KREVA
Part.04 「Revolution」
最近さらに“伝える”為にはどうしたら良いのかを考え抜いて制作しているというKREVA。10周年を迎えた今、いったいどういう心境でいるのか。昔を振り返りつつ、未来のことも語ってもらった。
INTERVIEW & TEXT BY 佐藤チアキ
やっぱり最後はしっかりしたメッセージを届けたいなっていう気持ちがあった
──2枚にもおよぶベスト盤を締めくくったのは新曲「Revolution」。この曲を最後に収録した理由は?
KREVA この曲はベスト盤CD-2の最後に入れるって決めて作っていったところがあります。同じく新曲の「全速力」からベスト盤CD-1が始まって、ベスト盤CD-2に入ってまた時代をどんどんどんどん遡って最後にデビュー曲「希望の炎」からのこの曲っていう流れはあらかじめ描いていたので、「最後を飾るのにピッタリな曲はなんだろう」ってところでまずトラックを選びました。歌詞に関しては、このアルバムを聴いていただく方たちにやっぱり最後はしっかりしたメッセージを届けたいなっていう気持ちがあったので「今伝えたいことはなんだろう」っていうのをじっくり考えてここにぶつけました。
──歌詞をしっかり前面に出した聴かせるタイプの楽曲ですね。
KREVA ひと言で言えばシンプル。「希望の炎」の頃にまた戻ってきた感覚がありましたね。あれから10年経ってちょうどグルッと回った感じというか。
──この楽曲はリスナーに向けてですか。それとも自分自身?
KREVA いつも人様に何かを言う前にまず自分がしっかりしないといけないと思っているので、自分がしっかり言えることをまず考えました。ただ、歌詞に“「本当に」「本当に」言ってるけど「本当に」没頭してるか?”って部分があるんですけど、あれはスポーツ選手とかのインタビューで「本当に、頑張りました。本当に、いろいろ準備して本当に、勝てて良かったです」みたいに「本当に」を連呼しているシーンを見たことありません? そのとき「お前の本当ってなんだよ!」って疑問に思って。それを表現していたもするんですよ、もちろん批判じゃなく自戒の念を込めて。
──「俺には試したいことがまだまだある」と続く歌詞にもハッとさせられました。何かドスっと投げかけられたような気がして。
KREVA これも自分に対して放った言葉なんですけど、何かを生業にしている人だったら響くんじゃないかな。試したいことが別にデカいことじゃなくても。例えばいつもと違うことをしてみて結果が良いものじゃなかったとしても、それは次に役立つ「経験」として自分に蓄積されるじゃないですか。それを言いたかったんですよね。
──自問自答して意識を革命するような歌詞って今の世の中ですごく大事な気がして。
KREVA そうですね。若い子にはもちろん、自分と同い年よりも少し下の世代の人にもぜひ聴いてもらいたいですね。
──迷いがあるときに聴いたら自信に繋がるかも。
KREVA そういう風にキャッチしていただけたら光栄です。
- Part.01 10周年を迎え、“伝えたいことをより伝えるためには”ということを考え続けているKREVAの今──。
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- Part.05 決まり事なんてないんだよ!KREVAが教えてくれるライブでの自由な楽しみ方!
リリース情報
2014.06.18 ON SALE
ALBUM『KX』
ポニーキャニオン
[写真:通常盤/2CD]¥2,700+税 [初回限定盤/3CD+1DVD]¥3,700+税
ライブ情報
KREVAライブハウスツアー2014「K10」
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908 FESTIVAL 2014
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