大森靖子がシングル「きゅるきゅる」でメジャー・デビュー!

大森靖子がシングル「きゅるきゅる」でメジャー・デビュー!

大森靖子

シングル「きゅるきゅる」のジャケットも見事にかわいい。そんなかわいい見た目から勝手にイメージを膨らませると、痛い目に合うのでご注意を。本音をバンバン吐き出す、感情むき出し姿こそ、大森靖子そのものである。

INTERVIEW & TEXT BY 竹内美保


意味がないというか、深みゼロ

──ポップでキャッチー、かつ日常が浸食されるくらいの破壊力ですが、“きゅるきゅる”というキーワードの定義は謎めいていますね。

大森靖子 意味がないというか、深みゼロにしようと思って作った曲なので。だから、曲のタイトルはあやふやで響きがよくて覚えやすいものにしました。今まではすごく限定していて……アルバム『魔法が使えないなら死にたい』(2013年3月20日リリース)とかは、ココ! っていうところに狙いを定めて、そこに行くみたいな気持ちで作ってきたんですけど、メジャー・デビューすることで、自分ひとりで大森靖子を背負う必要がなくなって。だから、初めてどこに行けるかわからないところに行きたいと思ったし、パッと大森靖子というものを提示だけしたときにどこに連れて行ってくれるんだろう? というポジティブな気持ちになれたので、イメージを限定するよりはあまり意味のない言葉にしたかったんです。

R-140912-YS11

もうそこで本当は完結しているから

──受け止め方が様々で、例えばそこに誤解が生じたとしてもそれはOKですか?

大森 全然OKですね。そういう想像力があったほうが楽しいし、みんなが想像的であることのほうが楽しいし、大好きなので。でもどちらかと言えば、どうとでも取れる抽象的な表現をするよりは情報量を多くして“限定をなくす”っていうことのほうが好きで。私、考えるのがすごく早いみたいで、自分のなかでは全部地続きの話なのに他人にとっては「(話が)飛び飛びだ!」とか言われて、回路が破綻してる人みたいに見られることがあったんです。でも、3秒くらいで考えることや気分が真逆になることって当たり前にあるじゃないですか。だから、(自分の身に起きていること)その全部を言いたいっていうのがあって。ただ、モヤッとさせてどうとでも取れる表現だと、それが伝わらない。別に内容は全部わかってくれなくてもいいけど、その生き方みたいのが伝わって“あ、こういう人もいるんだ”っていうのはわかってほしいんです。でも選んだ言葉のすべては、ほぼ本質には関係ないっていう(笑)。それがまた楽しくて。だって、メロディがあって、歌があって、声が出てて、(私が表現したいものは)もうそこで本当は完結しているから。言葉っていうのはフックでしかないじゃないですか、(リスナーが)ハッとしたりするための。本当はそこにいて、生きていて、音楽があるっていうだけで(感覚的に)成立しているんだけど、わかりやすい言葉とか抽象的な言葉にし過ぎるとそこに気づけない気がして。

──理論で説明しようとすると、さらに断定的になりかねないですしね。

大森 私は感情のほうが上だと思っているので、理論より。理論は後付けだけど、感情は突発的に沸き出てくるじゃないですか。そのスピード感が好きで。“早いものが正義”というか……そのほうが合うんです。自分から出てきた感情をいちばんストレートに早く出した人が、いちばん美しいに決まってると思ってますし。

そこで本質を出している(笑)

──でも、フックというところで言えば、メジャー・デビュー曲で“ザーメン”という言葉を歌っているのにはぶっ飛びました(笑)。

大森 あーなるほど(笑)。この言葉自体は周りの人から何も言われなかったですけど「テレビで歌うときはダメだよ」って。だから、2番に入れて、そこで本質を出している(笑)。1番は意味わからないくらいかわいい歌詞にしていますけれど。

──実は、かなりトリッキーなことをやられていますよね? そこここで。

大森 そうですね。そういうの好きなので。

──「私は面白い絶対面白いたぶん」はコラージュ的な手法を感じますが。

大森 あ、これコラージュですよ。インディーズ・バンドの歌詞が50個ぐらい入ってます(笑)。ちゃんと全部もじっているんですけど。曲の作り方がコラージュだったので、歌詞もコラージュにしたほうがいいかなと思って。

やっぱり声なんです

──個人的には“超楽しい地獄”というフレーズにすごく惹かれました。

大森 これは自分でも気に入っている言葉ですね。気づいたら地獄じゃないですか、生きていることも、世の中自体も。だからそこをどう生き抜くかっていうところですね。

──曲の構成は組曲仕立てで。やや強引な展開もスリリングで楽しくて、かっこいいです。

大森 よかった〜。“それでも1曲”っていうのは結構難しくて。でも、同じ声で、同じノリを出して、ちゃんと本質を出して歌えば1曲に聴こえるはずだ! と思って。歌詞も破綻しているから……じゃあ、何が“1曲”にまとめてくれるのか? っていったら、やっぱり声なんです。私がちゃんと魂入れてやったら1曲になるということを感じた曲ですね。

──ラストの「声」は根源的表現で。

大森 シングルでこの2曲(「きゅるきゅる」「私は面白い絶対面白いたぶん」)をやったら弾き語り入れないと、さすがにバランスとれないなと思って(笑)。

──シングル盤1枚の余韻がズーンとくるのも大森さんならではかと思いました。

大森 アルバムみたいにしたいなと思っていたんです。アルバムってひとつの作品じゃないですか、映画のような。それをやっぱりシングルでもやりたい。この長さでも3曲でもできると思って、この構成にしました。

リリース情報

2014.09.18 ON SALE
SINGLE「きゅるきゅる」
avex trax

J-140912-YS11

[CD+DVD]¥3,500+税
[CD]¥1,000+税

詳細はこちら

ライブ情報

大森靖子メジャーデビューシングル
「きゅるきゅる」発売記念2DAYS!

☆2日間で超楽しい地獄をつくる方法☆
10月2日・3日 東京・キネマ俱楽部
詳細はこちら

その他ライブ情報はこちら

オフィシャルサイト

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人