会場がひとつになった、DIR EN GREY伝説の武道館公演が映像化!

会場がひとつになった、DIR EN GREY伝説の武道館公演が映像化!

DIR EN GREY

日本のみならず海外でも活躍するロック・バンド、DIR EN GREY。2014年3月8日と9日に行なわれた日本武道館2DAYS公演が、ついにBlu-ray & DVDで映像化。2011年に発表された8thアルバム『DUM SPIRO SPERO』の集大成となったこの2日間、そして8月に控えるツアー、年内にリリースを予定しているニュー・アルバムについてDie(g)が語った。

INTERVIEW & TEXT BY 増田勇一


達成感よりも安堵感のほうが大きかったかもしれない

──過去にはドキュメンタリー的な作風の映像作品などもありましたけど、今回の Blu-ray & DVD『DUM SPIRO SPERO AT NIPPON BUDOKAN』はライブ作品としてはストレートなものと言えそうですね。

Die 特に他の作品と差別化するようなことは考えてませんでしたね。というのもライブ自体がある意味、特殊なものだったから。演出面についてもかなり時間をかけてプランを練り込んでたんです。実際のライブでは、客席からは目の届きにくい部分もあったんじゃないかと思うけど、ここで改めて、いろんな角度からあの2日間を観てもらえたらな、と。

──同時にメンバー自身としても、「この曲のとき、俺はこんな背景のなかで演奏してたのか!」と気付かされるような部分もあるんじゃないですか?

Die うん(笑)。それ以前に、あの日はステージ上に照明のトラスが組まれてなかったんですね。それ自体がすごく新鮮で、ステージに立った当初、違和感を覚えたくらいで。スカッと空間に抜けがある感じで気持ち良かったですね。武道館特有のあの“高さ”のある感じもいいし。ただ、実は当日になって使えなくなった演出というのがひとつあって……。

C-140717-BA-1624

──オープニングの場面で、テスラコイルを使って電流を発生させるという演出が用意されていたそうですね。結果、“電流が走る映像”が使われることになったわけですが。

Die そうそう。結局、あれを使うと演奏機材に影響が出てしまうことがわかって。それを承知のうえで押し切るまでのことではないだろう、と。もちろん事前に試してはあったんですよ。ただ、そのとき俺の機材が調子悪くなって。それで当日のリハでもう一度試してみたら、今度は薫の機材に影響が出てしまって。これはもう諦めよう、と。初の試みだったから、みんなあの演出には思い入れがあったんですけどね。ちょっと残念でした。

──ただ、それがなくても充分過ぎるくらいの演出量でしたよ。結果、あの2本のライブはどういった意味合いを持つものになったと考えていますか?

Die もちろん『DUM SPIRO SPERO』からの流れの締め括りとなるものではあったんだけども、気持ち的にはまだ続いてるというか。ずっと変化しながら続いてきたなかでの武道館が終わった、という感覚ですね。なんか、気持ち的にはすごく一杯一杯な感じでもあったんです。というのもオーストラリアのツアーから帰ってきた直後で、時間的な余裕もまったくない状況だったんで。実際、先に武道館が決まっていたから、オーストラリア・ツアーの話は当初、断ってたんです。だけど先方から、どうしてもという猛プッシュがあって。結果的には自分たちで決めたことだから誰にも文句は言えないけど、帰国したその日から3日間、リハーサルをみっちりやって。しかもその帰国便が10時間以上遅れるというトラブルまで起こって(笑)。2日間、ほとんど演奏内容が重複しないセットリストだったから、かなり準備はしんどかったですね。だからあの2日間が無事に終わったときは、正直、ホッとしましたもん。達成感よりも安堵感のほうが大きかったかもしれない(笑)。

C-140717-BA-1625

今の自分たちがやれば自然に違ったものに聴こえるようになるはず

──大変でしたね。そして今回、この作品の初回生産限定盤に付いているCDがすごい。『DUM SPIRO SPERO』の全曲が新バージョンやリミックス、再構築音源で収められていて。

Die これはもう去年から準備を進めてきて。この時期を逃したらもう出すタイミングがないという音源というか(笑)。実際、これであのアルバムの最終形に至る、みたいなところもありますね。全然ジャンルの違う人たちが関わってくれた音源もかっこいいし、自分たちでやったアコースティックでの再構築も、新曲を作るぐらいの労力をかけてやってきたんで……。

──新曲という言葉が出ましたが、年内に発売されるというニュー・アルバムの制作については、もうだいぶ進みつつあるんですか?

Die 実はもう曲はほぼ出揃ってきていて。アルバムの像は見えつつありますね。武道館が終わってからはとにかく曲作りとアレンジの作業をずーっと続けてきたんで。今回は、またちょっと違ったアルバムになりますよ。ここのところの流れとは明らかに違うし、どこか昔の自分たちを思わせるような要素もあるし。“こういう感じ”というのを決め込まずに完全にフラットに戻ったところから作り始めてるし、曲調的にもサウンド的にも、かなりバラエティに富んだ感じになりそうな気がしていて。まあ、最終的にまとまったときにどうなるかはわからないけど(笑)。

C-140717-BA-1622

──新作が完成に近付いた頃にまた話を聞かせてください。その前に、8月に控えているツアー“TOUR14 PSYCHONNECT – mode of “GAUZE”?-”も楽しみにしています。こちらの準備も着々と?

Die ええ。今回のツアーの場合はやる曲がおのずと決まってくるんでね。タイトルのなかに『GAUZE』を掲げておきながら、あのアルバムからやらない曲があったりするのは潔くないなと思うし。特にリアレンジすることを前提とはしてないんで、なかには敢えてアレンジを変えずにやる曲もあるかもしれない。言ってみれば、“今の自分たちに『GAUZE』の曲たちが入ってくる”という感覚なんです。あからさまに変えたりしなくても、今の自分たちがやれば自然に違ったものに聴こえるようになるはずなんで。そこが自分でも楽しみなんです。なんか、これからの自分たちにとっての鍵になるツアーになるんじゃないか、と思ってるんで。

2014.07.16 ON SALE
Blu-ray&DVD『DUM SPIRO SRERO AT NIPPON BUDOKAN』
FIREWALL DIV.

J-140708-BA-1414

【Blu-ray】
[初回生産限定盤/2Blu-ray+CD]¥11,000+税
[通常盤/Blu-ray]¥7,800+税
【DVD】
[初回生産限定盤/3DVD+CD]¥10,000+税
[通常盤/2DVD]¥6,800+税

詳細はこちら

DIR EN GREY
TOUR14 PSYCHONNECT – mode of “GAUZE”?-

8/5(火) mode:25 東京都・新木場STUDIO COAST -「a knot」only-
8/6(水) mode:26 東京都・新木場STUDIO COAST
8/13(水) mode:27 福岡県・Zepp Fukuoka
8/15(金) mode:28 愛知県・Zepp Nagoya
8/16(土) mode:29 愛知県・Zepp Nagoya
8/20(水) mode:30 大阪府・なんばHatch
8/21(木) mode:31 大阪府・なんばHatch
8/24(日) mode:32 北海道・Zepp Sapporo

詳細はこちら 
オフィシャルサイト

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人