人はなぜ恋愛ソングを聴くと心揺れるのか?に心理学者が答える

PHOTO:© Andrey Kuzmin – Fotolia.com

あの曲を聴いてあの時の記憶が甦ることの心理学的説明

恋愛ソングを聴いて恋がしたくなったり、昔の恋人を思い出したり、思わず泣いてしまったりなど、人それぞれ何かしらエピソードがあるはずだ。人はなぜこれほどまでに、恋愛ソングで胸の高鳴りや感動を覚えるのだろう。

「音楽と恋愛は関わりが深い」というのは、心理学の教鞭を振るう大月短期大学の兼任講師・川島洋氏。詳しく話を伺った。

「音楽で表現されることが多いのは恋愛。民族学の音楽起源説の中のひとつに、ダーウィンの進化論的起源説があり、動物は求愛のために鳴き、音楽はいわば鳴き声が進化したものと捉えられています。種を保存するためには音楽が必要だったんですね」(川島氏)

言語は短期記憶、音楽は長期記憶

つまり音楽と恋愛との結びつきは、動物が求愛する鳴き声から始まっており、人間にとって切っても切れない関係性にあるというのだ。さらに川島さんによれば、もうひとつ音楽は恋愛に結びつきやすい性質を持っているそう。

「言語が短期記憶だとすれば、音楽は長期記憶のため、記憶と結びつき何らかの思い出とつながりやすい。また、音楽も多くの場合リアルタイムではなく、過去の経験を歌う。だから歌詞には“あの頃”という言葉が多く、なおさら感情移入しやすくなる。例えば、過去の失恋を歌った西野カナの<会いたくて 会いたくて>、EXILEの<ただ…逢いたくて>などにはそういう要素があると思いますね」。

恋愛ソングはその性質上、楽しいことだけでなく悲しいことも思い出までも掘り起こしてしまう。しかし、過去をしっかりと受け止めることができれば、きっと未来のより良い恋愛につながるに違いない。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人