アニメ映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌、秦 基博の名バラードが胸を打つ!

アニメ映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌、秦 基博の名バラードが胸を打つ!

秦 基博

公開されたばかりの3DCGアニメ映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌となっている「ひまわりの約束」をシングル・リリース! ドラえもんとのび太の絆を描きながら、聴く者の大切な人を思い浮かばせてくれるバラード・ナンバー。どんなときでも側に寄り添ってくれる1枚だ。

INTERVIEW & TEXT BY 松浦靖恵


聴いてくれた人が大切な誰かを思うような曲になったらいいな

──2014年第二弾シングル「ひまわりの約束」は、映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌です。ドラえもんやのび太がどんなキャラクターで、2人がどんな関係なのかを誰もが知っているだけに、この話を頂いたときはどんな気持ちでしたか?

秦 基博 幼稚園の頃に『コロコロコミック』で初めてドラえもんのことを知った時から現在に至るまで、ドラえもんがずっと存在し続けているんだなってことを考えると、それってすごいことだなと改めて思いました。あまりにも大きな存在なので、お話を頂いたときは、自分がドラえもんの映画主題歌を書くという事に、なかなか実感がわかなかったですね。

──ドラえもんの映画主題歌を書くうえで、いろんな世代の方が聴くだろうということは意識しましたか?

 ええ。この曲のことをいろいろな入口から知ってもらえるんだろうなということは考えました。ドラえもんとのび太は友達という関係性だけじゃなくもらえ、ドラえもんがのび太に対して、親やお兄ちゃんみたいな関係になったり、時にドラえもんがのび太に助けられているときもあって、お互いがお互いをかけがえのない存在、生きがいのように感じている。そんな2人の絆が、今この時代により深い意味を持つんじゃないかという気がしたので、聴いてくれた人が大切な誰かを思い浮かべてくれるような曲になったらいいなという思いを持って書きました。あと、ドラえもんが安心して未来に帰れるようにと、のび太が自分が強くならなきゃって決意したように、誰のために勇気を持って一歩踏み出そうとする瞬間みたいなものを書けたらと思いましたね。

──歌詞の1行目にある“どうして君が泣くの 僕もまだ泣いていないのに”からは、すぐに君と僕の関係や距離感が伝わってきました。

 たぶん、そこはドラえもんとのび太の繋がりを知っているから書けたような気がします。先に泣いてしまった“君”を目の前にして、“僕”は何を思うのだろうかっていう2人の距離感を大事にしたかった。その涙はどちらか一方の悲しみではなく、相手の悲しみは自分の悲しみでもあって、どちらの痛みでもあるんだっていうことが書けたときに、やっと歌詞の糸口が見えたので、この歌詞は1行目から順に書いていきました。この歌の中にいる僕と君が持っている距離感や温度感が伝われば、聴いてくれる人のそれぞれの思いと歌がきっと重なってくれるんじゃないかと思います。

──秦 基博の2014年第二弾シングル曲としては、どんな立ち位置を持った曲にしたいと思っていましたか?

 前作「ダイアローグ・モノローグ」は、打ち込みで音を構築していく作り方をした、僕にとっては変化球的な楽曲だったので、「ひまわりの約束」はストレートな強さを出せたら、と。この曲はアレンジやメロディが自分の中の王道を突き詰めていて、印象としてはさらっと感じられるかもしれません。でも、ストレートさの中にどう音楽的な仕掛けを盛り込んでいくかをいろいろ試しているので、実はちょっと変な響き方をしていたりとか、そういう隠し味がいくつも入っているんですよ。

──歌詞もストレートですね。最後にハッキリ言い切っている。

 きちんと自分の言葉で提示したいという思いが、より強くなっていて。そのときに自分が感じていることを言葉にすることが、そのときの自分のリアリティだと思うので、今、自分が何を歌うかが全てというか。それは「ダイアローグ・モノローグ」を書いたときにも思っていたことでしたね。

「海辺のスケッチ」は、結局何を言うのでもない、あやふやな感じをあえて出しました

──2曲目「海辺のスケッチ」は夏の終わりの風景が見えてきます。

秦 「ひまわりの約束」が曲の中で結論をズバッと言い切っているのと対照的に、「海辺のスケッチ」は、結局何を言うのでもない、あやふやな感じをあえて出しました。

──情景描写が心理描写にもなっていたり。

 ええ。この曲は詞先なんですけど、心象風景を描き込んでいって、その情景や心情をふわっと影で支えるようなチャイムのような音とか、他にも装飾的な音色をいっぱい入れてみました。“GREEN MIND”(アコースティック・ツアー)の真っ最中に書いたこともあって、アコースティックじゃないものをやりたくなって。まず最初に僕がエレキギターで弾き語りをして、“GREEN MIND”を一緒に回ったツアー・メンバーにそのあとで音を重ねてもらいました。

──3曲目は14thシングルとしてリリースした「グッバイ・アイザック」を、原曲のサウンド・プロデュースしていただいた島田昌典さんと2人でセッションしました。アコースティック・セッションと銘打っていますけど、かなりアグレッシブなセッションですね。

 島田さんのピアノと僕のギターと歌で一発録りをしたものに、島田さんのマラカスを乗せました。島田さんのプレイヤーとしてのキレキレな感じやセッション精度の高さを、改めて感じることができたレコーディングでしたね。11月4日に日本武道館で、島田さんのトリビュート・ライブを、いきものがかりとback numberと僕の3組が発起人となってやるんです。島田さんにはバンマスをつとめてもらうことになっていて、今からすごく楽しみです。

──この曲を選んだのは、島田さんとセッションしたいという思いの他に、まさかとは思うんですけど、歌詞の中に“ジャイアントステップ”という言葉があるからですか? ドラえもん繋がりで(笑)。

 それ、よく言われるんですけど、違います(笑)。実は、この曲を作ったときから、その部分を、“ジャイアンとステップですか?”ってよく聞かれていたんですよ。なので、ドラえもんには何か不思議な縁みたいなものを感じちゃいます(笑)。

リリース情報

2014.08.06 ON SALE
SINGLE「ひまわりの約束」
アリオラジャパン/Augusta Records

J-140804-FY-1740

【写真:期間限定生産盤CD】¥1,500+税
【通常盤CD】¥1,300+税

詳細はこちら

オフィシャルサイト

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