【前編】大阪から上京する直前に作った、KANA-BOON決意の曲!

【前編】大阪から上京する直前に作った、KANA-BOON決意の曲!

KANA-BOON

8月30日に野外ワンマン・ライブ“KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス”を控えたKANA-BOONが、ニュー・シングル「生きてゆく」をリリース! 個性的な3曲を収録した今作の全貌を前後編に渡ってお届けしていきます!

INTERVIEW & TEXT BY 本間夕子


今は自分から進んで“生きていくんだ”って思えている

──「生きてゆく」はタイトルもサウンドもJ-POPの直球ど真ん中ないい曲ですよね。作られたのはいつ頃ですか。

谷口 鮪 去年の上京直前ですね。上京が決まってから3〜4月あたりに作った曲です。

──別れをモチーフにしつつ、それでも前に進もうとする決意や覚悟が感じられますが、切なさに寄り添ったこの前向きさはその時期の心情や意思が反映されたものなのでしょうか。

谷口 当時はもっと僕個人のパーソナルな別れに重きを置いた曲だったんです。大阪を離れて上京するっていうのはなかなか……神戸や京都に行くのとは全然別物というか、やっぱりこれで最後なんやなっていう別れの気持ちのほうが強くて。でも今回リリースするにあたって“前に進んでいく”っていう決意をメインに歌詞を書き換えたんです。構成で新たにちょっと付け加えた部分もありますし。

飯田祐馬 できた当時は、いい曲やけどそんなに強い曲じゃないなと思ってたんですよ。個人的な想いだけの曲だったから、そのまま出してもきっと共感を得られなかっただろうし、全然意味のない曲で終わっていたと思うんです。でも今はこうしてたくさんの人を応援できる曲になって。やっと完成したなっていう気持ちですね。

谷口 僕もめちゃくちゃいい曲やなとは思いつつも、別にリリースはせぇへんやろうなと思っていました。ただ、今このタイミングでこういう曲をやりたいっていう気持ちが強く出てきて。

古賀隼斗 KANA-BOONって元々はこういう曲をよくやってたんですよ。僕の中では“歌を聴かせるシリーズ”って呼んでいるんですけど。

谷口 シリーズって(笑)。

飯田 まぁ、わかるけどな(笑)。

──つまり“歌を聴かせる曲”をシングルとしてリリースしたいと。

谷口 はい。今までわりとノリノリな曲ばかりやってきましたし、KANA-BOONもそういうイメージが強いじゃないですか。でも僕たち的にはホンマはこっち……「生きてゆく」みたいなタイプのバンドやし、それを知ってもらいたいなって。今だったらこういう曲をやってもちゃんと人に届けられるくらいには成長したと思いますし。僕らが「生きてゆく」から離れて活動している間に、曲のほうも1年半かけて完成してくれたというか。

──タイトルは最初から「生きてゆく」ですか。

谷口 そうです。でも前は“生きてゆかなければならない”みたいな、どっちかっていうとネガティブやったのが、今は自分から進んで“生きてゆくんだ”って思えている。同じタイトルでもずいぶん意味が変わりましたね。

──このタイミングでこういう決別の曲を出すのも面白いですよね。普通は旅立ちの時期、卒業シーズンだと思うんですけど。

谷口 たしかに(笑)。でも僕らにとっては今度の野外初ワンマン(“KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス”)が大阪だというのもすごく大きいんです。上京しっ放しじゃなくて、ちゃんと凱旋ライブができるのはこの曲にとってもデカいことだと思うし。ホント僕らにはぴったりのタイミングで。

小泉貴裕 4人とも野外ワンマンっていう目標に向かって今、ポジティブに頑張れているんですよ。その目標を成し遂げたら、また次の目標が見えてくるんやろうし、この先どうなっていくのかもすごい楽しみで。そういうタイミングだからこそ今、この曲をやれたんやなとも思うし、今の自分たちでこの曲を表現できたから前向きな気持ちにもなれてる、両方ある気がするんです。

飯田 この曲にとっても“ただいま!”やなと思うんですよ。見送ってくれた人たちに“こういう曲ができるようになったよ”っていう姿を見せたいし、そう思って聴いてもらえたらいいなって。

──野外の会場でこの曲はどんなふうに響くんでしょうね。

古賀 俺、結構ビジョン見えてますよ。夏の終わりの野外で、いい感じに暗くて、照明もちょうど映えるくらいの頃合いで「生きてゆく」をやったら……うん、すごいいい画が想像できる。

飯田 俺は古賀がどんな表情をしているか想像できるけど。

谷口 それがいちばん想像できる(一同爆笑)。

──ちなみに構成で新たに付け加えたのってどの部分です?

