前に倣えができなくても、たとえ枠からはみ出ても、清木場俊介は己の道をゆく!

前に倣えができなくても、たとえ枠からはみ出ても、清木場俊介は己の道をゆく!

清木場俊介

Part.05 セルフライナーノーツ③

清木場俊介がソロになって初めてリリースしたアルバムが自身を冠した『清木場俊介』というタイトルだった。様々な変化を乗り越えて迎えた10周年という記念の時に作られた、このアルバムは『MY SOUNDS』。“俺を知ってくれ!”と叫んでいた若者が、“俺の音を聴いてみないか?”と優しく問いかける。いったいどんな音が詰まっているのだろうか? 

INTERVIEW & TEXT BY藤井徹貫
PHOTOGRAPHY BY 冨田望


「愛してたはずなのに」
「ツアー先のホテルの部屋で、メロディが録音されている音源を聴きながら、窓の外の港をながめて書いた歌詞です。情景が目に浮かぶ歌詞を意識しました。そういう歌詞が僕の原点というか基本だと思っています。ときどきそこに戻って作詞してみると、自分の成長した点や変化した点が自分でもわかります。<ROCK★STAR>にしても、あれだけシンプルな、あれだけ日常的な言葉の歌詞を、あれだけポップなメロディに乗せて唄うとき、臭くならないようにするのが、実は結構難しくて……。これも同じです。歌詞だけ読むと、ただのダメ男なのに、メロディに乗せて、唄になって、演奏と重なったとき、どれだけ苦しんでいるのか、どれだけ愛していたのかが伝わる表現を目指しました」

「Honey」
「聴く人の耳もとで伝えている唄にしたかったので、いろいろ試しました。あえて鳴らない声やかすれ気味の声で録ってみたりとか。ただし、僕は喉が強いのか、スタジオで2、3回唄えば、喉の調子が上がってくるから、出したいけど出ない、もどかしい声質は1日1回くらいしか録れないって苦労もありました。ここ数年、レコーディングではあまり感情的にならず、クールに唄っていましたが、これは久々にどっぷり入り込んで唄っています。でも、ひとりのスタジオで気持ちを作る難しさもありました。会場の熱気、バンドの熱気、ステージの流れがあるライブのほうが苦労せず唄える気がしています」

KY03

「REAL」
「地元の駅前に1軒だけ24時間営業のファミレスがあるんです。今はそうでもないみたいですが、僕が10代の頃は、特に週末になると、大変なことになってました(笑)。田舎だから、そんなに行くところなくて、みんなそこに集まるもんだから……。飲み足りない酔っ払い、夜遊び好きな女の子たち、夜集まりたい輩とかね(笑)。港区とか、目黒区とかにあっても、絶対そういうことにならないような、ひどい大騒ぎで(笑)。ま、そういう街で生まれ育ったから、<REAL>を書けたんだと思います(笑)。こういうこと唄う人がこの頃少なくなってきていませんか。でも、好きですね、こういう唄。“♪借りてもねぇ…”の歌詞が、ビシッとメロディにはまったときは、思わずガッツ・ポーズが出ました」

「One and Only」
「この頃は平等という枠から出るのをやたら怖がる傾向がある、と思います。競争ってものを隠すのは誰なんですかね。隠してどうしたいのか…。僕も、その枠のなかで生きてみようとしたし、“前へ倣え!”が上手にできる人間になれるならなりたかったけど……。どうしても居心地が悪かった。そういう僕が自分に向けて唄っています。ただ、唄いかけているのは未来の自分です。40代、50代の自分。お前はこう生きているか、この唄が唄える自分でいるかと。唯一無二もオンリー・ワンも、それゆえの苦悩や葛藤がついてくるものだと思うし、あるがままと同じ、自分から掴みに行かなきゃ手に入らないものだと思います」

リリース情報

2014.09.10 ON SALE
ALBUM『MY SOUNDS』
SPEEDSTAR RECORDS

『MY SOUNDS』初回盤[写真:初回盤/CD+DVD][通常盤/CD]

詳細はこちら

LIVE DVD「10th Anniversary Acoustic Live “MY SOUNDS” 2014.5.6 at TOKYO DOME CITY HALL」も同時発売!

オフィシャルサイト

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人