flumpool 5th Anniversary tour 2014 「MOMENT」

flumpool 5th Anniversary tour 2014 「MOMENT」

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flumpool 5th Anniversary tour 2014 「MOMENT」

2014年7月10日@名古屋センチュリーホール

4月からスタートした”flumpool 5th Anniversary tour 2014 「MOMENT」”のホール・ツアー最終日、名古屋公演2日目を札幌公演に続いて独占リポート! 全国各地のファンへ感謝の想いを届け、さらなる声援を受けて、バンドとしてひと回り成長した4人の姿をお届けします! 8月に行われる、“ARENA SPECIAL”もいやが上にも期待が高まります。

TEXT BY 武市尚子
PHOTOGRAPHY BY 田中和子(CAPS)


彼らは求められるという喜びを、“人のために歌う”という幸せに変えていった

 彼らと出会ったのは、2008年。

 誠司が正式に加入し、現メンバーでのflumpoolが結成された2007年の1月から数え、約1年と9ヵ月の頃だったと記憶している。

 2008年の7月に上京したばかりの彼らは、とにかく初々しく、まだ“人のために歌う”ということよりも、“自分たちが奏でて歌うことが楽しい”という感覚のほうが強い、純粋な青年たちだった。数ヵ月後にデビューを控えていた状況だったのだが、まだまだ、メジャー・デビューへの憧れを胸に抱いていた普通の音楽好きの青年たちだったのだ。

 当時、彼らは地元である関西圏からほとんど出たことはなく、ツアーも経験したことがなかった。それゆえに、彼らはデビューが決まり、上京したにも関わらず、逆に、“デビュー・音源リリース・ツアー”という用意されたステージが怖かったと、何年かした後に当時を振り返ったことがあった。もちろん、バンドとして自信がなかったわけではない。しかし、彼らは地道にコツコツと頑張っていたからこそ、環境が一気に変化していった現状にプレッシャーを感じたのだろう。

 彼らはそのプレッシャーを自らの試練とし、一つひとつの経験を自信に変えていったのである。そして。求められるという喜びを、“人のために歌う”という幸せに変えていったのだ。

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 そして今、彼らは5周年という節目を迎えたのである。5月に、5周年を記念したベスト・アルバム『The Best 2008-2014 MONUMENT』をリリースした彼らは、4月19日から、福岡を皮切りに全国19ヵ所24公演のホール・ツアーを行い、さらに、8月9日からはARENA SPECIALとし、横浜アリーナ2デイズと大阪城ホール2デイズ公演も決定した。

雨の日も風の日も、みんながこうして集まってくれたからこそ、5周年を迎えることができました!

 2014年7月10日。そんな5年間の想いをたくさん詰め込んだホール・ツアーのファイナルが、名古屋国際会議場センチュリーホールで行われた。

 隆太、一生、元気、誠司の4人は、暗かったステージが照明によって照らされると、すでにそこにスタンバイし、アグレッシブなインストをぶつけてきた。その音は分厚く、圧倒されるほどの音圧で迫ってきた。こんなにも骨太なバンドだったっけ? というのが、この日最初に受けた印象だ。度肝を抜かれるとはこういうことをいうのだろう。まさに、そんな感覚だった。バンドとしてのスキルを確実に上げた4人は、その音を1曲目に置かれていた「MW〜Dear Mr.&Ms.ピカレスク〜」のイントロへと繋いでいった。

 オーディエンスも、そんな激しい始まりに一気に感情のメーターが振り切れたらしい。いつも以上の熱を彼らに返した。

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「今日は来てくれてありがとう。雨の日も風の日も、みんながこうして集まってくれたからこそ、5周年を迎えることができました! そして、こうしてホール・ツアーも無事回ってこられました! 2階席、遠いけどごめんね! でも、遠い席の人たちが盛り上がってくれると、よりライブが盛り上がるんだよ! だから頼りにしているからね!」

 隆太はこの日、大型台風が直撃していた中、会場に足を運んでくれたファンたちに何度も感謝の言葉を贈り、距離の遠い2階席を何度も気遣い、盛り上げた。

 オーディエンスは、そんな隆太の声に大きな歓声を返し、「星に願いを」では、手放しの笑顔を彼らに向けた。そして、早々に届けられた新曲の「ビリーバーズ・ハイ」では、メロウながらも情熱的なそのフレーズをしっかりと受け止め、透明感のあるflumpoolらしいバンド・サウンドが魅力の「微熱リフレイン」を浴び、甘ずっぱい情景に目を細めた。

 中盤では一生が、愛知の住民なら耳なじみのある、名古屋に本社を置く総合レンタル企業のCMを歌い、オーディエンスを笑いの渦に巻込む一幕もあった。一生の愛されキャラも、この5年ですっかり板についたといえるだろう。

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僕たちとみんなを繋ぐ、そんな1曲になればいいなと思いながら歌います

 会場の空気が一気に和らいだ後、隆太が「僕たちとみんなを繋ぐ、そんな1曲になればいいなと思いながら歌います」という言葉を挟み、4人は1音1音一語一句を、一人ひとりに届くように、大切に「春風」と「証」を2曲続けて届けた。彼らが“人のために歌うこと”を心の底から知った歌であった「証」を、ファンたちはしっかりとその胸に焼きつけていた。

「春風」と「証」に続いて届けられたのは、「強く儚く」。隆太はギターを置き、全身の力を込めて歌を叫び、一生と元気はその歌にコーラスを添えた。曲の後半で隆太が再びギターをかつぐと、抑揚のある誠司のドラムがたたみ掛けていく。ギターを唸らせる一生。そこには最高のライブ・サウンドが生み出された。

 ただただ優しいだけじゃないバラードは奥行きを増していた。

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 ライブ後半では、彼らに歌う意味を再認識させたきっかけともなった「Because… I am」と「Answer」を届け、ラストへと繋げていった。

 そして。彼らは最後に、自分たちがこうして音楽を続けられているのは、胸の中に小さく誇れるモノがあるからだと集まってくれたファンたちに伝えた。それこそは、こうして自分たちを支えてくれる存在であると。

 彼らはそんな気持ちを歌に託した「大切なものは君以外に見当たらなくて」を届け、本編を締めくくったのだった。

 オーディエンスは台風のことなどすっかり忘れたかのように、彼らが再びステージに戻ってくれることを願い、声を上げた。

 その声に応え、彼らは「labo」と最新作である新曲の「明日への賛歌」を贈り、改めて5年間の感謝と、この先も頑張っていくことを誓ったのだった。

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SETLIST

1. MW 〜Dear Mr. & Ms. ピカレスク〜
2. reboot〜あきらめない詩〜
3.星に願いを
4.ビリーバーズ・ハイ
5.微熱リフレイン
6.two of us
7.春風
8.証
9.強く儚く
10.花になれ
11.今年の桜
12.Hydrangea
13.Because… I am
14. Answer
15.イイじゃない?
16.君に届け
17.大切なものは君以外に見当たらなくて

ENCORE
01.labo
02.明日への賛歌

リリース情報

アミューズ公式オンラインショップASMART、ARENA SPECIAL会場にて、初のミュージック・クリップ集『flumpool Music Clips 2008-2014 「MOVEMENT」』を8月9日に限定発売することが決定! 

詳細はこちら

ライブ情報

“flumpool 5th Anniversary tour 2014 「MOMENT」SPECIAL LIVE”
詳細はこちら

オフィシャルサイト

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