今さら人に聞けない「コールドプレイ」のこと

TEXY BY 森 朋之

アルバム総セールス5500万以上を誇る世界的ビッグ・アーティストが“Mステ”に出演

 イギリス出身の世界的ロックバンド、コールドプレイが約3年ぶりの来日を果たした。今回の来日の目的はニュー・アルバム『ゴースト・ストーリー』のプロモーション。6月12日(木)に東京ドームシティホールで一夜限りのプレミアム・ライブを開催。その翌日には『ミュージックステーション』に出演し、大ヒット曲「Viva La Vida」と最新シングル「ア・スカイ・フル・オブ・スターズ」を演奏した。“21世紀最大のロックバンド”と称されるコールドプレイが日本のテレビ番組で生パフォーマンスを披露するのはこれが初めてということもあり、各メディアでも大きな話題となった。さらに6月14日(土)にはMTV主催による“MTV VMAJ 2014”に出演。6月17日(火)放送の『スッキリ!!』(日本テレビ)でも特集が組まれるなど、業界内でも注目を集めている。

 アルバム総セールス5500万以上を誇るコールドプレイ。その人気の秘密は、ボーカリストのクリス・マーティンが生み出す、美しく、ドラマティックなメロディだろう。2000年のデビュー・アルバム『パラシューツ』とシングル「Yellow」がいきなりの大ヒット。2ndアルバム『静寂の世界』、3rdアルバム『X&Y』と合わせた3部作によってコールドプレイは、“美しく、憂いを帯びたメロディを奏でるポップなロックバンド”として世界中で人気を得た。

L‘Arc〜en〜CielのKenやJUJUなど、数多くの日本のミュージシャンも支持

 コアなロックファンからは“内省的すぎる”“暗い”という評価もあったコールドプレイだが、そんな彼らの転機となったのが、4thアルバム『美しき生命』だった。iPadのCMソングに起用されたシングル「Viva La Vida」を含む本作によって彼らは、よりカラフルでダイナミックなサウンドを表現。第51回グラミー賞(2009年)においてシングル「Viva La Vida」が最優秀楽曲賞、『美しき生命』が最優秀アルバム賞を受賞するなど、その評価をさらに上げた。

 「Viva La Vida」は日本でも大ヒットを記録。2008年にはバラエティ番組『SMAP×SMAP』に出演、SMAPとのコラボレーションも実現し、コールドプレイの存在は日本でも広く知られるようになる。ちなみにコールドプレイは“サマーソニック‘08”のステージで「世界に一つだけの花」を演奏。番組出演時にクリスがこの曲を気に入り、急遽セットリストに組み込んだという。

 また、Ken(L‘Arc〜en〜Ciel)、JUJUといったトップ・アーティストがライブでカバーしたことも話題に。つまりコールドプレイの楽曲は、ジャンルに関係なく、幅広いアーティストから評価されているというわけだ。

新機軸の演出でアリーナ・ライブに革命をもたらした

 ライブにおいても新しい試みを重ねているコールドプレイ。5thアルバム『マイロ・ザイロト』のワールド・ツアーでは、世界で初めて「ザイロバンド」(コンピューターで制御されたリストバンド型のライト)を取り入れた。会場全体をカラフルに彩り、高揚感と一体感を生み出すザイロバンドの演出は瞬く間に大きな注目を集めることになった。その後、日本でもUVERworld、福山雅治、aiko、ももいろクローバーZ、SEKAI NO OWARIなどがザイロバンドを採用。コールドプレイの新たなトライは、アリーナ・ライブの在り方を大きく変える歴史的な出来事だったと言ってもいいだろう。

 最新作『ゴースト・ストーリーズ』に収録されたシングル「ア・スカイ・フル・オブ・スターズ」では、世界的DJ/プロデューサーのアヴィーチーをプロデューサーに迎えてEDMのテイストを取り入れるなど、新たな表現にも挑戦している。自らのスタイルににこだわりながら、流行のサウンドにも積極的にアプローチする──このバランスの良さも、コールドプレイが世界的なビッグ・バンドであり続ける理由なのだろう。

 最後にクリス・マーティンのプライベートにまつわるニュースを紹介しよう。今年3月にグウィネス・パルトロウ(「セブン」「恋におちたシェイクスピア」などの出演で知られる女優)との結婚生活を解消するという報道があったクリス。リアーナとのディナー・デートをパパラッチに激写されるなど、すっかり独身生活を楽しんでいる……と思いきや、ここにきて「離婚を保留する?」というニュースが飛び込んできた。さすがは21世紀最高のロックバンドのボーカリスト。そのセレブな私生活にも、世界中のメディアが注目しているようだ。

C-20140619-MK-15324thアルバム『ゴースト・ストーリー

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