みんなの映画部 活動06『るろうに剣心 京都大火編』[前編]

みんなの映画部 活動06『るろうに剣心 京都大火編』[前編]

みんなの映画部 活動06『るろうに剣心 京都大火編』[前編]

Base Ball Bear/チャットモンチー

Base Ball Bearの小出祐介が部長となり、ミュージシャン仲間とひたらすら映画を観るプライベート課外活動“映画部”が月イチ連載に。気心知れた仲間同士でゆる~く、でもミュージシャンならではの独特な視点でガチ感想会を展開。今月はデート向きの作品をチョイスしてみたようです……。

TEXT BY 森 直人(映画評論家・ライター)


活動第6回[前編]
作品:『るろうに剣心 京都大火編
部員:小出祐介(Base Ball Bear)、福岡晃子(チャットモンチー/くもゆき)

黒澤明の時代劇みたいなリアルな汚れ方をした背景に、漫画的なキャラクターの剣心たちがいる

──今回はデートムービー編ということで。でも最初、ツイッターで『STAND BY ME ドラえもん』を観に行こうってことになってたんですよね?

小出 だけどあの映画、原作の有名なエピソードを再構成したものだって聞いて。そこに入ってる「帰ってきたドラえもん」は俺、アタマの3分で泣けちゃうんですよ。

福岡 デートでいきなり泣かれても困るわ(笑)。ということで『るろ剣』に変更しました。

──ではまず、小出部長から感想をひと言。

小出 めっちゃ面白かったです!

福岡 出ました、恒例のひと言! ああ、良かった(笑)。

小出 特に何も考えず、思いっきり楽しめるという意味では文句なしじゃないですか。

福岡 わかりやすかったよね。

小出 わかりやすい。あと最後に流れるワンオク(ONE OK ROCK)の曲、予備知識は特にない状態で聴いたけど、これ海外の人が音作りに関わってるんじゃないかな? ああいう音作りは日本人じゃなかなかできないよね。

福岡 確かに。って、もうエンディング・テーマの話してるけど(笑)。

小出 内容でまず素晴らしいのは、これって時代劇だけど、原作は『週刊少年ジャンプ』の漫画じゃないですか。一応、幕末から明治維新を経た頃の話っていう歴史の時系列は踏まえているけど、キャラクターは完全にフィクションなわけでしょ? それを実写化する時に、まず、メイン・キャストが小綺麗なのは当たり前。でも、この映画は美術やエキストラの衣装が徹底的にすすけた作りだったり、やたら汗かいてたりで、本格時代劇みたいなディテールの気持ちよさがあるんですよ。それはシリーズ前作よりも今回のほうが顕著だった。近年の時代劇だとリメイク版の『十三人の刺客』(監督:三池崇史)に近い感じかなぁ。

福岡 いかにも漫画的なのに、不思議と嘘臭い感じがなかったよね。

小出 そう。黒澤明の時代劇みたいなリアルな汚れ方をした背景に、デフォルメされた漫画的なキャラクターの剣心たちがいる。そのコントラストが見事で。俺は原作も好きだけど、時代劇ファンとしても観ていてストレスがなかったんだよね。

役者さんがみんな動けるのにびっくりした。土屋太鳳ちゃんとかめっちゃ良かった

福岡 私も小学生の時に原作漫画を読んでたんだけど、そのあとアニメになったでしょ。アニメの最初の頃って自分なりの漫画のイメージを勝手に持ってるから、どうしても違和感があったんだよね。その意味で言うと、この映画のほうが違和感なかったな。「うわっ、すごい!」っていう驚きと面白さが先に立って。あと殺陣が速すぎて目が痛かった(笑)。

──それってダメ出し?(笑)

福岡 いや、普通の時代劇のアクションってもっと目で追えるイメージなんだけど、これは戦闘劇なんだなって。銃撃戦もあるし、殺陣もそれに負けないくらいの破壊力あるやん! って。

小出 あと、そもそも飛天御剣流っていう剣心の流派は速さを活かして相手を倒す剣なんだよ。だから、それを映像化ってことでああいうすごい速さのアクション表現になっていったんじゃないかな。まあそれも(剣心役の)佐藤健さんのずば抜けた身体能力や運動神経があってこそのものだけど。

福岡 すごかったよね。役者さんがみんな動けるのにびっくりした。(巻町操役の)土屋太鳳ちゃんとかめっちゃ良かったよねえ。

小出 ガシガシ体術発揮してたね。ほとんどのアクションシーンで顔が見えていたから、スタントも本人がやってるっていう。そういえば『鈴木先生』の映画版でもアクションやってたな(笑)。

福岡 開脚二段蹴り、カッコいい!

小出 最高でしたね。あと剣心と死闘を繰り広げる金髪の刀狩りの張(三浦涼介)、あの人『仮面ライダーオーズ/OOO』でオーズの相方役のアンクをやってたんだけど、ああいうキャラクターが本当に似合う人なんだよね。

福岡 あの人、ライダー系なんだ? 私、NEWSの人と間違えてた(笑)。

C-20140821-MK-1915デート・ムービーと言えばポップコーン。小出くんのこだわりはキャラメル味!C-20140821-MK-1916観賞後、感想会を行ういつもの喫茶店へ向かうふたり。この連載はいつも雨……。

後編]に続く

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