OLDCODEX × Free! その先にある想い

OLDCODEX × Free! その先にある想い

OLDCODEX

7thシングル「Rage on」に続き、TVアニメ「Free!-Eternal Summer-」との再タッグメロディに重きを置いた、ニュー・フェイズへの突入を告げる技巧派シングル「Dried Up Youthful Fame」が完成!

INTERVIEW & TEXT BY ジャガー


転がるがごとく曲が出来上がる

──アルバム『A Silent, within The Roar』発表後の新曲「Dried Up Youthful Fame」。メロディの際立つ、抜けのいいナンバーですね。

Ta_2 ほぼ4月にリリースしたアルバム『A Silent, within The Roar』と同時進行だったんだけど、次に見せたいものが明確にあったし、アニメーション(TVアニメ「Free!-Eternal Summer-」オープニング主題歌)の要望のひとつと一致する部分もあったから、それは膨らませることができるなって。それが“メロディを聴かせる”ってことだった。正直、時期を見計らってこれまでは避けてたんだけど、今ならメロウなところをOLDCODEXで攻めたら面白いものが作れるだろうなって。

──“メロウに”という前提がありながら、この展開の多さにはOLDCODEXらしさを感じますよ。クラップのテンポ含め(笑)。

Ta_2 そうだね(笑)。クラップはね、間奏のところでライブを想像しちゃって。ここでクラップを入れたら会場にいる全員で、次にいくんだっていうグルーブが生まれるんだろうなっていうのが想像できて、どうしても入れたかった。ただ、展開含めいつも通りひねくれてるよね(笑)。今回は「Rage on」からの流れもあるから、トップのキーやBPMが一緒だったり、あえてのチャレンジも入れつつ。この曲は“この展開があったら、次はこうしてぇな”っていうのがテトリスみたいに落ちて来て、アレンジも含めてすごいスムーズだった。転がるがごとく曲が出来上がることってあんまりなかったから、珍しいことが起きてるなって自分でも感じてたなぁ。

YORKE. 作っていくうちに、なんか色変えたいよねっていうので夏を意識したのも珍しいことだよね。

結晶にすれば次への糧になる

── “乾いた色=自分が歩んできた道”と捉えると、“乾いた色を確かめていく”というのは素敵な表現だなと。

YORKE.  そういう感覚は強いと思う。なんで乾くかっていったら、水があるからで。俺は仕事柄、水を使うので、日頃から肌で感じていて、「Free!-Eternal Summer-」の世界観とも合うなって最初に思ったんですよ。自問自答するように、乾いているかな? って触って確かめてみるっていう。世代によって感じ方は違うだろうけど、きっと乾くとか乾かないっていう感覚は全世代共通するだろし。

──歌詞の目線は大人の心情と言いますか。大切なものは逃してしまうと取り戻せないってことを知っていて、だけど悲観的でもない。

YORKE.  大人の視点だから、“Dried”。高校生の部活動のことを今の俺が考えるのは無理があるよね。俺も部活やってたけど、意外と辛いことも時間が経つと美化しちゃうことが多いじゃん。だから、今の自分で書こうとするとこうなる。それにいまだに諦めきれない感情もあるけど、絶対に無理なこともあるじゃん。例えば、プロ野球のドラフトで俺もう呼ばれないですよね? そういうのを引きずって生きていくんじゃなくて、受け入れることで(想いを)結晶にすれば次への糧になるなって。それを今の俺がきれいごとじゃなく言えるようになってきたのは大人になったってことかなって……そんな感じ。

もうこれでいいじゃん!

──歌録りはいかがでした?

Ta_2 歌ってて気持ちよかったね。この曲は最初のテイクがほぼ使われてるんですよ。よく、ドラムのRyoはいつも「結局、1テイク目がよかった」ってなるんだけど、まさかのボーカルでもそれが起こった。YORKE.からの歌詞が上がってきて、試しに歌おうとしたらものすごく集中しちゃって。どんどん楽曲の景色が見えてきて、もうこれでいいじゃん! っていう。

──そして、本作はタイプ別、計3曲のカップリングを収録。

Ta_2 シングルを3形態で出すことの意味をちゃんと持たせたくて、収録曲もひと工夫しました。「Steal Mine」(初回・通常盤収録)は夏のドライブをテーマにスピードに乗って突き抜けていく感じで。「Massive Act」(初回・通常盤収録)は煙に包まれていたいみたいな感覚だったり、螺旋状に回転してるものを眺めてて、その奥にいっちゃいそうな感覚というか。ずっとトリップしながら歌ってたね。

このピュアな部分って
世界共通だろうなって

──「Massive Act」は小さめのライブハウスの雰囲気に近いのかもしれませんね。アニメ盤収録の「Abendsonne」は他とはまた違う、美しさと切なさを漂わせる曲ですね。

YORKE. ちょっと前から泳いでるんだけど、ちょうどプール上がったときに見た光景が歌になりそうだなって思ったんですよ。夕日を見てきれいだなって思う、このピュアな部分って世界共通だろうなって。英語で詞を書いたのも(英語詞にすることで世界の人々と)感覚を共有できるだろうなと。特に “searching for the tomorrow’s end/and I lost today”って、“明日を探していたら今日を失くした”って日本語でも英語でもきれいにハマる一節で結構気にいってるんだけど、夕日を見てるとね、いろんな感覚が押し寄せてくるよね。で、同じ空はないなって。ただ、タイトルは新しい刺激が欲しくて、いろんな国の言語で夕日を検索してみたんだよね。それで、ドイツ語の“Abendsonne”が出たときに画像検索にかけたの。そうしたら、出てくる画像がとても美しくてね。アルファベットだからなんとなく読めるし、長めのワードでこれがいいなってしっくりきたね。

Ta_2  YORKE.の仮歌が入ったデモを聴いてたんだけど、実際ブース入って歌い始めたときに夕日に向かってYORKE.が立ってる画が見えて。それに俺も重なって、俺とYORKE.が溶け合っていくような感覚でボーカル録りをしたのを覚えてる。(YORKE.とのイメージ擦り合わせ時に)フィックスしてない細かい点はあったんだけど、自然とこれでOKなんだろうなっていうのが見えて。今回は結構珍しいことが続きましたね。

リリース情報

2014.07.30 ON SALE
SINGLE「Dried Up Youthful Fame」
Lantis

J-140724-YS1

[初回限定盤/CD+DVD]¥1,800+税
[通常盤/CD]¥1,300+税
[アニメ盤/CD]¥1,200+税

詳細はこちら

ライブ情報

OLDCODEX Tour 2014 “A Silent, within The Roar”
詳細はこちら
★2015.02.11 日本武道館ワンマンライブ決定!

オフィシャルサイト

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人

  • ジャガー

    ジャガー

    「M-ON! MUSIC」の編集/ライター/小言を言う係。音楽フリーペーパー「music UP's(現okmusic UP's)」の編集を経て、音楽雑誌「ワッツイン」へ。前身サイト「DAILY MUSIC」 への参加をきっかけにWEBの人になりました。