若い子は知らない、日本最大級の音楽ヒットメーカーが残した数字

2014.09.24

TEXT BY 石上直美(verb)

あの偉業を分析!小室哲哉を数字で斬る

突然ですが、クイズです。このヒット曲を作ったのは誰?
・中山美穂「50/50」
・hitomi「CANDY GIRL」
・AAA「ダイジナコト」

 答えは「小室哲哉」。AAAや森進一に至るまで、幅広いジャンルのアーティストに楽曲を提供している、日本を代表する音楽プロデューサーだ。ところで、AAAファンは、彼がただならぬ人物と知っているだろうか? そこで、アラフォー世代には懐かしく、AAA世代には新鮮に映るかもしれない、小室哲哉の足跡を数字で辿ってみよう。

◎「4/23」

日本音楽史でダブルミリオン(200万枚)以上売り上げた曲は23曲だという。その中に小室哲哉がプロデュースした曲は4曲もランクインしている。篠原涼子 with t.komuroの「愛しさと せつなさと 心強さと」、安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」、globeの「DEPARTURES」、H Jungle with t「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント」。そのすごさ、一目瞭然!

◎「4」

1995年、trf「Overnight Sensation 〜時代はあなたに委ねてる〜」、1996年、安室奈美恵「Don’t wanna cry」、1997年、安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」、1998年、globe「wanna Be A Dreammaker」と、4年連続で「日本レコード大賞」を受賞した。浜崎あゆみとEXILEが3年連続受賞しているが、4年連続はまぎれもない快挙。

◎「10億円」

1996年と1997年の納税額が10億円以上だったという。年収は推定すると約20億円! 著書『罪と音楽』で自ら「フェラーリを何台も買った。バリ島に別荘も買った。ロスからニューヨークに行くのは、好きな時間に出発できるチャーター機だ」と語っている。
「小室哲哉」というラベルが付けば、どんな曲も売れていた1990年代。こんな桁違いのエピソードが生まれたゆえんだが、それは流行ではなく、小室哲哉にはメロディメーカーとして人の心を動かす才能があったから。彼の音楽的才能について、公に初めて口にした坂本龍一もこう語っている。「小室さんを批判する人はね、パターンだけで作ってる人とか、いろんなことを言うし、そういう面もあるんだけど、一見あたりまえのコード進行でもってきても、必ず小室になってる。それは、頭とか技術ではなくて、才能ですよね」(J-WAVE『gut-on-line』より)と。

1990年代の活躍から現在に至るまで、止まることなくJ-POPに新風を入れ続けている小室哲哉。秋深まる今夜、彼のディスコグラフィーを聴き直すことをおすすめしたい。


参考:小室哲哉著『罪と音楽』(幻冬舎)、山下邦彦著『楕円とガイコツ〜「小室哲哉の自意識」×「坂本龍一の無意識」〜』(太田出版)

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