ユニゾンのライブがいっそう楽しくなる最新アルバム!

ユニゾンのライブがいっそう楽しくなる最新アルバム!

UNISON SQUARE GARDEN

提示してきたことがようやく形となり、シンパを拡大し続けるUNISON SQUARE GARDEN。アルバム『Catcher In The Spy』は、今現在の彼らの最高の一瞬がパッケージされた強力な一作である。

INTERVIEW & TEXT BY 宮本英夫


 

つねに今が最高

──アルバムももう5枚目です。『Catcher In The Spy』の手応えは?

斎藤宏介 僕たちはライブを軸に活動しているので、そのなかで少しずつの変化というものはあるんですけど、変化の真ん中にいるとわからないこともあるので。それをアルバムという瞬間で切り取っていくと、実感できることはありますね。ミュージシャンはみんなそうだと思うけど、つねに今が最高だと思っているから、最高の瞬間がまた新しく切り取られてひとつのアルバムになった、という感覚はあります。

──はい。まさに。

斎藤 「UNISON SQUARE GARDENのアルバム聴かせて」と言われたときに、僕としてはいちばん新しいアルバムを渡したいので、それがまた更新されてよかったと思います。

田淵智也 前作アルバム『CIDER ROAD』は“とんでもないものを作ってしまった”という感覚があったけど、今回はそういうのは全然なくて。とにかく最初から最後まで一気に聴けるアルバムにしようと思っていたから、曲間がすごく大事で、マスタリングですべてが決まったときに想像を超えた感じはありましたね。

 

100やれと言われたら150やっちゃう手足

──たしかに、曲間はかなり短いです。特に前半は、間髪入れずにどんどん進んでいく。

鈴木貴雄 “アガるアルバム”ですよね。田淵の脳内にあるリズムを僕が手足となって表現するんですけど、ただの手足じゃない。考える手足。しかも、100やれと言われたら150やっちゃう手足なので。そして、手足のほうが脳に食ってかかることもある。それがUNISON SQUARE GARDEN。

──いいですね。それ、全部が見出しになりそう。

鈴木 鈴木にしゃべらせたら全部太字です(笑)。

 

ユニゾンってこういうバンドなんだな

──『CIDER ROAD』が、曲調の幅もすごく広くてバンド以外の楽器もたくさん使って、ゴージャスでポップなアルバムだったのとは対照的に、今作はすごくシンプルなロック・サウンドになったなと思います。

田淵 前のアルバムは、全然違う狙いがあったので。あれを出してツアーをしたことで、自分たちだからできることがなんとなく見えてきて、ただ普通にステージに出て“えいっ!”て音楽をやるだけで、勝っちゃうみたいなことができるようになったかなと。“なんだ、好きな音をでっかい音でやればいいじゃん!”という自信を持って、アルバムを作ったら、こんなのができましたという感じかもしれない。

──前作とはまったく違うものにしたいというコンセプトがあった?

田淵 コンセプトといえばコンセプトだし、自然に出てきたといえばそうだし。『CIDER ROAD』よりも、もう少し肩の力を抜いた曲がいっぱいあったほうがライブが楽しくなるなということで、自然に出てきた感じですね。

──肩の力の抜け方は、これまででいちばんだと思います。

田淵 今作があることで、1枚目から5枚目のアルバムが一本の線で繋がるような気がしてるんですよ。4枚目までだったら“今後はこっちに行くのかな?”という予想もできると思うけど、そうじゃなくてこの5枚目まで聴いたときに“ユニゾンってこういうバンドなんだな”というものが、5枚通してようやく伝えられるんじゃないかな。

 

これと同じことができる奴はひとりもいないですから

──歌詞もすごくナチュラルになったというか、熱い思いがストレートに出ているものが多いので。今まで以上に言葉が強く入り込んでくる印象があります。

田淵 前のアルバムと比べると、本当に何も考えて書いてないです。自分が感動できる言葉運びが中心になっていて、“こういうことを伝えたい”というようなことで書いてないので。それでいいと思うんですよ。僕という人間が音楽をやってること以外にはそんなに伝えたいことがない。そうやって音楽を作るのが自分は楽しいんですよね。

鈴木 僕も、今まででいちばん歌詞が好きかも。田淵節がガンガン出てて、アイデアがどこにでも落ちていて、楽しいですよね。誰も使わない言葉使いだし、これと同じことができる奴はひとりもいないですから。

 

ひとり、音楽で、盛り上がること

──早くライブで聴きたいアルバムですね。9月から始まる“UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2014「Catcher In The Spy」”、楽しみにしています。

斎藤 最近、ライブのスタンスが確立してきたなと思っていて。曲でコミュニケーションをとっていれば、不必要な煽りはいらないんですよね。ライブにおいて、お約束っていっぱいあるじゃないですか。それはそれで素晴らしいものなんですけど、すべてのバンドがそれをやる必要はないと思っていて。そこで僕らはある意味マイノリティの方法を選択したんですけど、そう決めてから、やるべきことがすごく見えてきた。

──斎藤くん、ライブのMCでも“自由にやってくれ”とよく言いますよね。

斎藤 たぶん、僕らみたいなロック・バンドのフィールドで、“疲れたら後ろのほうで座ってていいよ”って言うバンドもあんまりいないと思う(笑)。“踊れ!”というのがやっぱり多いし、お客さんもそれを求めてるとは思うんだけど、そうじゃない人も必ずいるから。

田淵 みんなで盛り上がることを否定しているわけでは全然ないけど、僕のなかでは、ひとりでも盛り上がれるのが音楽だと思ってるので。僕も、チケットを買ってスタンディングのライブに行くときは、いちばん後ろで見てるんですよ。拍手もしないし、手も挙げないし。“なんだこの揺れてるだけの客は?”と不思議がられてると思うんですけど(笑)。それが僕にとって“ひとり、音楽で、盛り上がること”の方程式なので、みんなが自分の方程式を見つけてくれたら、ロック・バンドのライブを観るという風景がすごく楽しくなるんじゃないか? と思うので。そういう提示は引き続きやっていきたいと思います。

鈴木 ドラムに関して、いちばん大事にしていることがあって。僕がいちドラマーとして世の中に勝負するポイントは“快楽”に決めたんですよ。それをいかに磨くか、しっかり準備して、ツアーで見せたいと思います。頑張ります。

【コメント動画】「自分+○○=最強!」の○○に当てはまるものとは?

リリース情報

2014.08.27 ON SALE
ALBUM『Catcher In The Spy』
トイズファクトリー

J-140820-YS01

[初回限定盤/2CD]¥3,241+税
[通常盤/CD]¥2,593+税

詳細はこちら

ライブ情報

UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2014
「Catcher In The Spy」

詳細はこちら

オフィシャルサイト
レーベルサイト

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