J-POP好き音楽ブロガーがやられたジャニーズソング

2014年上半期売上TOP50の中から選んだジャニーズソング7曲

音楽ブログ『レジーのブログ』を運営するレジーと申します。『DAILY MUSIC』にてミュージックステーションの定点観測を行う月1連載を担当しております。

連載を始めてはや3ヵ月。放送されたMステをチェックするたびに、毎度出演しているジャニーズ事務所のグループがとても気になります。煌びやかな衣装とダンスだけでなく、覚えやすいキャッチーなメロディや様々な楽器が登場する多彩なアレンジなど音楽面でもとても楽しませてもらっています。

今回、Mステ連載のスピンオフ企画として、かっこいいじゃないか! と感激したジャニーズ事務所所属グループの楽曲を7曲紹介したいと思います。対象としたのは、少し前に発表されたオリコン2014年上半期ランキングのシングルTOP50およびアルバムTOP50。こちらにランクインした作品の中から、これは! というナンバーを選びました。

僕自身のジャニーズとの関わりはそこまでディープではありませんが(シングル曲はなんとなく歌番組で追っている、アルバムも特定グループのものは一部聴いたことがある程度)、予備知識少なめでいろいろ聴いていると「ジャニーズだからどうこう」とか関係なく心を奪われる曲がいくつもありました。ジャニーズ楽曲に対するそんな胸の高鳴りを、「J-POP、女性グループアイドル、さらには邦ロックからインディー系のバンドまで」とりあえず何でも聴く姿勢だけは維持している自分なりのフィルターを通して表現できればと思います。ジャニーズに詳しい方には「なるほど、そういう見方もあるのか!」、そんなに知らない方には「なんかこの曲聴いてみたい!」、そう感じていただけたら最高です。それではどうぞ!

嵐「Bittersweet」(シングル・チャート4位「Bittersweet」収録)

月9ドラマ『失恋ショコラティエ』主題歌。「ドラマの世界観を取り入れたものすごくキャッチーな曲」がたまに飛び出してくる嵐メンバー出演のドラマ主題歌ですが(「Troublemaker」しかり、「Løve Rainbow」しかり)、今作もその系譜に連なる「ポップの粋」が詰まった1曲。エレクトロ基調のトラックにストリングスやスラップベースといった派手めの音色がバンバン絡んでくる、なのに読後感はやたらと爽やか、という絶妙なバランスが実現されています。昨年のアルバム『LOVE』では「深夜の嵐」とも言うべきムーディーな感じが志向されていたけど(大野くんソロの「Hit the floor」とかかなりかっこよかった)、この曲を聴くとやっぱり彼らには夜の闇よりも太陽の光の方が似合うなと思ってしまう。健康的で品行方正、いつまでも少年っぽいのにいつのまにか大人になりつつある……そんな嵐の魅力を的確に表現した楽曲です。

Hey! Say! JUMP「OUR FUTURE」(シングル・チャート16位「AinoArika/愛すればもっとハッピーライフ」収録)

これはもしかして「完璧なジャニーズ楽曲」なのでは!? 軽快なドラムとちょっとだけ拙いラップによるオープニングからいきなりサビに突入する展開、敷き詰められたワウギターとストリングスの上で跳ねまくるゴージャスなホーン、ユニゾン主体のまっすぐな歌声。こんな曲がカップリングにしれっと入ってるのが面白い。え? リリース前からライブで披露されてきた曲なの? ちょっと意味がわからないな。CD発売とは別のところで独自の文化を形成するジャニーズの奥深さを垣間見た気がしました。

テゴマス「蒼色ジュブナイル」「ハルメキ」(アルバム・チャート 27位『テゴマスの青春』収録)

エヴァーグリーン!おちゃらけた感じの作品を想像していたら、ミスチル『Kind of Love』と比較したくなるくらいのアコースティックポップアルバムでした。特に気に入ったのは冒頭の2曲。アコギ主体のバンドサウンドに手越祐也と増田貴久の安定した3度ハモリがしっくりくる「蒼色ジュブナイル」と、ファルセットをうまく使ったドラマチックなロックナンバーの「ハルメキ」。うたを丁寧に聴かせる構成になっていながら、2人組ボーカルユニットにありがちな“俺様のうまい歌を聴かせてやるよ”という感じの傲慢さが全くないのも好感度高いです。

Sexy Zone「ぶつかっちゃうよ」「4 Seasons」(アルバム・チャート 15位『Sexy Second』収録)

今年リリースの『Sexy Second』を聴いていて、3曲目と4曲目の流れに非常に感銘を受けました。イントロの囁きと掛け声、同じフレーズを繰り返す(ぶっちゃけ無意味な、それゆえ妙に歌いたくなる)歌詞、中毒性のあるメロディ、唐突な転調、コロコロ変わるリズムパターン、などなどとにかくフックだらけの「ぶつかっちゃうよ」。そんなしっちゃかめっちゃかに楽しいこの曲が終わって始まるのが“王子様”的なスイートミディアムチューンの「4 Seasons」。ここの展開、ももクロの「行くぜっ!怪盗少女」と「走れ!」を立て続けに聴いたかのような満足感があります。女性グループアイドル好きにおすすめのアルバム。

SMAP「ココカラ」(シングルチャート21位「Yes we are/ココカラ」収録)

一流ミュージシャンを揃えてアルバムを制作し、山崎まさよしやスガシカオといった若手のシンガーソングライターを起用して国民的唱歌を生み出す。20年近く前にSMAPが行っていた音楽領域での先進的な取り組みは、今やジャニーズの「標準装備」となった感があります。最近では山口一郎(サカナクション)や尾崎世界観(クリープハイプ)といった新世代のロックスターともコラボしている彼らですが、4月にリリースされた「ココカラ」はSMAPと同じく90年代から日本の音楽シーンを支えてきた和田唱(TRICERATOPS)によるもの。往年のソウルミュージックを愛する和田の曲らしいメロウな雰囲気は、SMAPの初期の名曲「胸さわぎを頼むよ」を彷彿とさせます。大人の余裕が感じられるゆったりとしたグルーヴに男っぽいボーカルが乗るこの曲、「ジャニーズ」という枠をとっぱらっても今年のジャパニーズR&B楽曲大賞候補では。「27時間テレビ」でのライブもかっこよかったなあ。SMAPの歴史は90年代以降の芸能の歴史とイコールであるのと同様に、彼らのディスコグラフィを紐解くとそれがそのままJ-POPの歴史になるんですよね。数年前に「もうSMAPおっさんになっちゃったしきついか……?」と思ったことがあるのですが、見る目のなさを恥じております。今が何度目かの黄金期ですよね、きっと。

以上、全7曲お届けしました。今回は2014年上半期を対象としたのでこんなセレクトになりましたが、下半期に入ってからも先日のMステ連載で取り上げた関ジャニ∞「オモイダマ」のような名作が生まれており、さらに9月にはSMAPのアルバムも控えています。こんなにたくさんの面白い楽曲があるのに、一部の女の子たちだけに独占させるのはもったいないですね。「ジャニーズはちょっと……」なんて苦手意識を出しちゃう前に、まっさらな気持ちでお気に入りのジャニーズ楽曲を探してみてはいかがでしょうか?

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