livetuneのロックな側面が如実に表現された「千の翼」

livetuneのロックな側面が如実に表現された「千の翼」

livetune adding Takuro Sugawara(from 9mm Parabellum Bullet)

TVアニメ「リプライ ハマトラ」のオープニング・テーマである「千の翼」をシングルとして発売。同曲では9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎(vo、g)、滝 善充(g)らと共に叙情的ロックを高らかに鳴らす!

INTERVIEW & TEXT BY 猪又 孝(DO THE MONKEY)


僕のなかでは自然なんです

──新曲「千の翼」(TVアニメ「リプライ ハマトラ」のオープニング・テーマ)は、これまでのlivetuneにはなかった、疾走感溢れるアグレッシブなロック・ナンバーになりましたね。

kz 「僕が作ってると思ってなかった」というアニメを観た人からの感想もあったんですけど、元々僕はロックンロールが大好きなんですよ。ミッシェル・ガン・エレファントが大好きだし、ガレージ・ロックとかも大好きで。

──60年代のガレージ・ロック?

kz そう。ザ・ソニックスとかジー・ヘッドコーツとか。あと、ザ・フーとかスモール・フェイセスも好きだし、そこからモータウンとかのR&Bも好きになって。そういう部分をこれまであまり出してこなかったから、え? って驚きもあると思うんですが、僕のなかでは自然なんです。それにアニメを観た人は曲を聴いてかっこいいって言ってくれてるんで、結果オーライだなって。


フィジカルさがすごい

──今回は9mm Parabellum Bullet(以下9mm)の菅原卓郎さん(vo、g)と滝 善充さん(g)を迎えていますが、彼らとは以前から親交があったのですか?

kz ベースの(中村)和彦と地元が一緒で友達だったんです。

──同バンドに対しては、どんな印象を持っていました?

kz デビュー前から見てますけど、すごくテクニカルなバンドだなという印象ですね。でも、テクニカルなバンドって突っ立って演奏してたりするけど、9mmはフィジカルさがすごい。滝さんとかステージ上で転がるじゃないですか(笑)。それでもギターはかっこいいし、グルーヴがあるし。あと和彦のマイクの低さとかもすごい好き。他のバンドとは全然違う、独自のサウンドを追求してるなって思います。

──楽曲を作るにあたり、意識していたことは?

kz 歌謡感ですね。僕が思う9mmのいちばんすごいところは、歌謡テイストをBPMの速いかっこいい曲にして、しかも、お祭り感があるような曲にするっていう部分だから。そこはすごく意識しました。

──滝さんがギターを演奏しているのもポイントですよね。

kz 9mmのサウンドの大部分を司っているのは滝さんだと思うので、彼が演奏してくれることで自然とコラボ感が生まれてくると思ったんです。レコーディングのときも「(ギターで)フレーズの終わりを“ジャッジャッジャッ”っていう感じの切り方にすると9mm(らしい曲)になる」っていう話とか、滝さんにいろいろアイデアを出してもらって作っていきました。


やけっぱち感みたいな(笑)

──それに対し、差そうと思ったlivetuneのカラーを教えてください。

kz 1番だけ聴くとバンド・サウンドなんですけど、2番からはシンセが思いきり出てきたり、ドラムンベースの要素が入ってきたりとか。そういうところで自分の色を出しました。

──では、kzさんが考える“ボーカリスト・菅原卓郎”の魅力はどこですか?

kz 彼の高音がすごく好きなんです。高音で叫ぶときのやけっぱち感みたいな(笑)。あれがすごく好きで、あのニュアンスをどうしても出したいなと思ってたんです。だから、サビは結構音域を高めに作ってるんですよ。結果、僕が“ここがいちばんかっこいいだろう”って思うところと、アニメを観た人や9mmのファンが“ここのフレーズがかっこいいね”って言うところが同じだったんで、狙いがハマってよかったなって。

──歌詞は“それぞれの個性を大切に”というメッセージでしょうか?

kz そうですね。アニメ自体、“ミニマム”という特殊能力を持つ人間と持たない人間との軋轢や確執を描くストーリーなんですけど、現実社会で言い換えればミニマムって個性みたいなものなんですよね。絵を描ける才能とか、曲を作れる才能みたいな。そういう個性によって羽ばたいていくじゃないですか、人って。でも、その能力って人それぞれなので、“千の翼”というタイトルをつけたんです。

──作詞でこだわったところは?

kz レコーディングのときに卓郎さんが作詞モードに入って、「ここをこうしたほうがよくなるんじゃない?」というアイデアをくれて。本当、ひと言、ふた言の話ではあるんですけど、卓郎さんにも歌詞をいじってもらってんです。

──そこはどこですか?

kz 例えば、サビの“夢を見せるから”の“見せるから”ですね。僕は最初、一歩引いた感じのニュアンスで書いてたんです。そこを卓郎さんが「“見せるから”にすると、より自発的な感じになるから」って。そういうふうに2、3ヵ所変えてくれて、卓郎さんが決意の強さみたいなものを加えてくれた。その微妙な修正で歌詞が前向きに変わったし、すごく感謝してます。

翼、生えてましたから

──滝さんとのレコーディングはいかがでした?

kz 普通はレコーディング・ブースに演奏者が入って録音するんですけど、滝さんはアンプとマイクだけブースに置いて、自分は僕らがディレクションする部屋に出てきて弾くんです。で、「なんでなんですか?」って聞いたら、「ひとりで閉じこもってると気分落ちるんだよね」みたいな話をしてて。

──たしかに、テンション高いほうがいいプレイできるでしょうからね。

kz さらに滝さんは飛び跳ねながら弾くんですよ。だから、無人のブースでアンプがガンガン鳴ってるっていう(笑)。

──シュールだなぁ、その光景は(笑)。

kz しかも、ジャンプし過ぎて、かぶってた帽子が落ちたくらい(笑)。ギターのレコーディングに同席するのは初めてだったんですけど、レコーディングってこんなにアグレッシブなものなのかって。けど、そこはさすが滝さん、ライブであれだけ飛び跳ねてもブレないプレイをしてるから、レコーディングもばっちりでした。

──そういうアグレッシブさも今回の曲にはパックされたわけですね。

kz だと思います。翼、生えてましたから。滝さんに(笑)。

リリース情報

2014.09.03 ON SALE
SINGLE「千の翼」
トイズファクトリー

J-140828-YS6

¥463+税

詳細はこちら

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ALBUM『と』
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[初回盤/CD+DVD]¥3,593+税
[通常盤/CD]¥2,778+税

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 livetune オフィシャルサイト 
 livetune レーベル・オフィシャルサイト 
 9mm Parabellum Bullet オフィシャルサイト 

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