映画『るろうに剣心 京都大火編』の主題歌を収録したダブルAサイド・シングルに迫る!

TEXT BY 恒川めぐみ

闘争本能に火をつける存在であるのは間違いないと思う

“Mighty Long Fall”に込められたメッセージは、“奈落の底からあとは這い上がるだけ”と、勝手に解釈しているのだが、人生を賭けた闘いに挑む者を送り出す、または闘争本能に火をつける存在であるのは間違いないと思う。「The Beginning」に続き、映画『るろうに剣心 京都大火編』の主題歌をONE OK ROCKが担当。それが「Mighty Long Fall」だ。前作を凌駕するスケールで完成した映画にふさわしく、スリリングで迫力あるナンバー。鬼気迫るパワー感に満ちたギターとストリングス・サウンド、多角的にエフェクトを効かせたボイスおよびコーラス・プロダクション、悲しみと強さが共存しているような感情的なボーカル……。とはいえ、耳に痛いような激しさではなく、バンドが出し得るすべての音が、濃密なロック・サウンドとしてまとまっている。その上できちんとメッセージを届けようとする、彼らのその意志が「Mighty Long Fall」の迫力に繋がっているのではないだろうか。

未来を闊歩するような心地よいテンポ感かつ、重厚感を失わないバンド・アンサンブル

 今回はこの「Mighty Long Fall」と「Decision」でダブルAサイド・シングルになっているが、THE USED、ALL TIME LOWなどの米国ハードコア/パンク系バンドのプロデュースで知られるジョン・フェルドマンがプロデュース、そしてU2、GREEN DAYやアヴリル・ラヴィーンなどを手がけるクリス・ロード・アルジがミックスを担当。なるほど、破壊的でありながら切れ味のいいサウンドに高揚させられるわけだ。

「Decision」も映画のテーマ・ソング。5月に劇場公開された、ONE OK ROCK自身の活動を追うドキュメンタリー映画『FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM』だ。昨年のアジア&ヨーロッパ・ツアーに密着した映像作品で、世界各地でも熱いパフォーマンスを繰り広げるリアルな姿が臨場感たっぷりに映し出されていた。しかし“それだけじゃ満足しない。さらなる高みを目指して俺たちは突き進む”といわんばかりの固い決意を、力強いミドルテンポのリズムとキャッチーなメロディに乗せて「Decision」は疾走する。

 カップリング「Pieces of Me」と共にスピードでゴリ押しするシングルではない。未来を闊歩するような心地よいテンポ感かつ、重厚感を失わないバンド・アンサンブルは、昂然たるバンドの今の姿をそのまま表しているよう。となると当然、彼らのライブ・パフォーマンスも大きく進化しているはず。この秋、9月13日、14日に横浜スタジアムで行われるONE OK ROCK 2014“Mighty Long Fall at Yokohama Studium”に、今から大きな期待を寄せずにはいられない。

リリース情報

2014.07.30 ON SALE
SINGLE「Mighty Long Fall / Decision」
A-Sketch

J-140725-FY-1623

【CD】¥1,200+税

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ライブ情報

ONE OK ROCK 2014“Mighty Long Fall at Yokohama Studium”
詳細はこちら

オフィシャルサイト

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