UVERworld LIVE TOUR 2014

UVERworld LIVE TOUR 2014

UVERworld

UVERworld LIVE TOUR 2014

2014年7月28日@沖縄コンベンション劇場

6月からスタートした“UVERworld LIVE TOUR 2014”のツアー最終日、沖縄公演を独占リポート! 京セラドーム大阪公演を経て、ひと回りたくましくなった6人。約3年ぶりに訪れた沖縄でのライブは、真夏の暑さをも越えた灼熱の夜となった!

TEXT BY 本間夕子
PHOTOGRAPHY BY 田中和子(CAPS)


「足りねぇ! 全然足りねぇぞ、沖縄!」と激しく煽り立てるTAKUYA∞

 振り返ればUVERworldにとって今ツアーほど変則的であり、かつ、たくさんの意味を抱えて駆け抜けたツアーもなかったのではないだろうか。6月9日の北海道・函館市民会館よりスタートした本ツアー“UVERworld LIVE TOUR 2014”に、5月1日の東京・SHIBUYA-AXを含む6本の“Warm-Up Gig”を交えて行なわれた全国16都市25公演。キャパシティが数百人ほどの小規模ライブハウスからZeppクラスのライブハウスに、いわゆる“ホール”と呼ばれる座席ありの会館系、さらには京セラドーム大阪まで、と一本のツアーにこれだけ会場のバリエーションが混在するのも珍しい。しかも普通であればドームはファイナルに据えられて然るべきところを中盤戦でさっくり大成功に収めてしまうあたりがこのバンドの底知れなさだ(もちろん二度目のドーム公演となる京セラドーム大阪のステージはツアーの大きな山場であり、彼らにとってもまた大きな挑戦であったわけだが)。

C-140805-FY-1714

 そうした変則性はもとより、何をおいて肝なのは今ツアーが誠果の正式加入後初、すなわちUVERworldが6人になって初めて回るツアーであること、そしてこの期間中に8作目の大傑作アルバム『Ø CHOIR』がリリースをされたということだろう。各地で作った思い出とともに6人という完全体に戻った彼らが鳴らす今の音、それはUVERworldの本当の始まりを告げるファンファーレのごとく全国に響き渡ったに違いない。7月28日、快晴の沖縄で迎えたいよいよの最終日。この日のライブにはゴールした安堵以上に、この先の未来に向けた希望と祝福が溢れているように思えた。

C-140804-FY-1136

 UVERworldがこの地を訪れるのはツアー“47/47 TOUR 2011”以来、実に3年ぶりの沖縄だ。会場である沖縄コンベンション劇場の裏手にはビーチが広がり、文字どおり抜けるような青空、燦々とした南国ならではの陽射しが弥が上にも気分を盛り上げてくれる。だが場内に渦巻く思いの熱は外気温以上だった。3年間を待ち詫びた渇望感と期待が客席のそこここに漏れこぼれてむせ返るほどに濃い。今か今かとステージに注がれる視線、うずうずと焦れた空気が満ちに満ちる中、真っ先に姿を現わしたのは誠果だった。拳をがっつりと突き上げ、シーケンスをオンにする。途端に流れ出すSE、そのリズムに乗ってオーディエンスにクラップを促す堂々のパフォーマンス。割れんばかりの歓声とクラップ音が誠果に応えて空間いっぱいに響く。静かに暗転するステージにたっぷりの意気を燃やして6人が揃った

C-140804-FY-1138

 彰、誠果、TAKUYA∞、信人、克哉の並びでステージ前の台に上がり、この上ない登場感でオーディエンスに迫った「KINJITO」をオープニングに、「Don’t Think.Feel」「GOLD」と矢継ぎ早のアグレッシヴチューンで興奮をさらに底上げする。6人のあまりの迫力のためか、待ち焦がれすぎて逆に構えてしまったのか、熱狂しながらも少々気圧され気味な客席を「足りねぇ! 全然足りねぇぞ、沖縄!」と激しく煽り立てるTAKUYA∞。負けじとオーディエンスも声を張り上げるが、それでも「足りねぇよ、もっとバッコリいこうぜ!」「こいよ!」と容赦ない。UVERworldのライブはお互いが本気で心を通わせる場所、途轍もなく自由な場所でなければ意味がない。そこには遠慮も馴れ合いも必要ないのだ。3年ぶりの沖縄、しかも最終日となればなおのこと。そうしたTAKUYA∞の、彼らの思いが観客の緊張を徐々に溶かしたのだろう、序盤のブロックが終わる頃にはステージと客席の間に打ち解けた空気が生まれ始めた。

