極上のメロディを武器にfripSideが完成させた3rdアルバム

極上のメロディを武器にfripSideが完成させた3rdアルバム

fripSide

南條愛乃(vo)、八木沼悟志(compose、produce)による音楽ユニット・fripSideの3rdアルバム『infinite synthesis 2』が完成。原点回帰? 挑戦的? 様々な想いを詰め込んだ本作について八木沼が語る!

INTERVIEW & TEXT BY 榑林史章


……長すぎですよね(笑)

──3rdアルバム『infinite synthesis 2』。1stアルバムが『infinite synthesis』でしたよね?

八木沼悟志 2ndアルバム『Decade』は、fripSideとして10th Anniversaryのコンセプト・アルバムで、通常の流れとは少し違うものだったと思っていて。それで1stアルバム『infinite synthesis』の延長線上で、fripSideとしてのサウンドをさらに突き詰めてみようというのが根底にあって、『infinite synthesis 2』と名付けました。

──切ないメロディと歌詞、ミディアム・バラードの楽曲も豊富で。シングルで聴かせていたアッパーでノリのいい雰囲気とは違った、少し落ち着いたメランコリックな印象を受けました。なかでも、タイトル曲「infinite synthesis」は、バラードで始まり途中でビートが入るという意外性のある構成で。

八木沼 1曲約7分もあるから……長すぎですよね(笑)。ゆっくり始まって途中で速くなる曲を作りたくて、まず冒頭のゆっくりした部分を先に完成させて、その後で後半を作っていきました。だから、単純に2曲分くらいの作業量だったんですよ。

応援に対するアンサーの気持ち

──そもそも1stアルバムを発表されたときには“infinite synthesis”という言葉にどんな気持ちを込めていたのですか?

八木沼 直訳すると“無限の統合”。fripSideのことを聴いてくれる皆さん、僕らの活動に共感してくれたレーベルやスタッフ、そういうみんなで無限の集合体を作って盛り上がろう! っていう意味で付けていました。実際に1stアルバムには、いろいろな音が入っているので、“いろんな音がひとつにまとまった作品”という意味での集合でもあったし、シンセサイザーの意味もあったり、すごくたくさんの意味を含んでいましたね。

──そのうえで、今回収録の「infinite synthesis」という曲には、どんな気持ちを込めたのでしょうか?

八木沼 “infinite synthesis”という言葉とアルバムを生み出してから3年9ヵ月。すごく濃密な活動で、そこにはリスナーの皆さんに支えられて、僕らは自由に音楽を奏でることができている。だから、これまで支えてくれた方全員に「ありがとう」って、いただいてきた応援に対するアンサーの気持ちを込めています。

5年目にして初めてかもしれない

──南條愛乃さん(vo)の作詞曲「Secret of my heart」は、冬っぽいサウンドも相まって、非常に切なさを醸し出したバラードですね。

八木沼 これぞ“ザ・八木沼悟志サウンド”という感じです。実は、5分くらいで出来たんです。ピアノを弾いていたら降りて来て、最初から最後まで一度もつまずくことなく一気に出来ました。

──切ない恋を綴った歌詞も胸に響きますね。

八木沼 そうなんです。僕のメロディに、南ちゃん(南條愛乃)がドンピシャの歌詞を持って来てくれましたね。ふたりの曲と詞がここまでぴったりひとつになったのは、5年目にして初めてかもしれないっていうくらい(笑)。出来上がったとき、南ちゃんから「sat(八木沼悟志)さん、この曲すごくいいね」って。僕も「歌詞が最高だよ」って、お互い誉め合ったという。作業分野に関して感想を言い合ったのも、この曲が初めてでしたね。

──ちなみに歌詞のエピソードは、南條さんの経験でしょうか?

八木沼 さあ〜、そこには立ち入らないようにしているので(笑)。いろいろ想像を膨らませてください。

──もう1曲、南條さんの作詞による「always be with you」は“いつでも一緒にいるよ!”といったファンへの気持ちを書いているように感じたのですが。

八木沼 こういう歌詞はなかったので、僕自身もすごく新鮮でしたよ。でも……実はこの歌詞の意味はそうじゃないんです。いつかなんかしらの形で、南條さんからアンサーがあるんじゃないかと思います。ただ言えるのは、対象は人じゃないっていう。何を擬人化しているのか、皆さんで解き明かしてみてください。

南條さんはさすがです!

──そして、ラストの「true resonance」は、非常にスケールの大きい楽曲ですね。

八木沼 これはずっと聴いてくれている、古くからのファンに向けた曲です。昔の自分の曲を思い出しながら、“前はこういう曲を作っていたのに、最近は全然作らなくなったよな”っていう、ボロボロの引き出しを開けて作りました。だから、手法としては昔やっていたものなんですけど、それを今の音に昇華するのに苦労しました。

──そうすると、新旧のファンをひとつに統合できるようなアルバムになったということですね。

八木沼 新旧問わずはもちろんですけど、50代や60代のお父さんお母さん世代の方が息子や娘と一緒に盛り上がれるような、年齢を問わず聴いてもらえるアルバムにしたいというのもありました。そのためには何が必要か? それはやっぱり普遍的なメロディ……難しすぎず、簡単すぎない、ちょうどいい塩梅のメロディが詰まったアルバムです。

──思わず口ずさみたくなるメロディだけど、カラオケで歌うとすごく難しいという……。

八木沼 僕も自分で作詞した曲に関しては、自分で仮歌を録って南ちゃんに渡すんですけど、fripSideの曲は難しいという……(笑)。それを聴いて、ここまで高めてくれるんですから、南條さんはさすがです!

リリース情報

2014.09.10 ON SALE
ALBUM『infinite synthesis 2』
NBVユニバーサル・エンターテイメントジャパン

J-140911-YS01

[初回限定盤/CD+Blu-ray]¥4,000+税
[初回限定盤/CD+DVD]¥3,600+税
[通常盤/CD]¥3,000+税

詳細はこちら

ライブ情報

★初の単独アリーナ公演決定!
fripSide LIVE TOUR 2014-2015 FINAL in YOKOHAMA ARENA
2015年3月1日 神奈川・横浜アリーナ
 詳細はこちら 

オフィシャルサイト

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