実は苦労が多い?悩める「絶対音感」を持つ人たち

2014.08.14

PHOTO:© apops – Fotolia.com

「絶対音感」を持つ人ってカッコいいと思ってたけど……

ピアニストなど音楽に関わる人が持つという「絶対音感」。聴いた音をドレミに置き換えることができる能力(?)だが、6歳までにピアノなどの楽器を習っていると身に付くという。絶対音感を持っていない我々からすると、絶対音感って、なんだかカッコいいし、あったら便利そう! そこで、愛知県名古屋市でピアノ講師をしている、ゆうこさんに話を聞いてみた。

「絶対音感があって良かったことや得したことは……普段の生活では特にないです(笑)」

あれ? いきなり出鼻をくじかれたぞ……(汗)。本当に絶対音感で得したことってないんですか?

「あるとすれば、聞いた音を譜面におこせたり、ピアノのレッスン中に、生徒さんの間違いにすぐ気付けてあげられることでしょうか。それこそ音感の訓練で、生徒さんに何の音か当てさせるレッスンをするのですが、逆に生徒さんがピアノを弾いて私が当てるということもします。そこで、私がすぐにわかるので、“すごい!”と思ってもらえてスムーズにレッスンがすすむため、絶対音感が身についていて良かったとは思います」

うーむ。普段の生活でのメリットはあまりないみたい。ちなみに、風邪は絶対音感にとって致命傷のようだ。

「風邪というよりは、風邪薬の影響で、音が低くなったり、高くなったりして聴こえるようになることが多いですね」

カラオケで歌ってる人の音程のズレが気になってしょうがない

まるで精密な機械のような絶対音感。日常生活ではこんなことも。

「例えば、救急車の音はピーポーって表現しますが、私たちには“シー・ソー”にしか聞こえない。でもわかってもらえない(笑)。どこにいても、短いメロディのようなものが流れるとすぐドレミに直しちゃったりするくせはありますね」

絶対音感あるある、といったところか。そして、絶対音感を極めた人の悩みもまた、やばい。

「かなり訓練された人の中には、Hz(周波数)までわかる人がいて、音楽にするにも支障をきたしてしまう人がいたりします。神経が過敏になった時に、部屋中の音という音が全部ドレミに聴こえて眠れなくなった……とか」

ちなみに、絶対音感の人は、カラオケに誘われても歌う人の音程のズレが気になって楽しめないことが多いので、カラオケは好まない傾向があるそう。カラオケでみんながノリノリの中、ひとりだけしかめっ面の人がいたら、絶対音感を持ってる可能性も……。

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