C-140804-FY-1137

「いいね! すげぇよくなってきたよ。みんな、シャイだったんだね。俺たちが連れて行ってやるから、最高のところに」

 満面の笑みを浮かべ、真太郎にMCをバトンタッチするTAKUYA∞。みんな、シャイだから下ネタは控えろよと釘を刺すのも忘れない。だが、そこは真太郎、「シャイ? そういうのをむっつりスケベっていうんですよ」と言い放ち、さらには沖縄銘菓・ちんすこうをお約束の“ちん○すう”に言い換え、あえての失笑を買う強者っぷりを発揮。「どうした? その下ネタのキレの悪さ」とTAKUYA∞に突っ込まれても「なんくるないさ~」とウチナーグチで切り返すあたり、さすがとしか言いようがない。真太郎の「なんくるないさ~」には客席も大喜びだ。そんな緩いMCをかましながらも、スティックを握れば豪腕ドラマー降臨。鬼気迫るドラム・ソロでさらなる熱狂に突入、「7th Trigger」「REVERSI」とアンサンブルが加速する。演奏を支える真太郎の剛健なリズムに、ガツガツとオーディエンスに斬り込んでいく彰の鋭いギター。軽やかで挑発的な克哉の身のこなしがステージを躍動させ、誠果は艶やかなサックスで楽曲をいっそう立体的にする。信人のベースがはじきだす鋼のごときビートとしなやかなうねり、TAKUYA∞のノドは曲を追えば追うほどに大きく開いて朗々と声を飛ばした。

C-140804-FY-1139

どうしてみんながここにいるかって、UVERworldにしかないものを見つけたからだろ?

「なんたって3年ぶりの沖縄だからさ、しっかりと成長したUVERworldを見せないと嫌われちゃうもんね。オマエらに嫌われたら悲しいよ。でもリアルでいいんだよ、今日カッコ悪いと思ったらUVERworldを離れればいいし、そうならないように俺たちは本気をここで見せつける。どうしてみんながここにいるかって、UVERworldにしかないものを見つけたからだろ? 今日は余すところなく見せるから。みんなが返してくれたら、それ以上の音量を、熱量を、返すから、俺たちにしかないものを受け取ってください」

C-140804-FY-1140

 そう呼びかけて演奏されたのはアルバム『Ø CHOIR』から今ツアー初披露となる「ENOUGH-1」。ディジュリドゥやピッコロといった管楽器の音色をサウンドに取り入れ、祭り囃子を彷彿とさせる旋律をアクセントにラップでリアルなメッセージを展開する、アルバムでも屈指の存在感を放つ1曲だ。信人はアップライト・ベースに持ち替え、メンバーそれぞれも持ち場について飄々と音を重ねる。クールに見えて実は熱い、そんな息づかいを感じてやまない。初披露にも関わらず、気づけば客席も一緒になって歌っている光景にもグッときてしまう。リリースから1ヵ月足らずですっかり浸透したのだ。「失ったものばかりを数えていくような生き方はしない、そんな曲はもう作らない、俺は音楽で幸せをみんなに伝えたい」と強く優しい意志で以て奏でられた「Ø choir」。起こった満場の大合唱と跳ねるオーディエンスの振動が、空気を心を盛大に震わせたこの曲に今ツアーの集大成を見た気がする。

C-140804-FY-1145

 ライブは「MONDO PIECE」で幕を閉じるはずだった。UVERworldはふだんアンコールをしない。沖縄の観客もそれは重々中承知していただろう。だが、彼らがステージを去り、終演を告げるアナウンスが入っても6人を求める声と手拍子はまるで止もうとしなかった。再び明るく灯るステージ。オーディエンスが鳴らした音量、受け取って返した熱量に、今度は彼らが応えたのだ。この日、そして今ツアーのラストを飾ったのは「23ワード」だった。場内が一体となって高らかに歌い上げる“♪Who we are”、意味は“これが俺たちだ”。ここで得た絆と誇りを胸にUVERworldは次の頂を目指して走り続ける。8月20日よりスタートするロング・ツアー“Ø CHOIR TOUR 2014-2015”がその道のりの始まりだ。

SETLIST

1.KINJITO
2.Don’t Think.Feel
3.GOLD
4.Fight For Liberty
5.浮世CROSSING
6.7th Trigger
7.REVERSI
8.IMPACT
9.LIMITLESS
10.ENOUGH-1
11.Ø choir
12.7日目の決意
13.別世界
14.Wizard CLUB
15.NO.1
16.CORE PRIDE
17.ナノ・セカンド
18.MONDO PIECE

ENCORE
01.23ワード

ライブ情報

“Ø CHOIR TOUR 2014-2015”
詳細はこちら

オフィシャルサイト

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人