谷口 ギター・ソロ明けの“街灯にあぶり出された影が僕を睨んでる”のブロックです。こういう展開をスタジオでみんなで作れたのはうれしかったですね。

一貫してずっと思っていますね。何かを得るためには何かを失わなきゃいけないって

──そのブロックの歌詞に“僕らはなにかを失い生きてゆくと気づいたんだ”とありますが、これは今、実感していること?

谷口 いや、一貫してずっと思っていますね。何かを得るためには何かを失わなきゃいけないって、自分の人生のテーマというか僕の中に強くあって。でもデビューしてたくさんのものを得たことでまた新たに気づいたことでもありますね。これだけ大きいものを得たけど、そのときにはやっぱり何かを失ったし。

──何を失ったのか、具体的に伺ってもいいですか。

谷口 これは当時、僕がずーっと曲に書き続けていた人の歌なんですけど、その子との恋愛を。

古賀 ロストラブか。

谷口 やかましいわ!(笑) でも、それを失ったことでたくさん曲を書けたので。

──飯田さんは?

飯田 僕は体重を失いました(笑)。一時期、大変で逆に太ったんですよ。僕、環境が変わるとめっちゃ太るんです。メジャー・デビューして太るのはみんな通る道らしいんですけど、でもそれはプロとして失格だって怒られて。そのおかげで痩せるように頑張ったんで、すごくよかったです。

──では同じ質問を古賀さんにも。

古賀 変な言い方ですけど、家族を失ったっていうか……。

飯田 失ってへんやろ!(一同爆笑)

古賀 いや、僕、上京して初めてひとり暮らしになったんですよ。急に家族と離れたことですごい寂しくなってしまって。でも、ひとりになったおかげでギターを弾く時間も増えたし、久しぶりに家族に会ったときは大事な時間を過ごせているし。

──小泉さんはいかがでしょう。

小泉 全然思いつかない……あ、最近、飯田を失いました。

──ん? どういうこと?

小泉 上京してからずっと共同生活してたんです。リズム隊同士、ふたりでスタジオに入ることも多いんで。でも1年で終わりました(笑)。

飯田 どっちもすごくだらしなかったんですよ。お互い、このままじゃマズいやろと思ってて。

小泉 ふたりで住んでたときは家がめっちゃ汚かったんですよね、どっちかがやるやろ精神があったせいで(笑)。でも、ひとりになったら自分がやるしかないから、家はきれいにするようになりました。

谷口 きれいっていうか何もないやん、こいちゃんち。ベッドとテレビしかない。カーテンもないから外から丸見えやし(笑)。

小泉 隣の家からしか見えないから大丈夫!(一同爆笑)

──あははは。でも、ちょっとしたことでも日々にそういう実感があるっていうのは大事ですよね。ほかに歌詞を書き直す作業は大変でした?

谷口 でも実際はそんなに変わらずです。ただ、落ちサビの“僕は○○と生きてゆく”のところは最初、全部に“後悔”っていう言葉を当てはめてたんですけど、それを“憧れと生きてゆく”だったり、“強がって生きてゆく”だったりに換えていったんですよ。その過程で自分の気持ちを見つけていくのはちょっと大変でしたけど、すごく曲が曲らしくなって、ちゃんと今のKANA-BOONのモードになりました。

──この曲はこれからもずっと大切な曲としてあり続ける気がします。

谷口 そう思います。こういう曲でライブでいい味を出せるようになれれば、たぶん一人前のバンドなんやと思うし。この曲をライブでしっかり自分たちのものにすることも目標のひとつですね。

インタビュー後編は、8月28日公開!

リリース情報

2014.08.27 ON SALE
SINGLE「生きてゆく」
キューンミュージック 

J-140818-FY-0045

【初回生産限定盤CD+DVD】¥1,500+税
【通常盤CD】¥1,165+税

詳細はこちら

ライブ情報

“KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス”
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