購買欲が高まる音楽はB’z!?心理学者が教える衝動買いソングとは?

購買欲と音楽での高揚の関係性を心理学者に聞いた

日常的に利用する喫茶店やスーパーなどお店で流れるBGM。一見、なんの変哲もないものとして聴き流しがちだが、実は自分が意図しないうちに操られているという。

例えば、スーパーや家電量販店などでショッピングすることを想定した場合、BGMによって我々の身に何が起きているのだろうか。BGMの特徴やその効果について、心理学の教鞭をふるう大月短期大学の兼任講師・川島洋さんに聞いた。

「テンポがよいものが多いですね。曲を聴いているお客さんはそれで心拍数が上がるんです。有名な“吊り橋効果”と同じような感じで、生理的現象と自分の感情とを間違える。これを“錯誤帰属”というのですが、テンポの良いリズムで興奮した感情を、商品に興奮していると錯覚してしまうんです」(川島氏)

B’zの曲は興奮をもたらしやすく、その胸の高鳴りを商品の魅力として勘違いしてしまう

つまり、本当は音楽でドキドキしているのに、商品を見て「これ欲しい!」と胸の高鳴りを覚えたと勘違いしてしまう現象が起きているというのだ。さらに、川島氏によれば特に効果が期待される曲のパターンが存在すると指摘する。

「バスドラムで“ドン・ドン・ドン・ドン”と4拍刻む“4つ打ち”のリズム・パターンの曲です。このリズムは心臓の鼓動と似ているため、興奮をもたらしやすく、ノリの良いB’zはその最たる例ではないでしょうか」(川島氏)

これらのBGMの特性を応用したのが、CMソング曲だ。CMもフレーズをつけると、さらに印象的なものになるが、それ以上にメロディは、言語と記憶の性質が異なるということが最大の決め手になる。

「メロディは長期記憶なんです。ずっと覚えているのでCMソングは、曲を聴いただけで商品を思い出すような仕掛けがあります。犬にエサを与える度に鈴を鳴らし続けていると、鈴の音を聞いただけでエサがもらえると思って自然によだれが出てしまう現象、俗にいう“パブロフの犬”と同じ効果ですね」(川島氏)

「そういえば、あの時……」という自覚症状はあったのだろうか。身近にある音楽がいつの間にか消費行動へと駆り立てるツールとして使用されていた。音楽のまた新たな一面を垣間見ることができたと言えそうだ。

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