旦那さんに「ごめんね、ちゃんとするね」と言わせた、leccaの注目楽曲が入ったアルバムが完成!

旦那さんに「ごめんね、ちゃんとするね」と言わせた、leccaの注目楽曲が入ったアルバムが完成!

lecca

前作からわずか8か月というインターバルは、抑えきれない衝動ととめどない表現欲の証。レゲエと真正面から向き合い、その精神性とエンタテイメント性の両立に挑んだニュー・アルバム『tough Village』で、leccaは何をつかんだのだろうか。 

INTERVIEW & TEXT BY宮本英夫


「私レゲエやってます」とは、一回も言ったことがなかったんです

lecca 今回、私にとって初めてのことがあるんですけど。自分で「レゲエ」と公言するのが初めてなんですよ。

──え? そうでしたっけ。

lecca そうなんです。私はレゲエ100%の人間じゃないし、レゲエに対しての理解がまだ足りないという意味もあって、「私レゲエやってます」とは、一回も言ったことがなかったんです。でも今回は最初から「レゲエのアルバムを作りたい」とスタッフに伝えて、実はお客さんにもツアーの時に伝えてるんですけど。じゃあ何がレゲエなんだ? ということをすごく考えて、レゲエと向かい合いながら作った1枚です。

──じゃあ今までとは、アルバム作りに臨む気持ちがかなり違う?

lecca 全然違います。自分は雑食で、ポップス、ロック、ヒップホップ、カントリーも大好きなので、放っておくとレゲエのアルバムにはならないんですよ。だから私の好きなレゲエを聴きながら、トラックを分析したり、フロウを研究したり。なぜレゲエというハードコアでアンダーグラウンドな音楽が、ものすごく人に勇気をくれるのか? なぜポップでもロックでもなくレゲエなのか? ということを、自分自身で解き明かしたかったんですね。

──それは、そもそも、何かきっかけがあったんですか。

lecca この2~3年、ロック・フェスに出させていただくことが多くて、本当に面白かったんですけど、「これがどうしてレゲエでできないんだろう?」って思うことも多かったんですよ。レゲエのシンガーやDJで、ものすごく感動的なライブをするアーティストをたくさん知ってますけど、今は活動する場所が少ないし、あんまり人に知られてない。それがすっごい悔しくて、「レゲエでもっとできることはあるはずだ」と。ロックやポップの場所に入って勉強させてもらって、そのことによって、元々自分がいちばんクラッた音楽であるレゲエにすごく戻りたくなったということもあると思います。

──なるほど。で、アルバムを作って、答えは出ましたか。

lecca 出てないです。ただ、このアルバムを作ることで、レゲエ・ミュージックのパワーを再確認できた気がします。要は精神性なんですね。難しくなっちゃうので、あんまりそういう言い方をしたくないんですけど。私がなぜポップなものが好きかというと、ポップは気持ちいいし、楽しいし、元気をくれるからで、でもレゲエは、もっと歌詞がいっぱい入る特別な音楽なんですよ。ということは、そこで何かが言える。ポップな音楽にはできない役割がそこにある。やり方も多岐にわたっていて、MCでそれをやる人もいるし、メロディやフロウでやる人も、歌詞でそれをやる人もいる。生き方や音楽以外の活動でそれをやる人もいる。だから、レゲエ・ミュージックの中核は精神的なものだと思うんです。そこで私は、ある程度ポップを交えたレゲエが好きなので、どうしたら受け入れやすくなるかな? と考えながら作ったんですね。それは作っていて、すごく楽しい作業でした。

うちの相方が聴いて、もじもじしながら、「ちゃんとするね」と言ってきた

──受け入れやすさというのはこのアルバムの大事なポイントで、特に女性に対しては、まっすぐ響く曲ばかりだと思うんですよ。女は歳を重ねてからが楽しいんだよ、と歌ってる「上がるLIFE」とか、いつまでも子供のままのだらしない男を威勢よく蹴っ飛ばす「あきらめ女とラレ男」とか。

lecca 「あきらめ女とラレ男」は、これぞガールズ・トークなんじゃないかな。私は女子校出身なので、女友達とあれこれ話すのは今でも大好きなんですよ。インターネットで、日本中の主婦の人たちがいろんなことを書き込むサイトがあるんですけど、それを見てると、世の中の女の人や主婦の方がどんな悩みごとを持ってるかがすごく顕著に見えてきて、その情報をもとに書いた、これはあくまでフィクションです(笑)。うちの相方が聴いて、もじもじしながら、「ちゃんとするね」とか言ってきたんですけど(笑)。男の人を責めるつもりで書いたわけではなくて、「わかるよ、そうだよね」って女の人同士で話し合うことによって、「ああスッキリした。じゃあまた頑張ろうか」というふうに、男の人の世話ができたりするわけですよ。

──正直、耳に痛い曲ですけど(笑)。でもライブでむちゃくちゃ盛り上がると思いますよ。あと「充分エブリデイ」が大好きです。エコロジーやモッタイナイ運動を、あくまで明るく楽しく歌った曲で、leccaさんらしさがすごく出てる。

lecca ありがとうございます。この曲もレゲエ・ミュージックの精神性を、すごくシンプルに表現してる曲だと思います。雑誌を見てもテレビのニュース番組を見ても、これを買え、何を食べろ、ここに行け、お金を使え、ということばかりで、それがみんなに目指させようとする現代のライフスタイルなら、ちょっと疲れちゃうわと思ったので。それよりも精神的な充足や、人としての成長や、内面的な満足のほうが、私が目指したい方向なので。

──共感します。その通りだと思います。

lecca そういうことは、学校の先生や、ニュースキャスターの人が、言ってくれてもよさそうなことだと思うんですけど。忙しい毎日や、広告のしがらみとかで、言えないこともあると思うので、言えないことがまったくないアーティストとして、自由に言わせてもらいました(笑)。

──初の“レゲエ”アルバム。今後のleccaさんにとって重要な作品になったと思います。

lecca 音楽のエンタテインメント性を残しつつ、メッセージを伝えることができるのか? というポイントを探しながら作るのが、すごく楽しかった。私の大好きなSpinna B-ILLさんとJUMBO MAATCH(MIGHTY JAM ROCK)さんにも参加していただいて、本当にうれしい1枚になりました。

リリース情報

2014.08.06 ON SALE
ALBUM『tough Village』
cutting edge
20140712-OY-1034[CD+DVD]¥3,456 [CD]¥3,024

詳細はこちら

LIVE

lecca LIVE TOUR 2014 “tough Village” 〜the beginning〜
詳細はこちら
lecca LIVE TOUR 2014-2015 “tough Village” 〜the intention〜
詳細はこちら

オフィシャルサイト

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