうもついていけずすっかり疎遠になってしまいました。この日披露された新曲「Dragon Night」はオランダ出身のDJ/プロデューサー、ニッキー・ロメロがサウンド・プロデュース手掛けたEDM風味のナンバー。ジャンル的には「ダンス・ミュージック」の範疇かと思いますが、「クラブ」よりも「遊園地」で流れていそうな感じに仕上がっているのがこのバンドらしいですね。大きなフラッグを片手にトランシーバーのようなマイクで歌うボーカルのFukaseを筆頭にお揃いの衣装に身を固めた4人はまるでパレードの登場人物のようでした。


サザンオールスターズ、ポルノグラフィティ:「YUKI大好き」が共通項の先輩後輩


9月26日の「アーティストが選んだMステBESTパフォーマンス50」にて、「共演した時に超かわいかった!」とYUKIの「JOY」を選んだポルノグラフィティの岡野昭仁。きれいな芸能人をたくさん見ているであろう同業者すら虜にしてしまうYUKIの魅力に脱帽ですが、今月は他にもYUKIのことが好きなアーティストが出演していました。それは誰かというと、9月5日と12日に連続出演していたサザンオールスターズの桑田佳祐。10年以上前にロックフェスでYUKIと同じ日に出演した際にはここでは書けないような品のない言葉で彼女への愛を表明したこともある桑っちょ(「桑田佳祐 YUKI」で検索するといろいろ出てきます)、9月12日の共演時にもYUKIがしゃべっているのをうしろの席でニコニコしながら身を乗り出して聞いていました。隣りに奥さんが座っているのにあの態度はすごい。サザンとポルノは同じ事務所に所属する先輩後輩ですが、近い環境にいると女性の趣味も似てくるんですかね。

HKT48、 AKB48:「センターの意味」とは(ちょっと憤慨気味)


9月5日のMステを僕は本当に楽しみにしていました。この日はHKT48が新曲をテレビ初披露する予定で、その曲のセンターポジションとして事前に発表されていたのが兒玉遥、通称はるっぴです。彼女はHKT48立ち上げ期からの中心メンバーでありながら、これまで発表されたシングル3枚ではいずれもセンターを後輩に譲る形になっていました。そして、4枚目にしてついに念願のセンター・ポジションに指名されたのです。先日の“TOKYO IDOL FESTIVAL 2014”でこのグループを観た際にもステージ上におけるはるっぴの存在感は際立っており、ビジュアルがどんどん大人っぽくなっていることも含めて今回の起用はまさに「満を持して」という感じでした。そして放送当日、新曲「控えめI love you!」が披露されたのですが……「セ、センターじゃない!!」これが僕の最初の感想でした。いや、確かに真ん中に立っている時間は結構あります。ただ、あくまでもフォーカスされるのははるっぴと指原莉乃・宮脇咲良の3人セット。アップになるのも3人均等。しかもサビが始まるときのフォーメーションは指原莉乃がセンター。グループの功労者が初めてのセンターを務める曲にしてはあまりにもひどい仕打ちでは……結構腹が立ってしまって、どんな曲だったのかほとんど記憶にありません(改めて聴き直してみたら、元気でキャッチーな「いつもの48グループ印の曲」でした)。

「控えめI love you!」でまるでセンターかのようにプッシュされていた宮脇咲良は、9月26日の3時間スペシャルにもAKB48のメンバーとして出演。この日は「王子様の恰好をしてほしいメンバー5人が男装して(=他のメンバーよりも目立つ形で)パフォーマンスする」という唐突な企画が組まれていたのですが、宝塚大好きの渡辺麻友や男っぽい魅力を持つ山本彩などに混ざってなぜか咲良ちゃんも男装していました。どう考えても女の子らしさが魅力のメンバーだと思うのですが……彼女はAKB48の次のシングルでもセンターに大抜擢されており(渡辺麻友とのダブル・センター)、俗にいう「運営のゴリ押し」が始まった模様です。実力のある人にチャンスを与えるというのは人事の基本だとは思いますが、性急に事を進めると不幸な結果が待っていることもあるので、咲良ちゃんにはあまり気負わずのびのびやってほしいなと思います。

次のMステは10月17日とのことで、2週間お休みのようです。それではまた来月お会いしましょう。今月も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

【9月5日放送分】
Hey!Say!JUMP「ウィークエンダー」「明日へのYELL」
サザンオールスターズ「天国オン・ザ・ビーチ」「東京VICTORY」
HKT48「控えめI love you!」
GENERATIONS from EXILE TRIBE「Always with you」
ポルノグラフィティ「俺たちのセレブレーション」
9mm Parabellum Bullet「生命のワルツ」

【9月12日放送分】
中山優馬「Get Up!」
E-girls「Highschool♡love」
JUJU「ラストシーン」
サザンオールスターズ「東京VICTORY」
アリアナ・グランデ「Problem」「Break Free」
YUKI「誰でもロンリー」

【9月26日放送分】
Sexy Zone「BAD BOYS」「男 never give up」
SEKAI NO OWARI「Dragon Night」
嵐「マイガール Hawaiian ver」
JUJU「やさしさで溢れるように」「ラストシーン」
Superfly「Bi-Li-Li Emotion」「愛をからだに吹き込んで」
AKB48「RIVER」「フライングゲット」「心のプラカード」
嵐「One Love」「A・RA・SHI」
ポルノグラフィティ「アポロ」「俺たちのセレブレーション」

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