フィクションであっても唄の中に自分がいる。清木場俊介の独特な唄の世界。

フィクションであっても唄の中に自分がいる。清木場俊介の独特な唄の世界。

清木場俊介

Part.04 セルフライナーノーツ②

清木場俊介がソロになって初めてリリースしたアルバムが自身を冠した『清木場俊介』というタイトルだった。様々な変化を乗り越えて迎えた10周年という記念の時に作られた、このアルバムは『MY SOUNDS』。“俺を知ってくれ!”と叫んでいた若者が、“俺の音を聴いてみないか?”と優しく問いかける。いったいどんな音が詰まっているのだろうか? 

INTERVIEW & TEXT BY藤井徹貫
 PHOTOGRAPHY BY 冨田望


聴いているうちに、生きてるドクドクした鼓動みたいなものが聴こえてくる、そんな唄

「幸せな日々を君と」
「10代の頃からの友達でもあり、今回のアルバムでも<ROCK★STAR>や<REAL>なども作曲している川根来音が、結婚式で1曲唄ってください、と言うので作った曲です。来音とは、地元の路上でアコギの弾き語りをやってる頃から仲だし、僕のラジオ番組で来音の彼女になってくれる女の子を募集したのが結婚のきっかけですから、新婦になる方も当然知っているので、いろいろな思いを込めて作りました。たとえば“ただ愛している”、“ただ幸せ”ってだけでは、大切なものが足りないとも思ったし、“結婚は人生の墓場”というような、否定的な気持ちではないけど、愛の意味をしっかり捉えていないと、暮らしていけないっていうことも伝えたかったし……。音楽的には、式のBGMになっても心地良く響く曲にしたかったので、あえて唄い上げる系のメロディにもしませんでした」

「ありふれた日々」
「今年3月、ソロ10周年記念として、全曲をアコースティック・アレンジにした『唄い屋・BEST Vol.1』をリリースしました。そのなかでATSUSHI(EXILE)と唄った<羽1/2>のアレンジをしてくれた冨田恵一さんに、この曲のアレンジもお願いしました。松任谷由実さんや中島美嘉さんなどのアレンジも手がけている方なので、引き出しも多くて、これも僕にはまったくない発想でした。聴けば聴くほど、どんどん深くハマるアレンジだと思います」

KY08

「うつろいゆく世界で」
「朝に聴けるすがすがしいサウンドです。僕のオリジナル曲でいうと、<9:36 〜キミと居た夏〜>(2009年『FLYING JET』収録)の流れをくむ1曲。このてのラブ・ソングの場合、映画監督や脚本家ではないですが、自分のなかで設定や背景を決め、物語や場面を作り上げてから、歌詞を書きます。だから、フィクションといえばフィクションなのに、書いているのが僕なので、僕が出ているみたいですね(笑)。というのは、オフの僕に非常に近いです。先へ先へ走っている自分、生き急いでいる自分がいると同時に、普段の生活のなかでは、この唄みたいな自分がいるのも事実です」

「Pieces」
「Pieceは部品や欠片(かけら)とかの意味で、Piecesはその複数形です。つまり、気持ちいいメロディ、気持ちいいアレンジ、気持ちいい言葉、そういう部品や欠片たちを集めたら、こういう1曲になりましたってこと。極端なこというと、唄っている言葉が伝わらないほうがいいくらいです。歌詞の風景とかも見えないほうがいい。そのほうがメロディだけが伝わるから。それでも、聴いているうちに、生きてるドクドクした鼓動みたいなものが聴こえてくる、そんな唄になればと思っていました。レコーディング中のある日、少しだけ時間の余裕があったので、デモのなかから引っ張り出して、いきなりバンドでやってみたら、1時間くらいでこの形になりました。ライブでいつも一緒のメンバーとはいえ、まさかの速さでした(笑)。ボーカルもほぼ1回しか唄っていません」

リリース情報

2014.09.10 ON SALE
ALBUM『MY SOUNDS』
SPEEDSTAR RECORDS

『MY SOUNDS』初回盤[写真:初回盤/CD+DVD][通常盤/CD]

詳細はこちら

LIVE DVD「10th Anniversary Acoustic Live “MY SOUNDS” 2014.5.6 at TOKYO DOME CITY HALL」も同時発売!

オフィシャルサイト

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