お帰りなさい!星野源、ついに完全復帰!

2014.06.15

TEXT BY 柴 那典

祝・完全復帰!

 ミュージシャン、役者、エッセイストと様々な方面で活躍し、世代や性別を超えた広い支持を集める星野源が、くも膜下出血からの復帰後初となる両A面シングル「Crazy Crazy/桜の森」を6月11日にリリースする。

 昨年にリリースされたアルバム『Stranger』がオリコンチャート2位を記録するなどブレイクへの道を駆け上がりながらも、療養のため2度の活動休止を余儀なくされていた彼。しかし2014年に入って、いよいよ活動復帰。昨年7月から延期されていた初の武道館公演も今年2月に大成功、3月からは全国ツアー“星野源の復活アアアアア!”も実現した。ミュージシャンやクリエイターを含め沢山の人に愛されてきた彼だが、復帰後初となるこのシングルで、さらに人気を拡大することは間違いなし。聴いているだけでワクワク感が伝わってくるようなポップな新曲になっている。そんな復帰作のシングル「Crazy Crazy/桜の森」を場面によって聴き分けると、さらに曲のよさが伝わるのではないだろうか?

明るく楽しい気分になりたいときは?

「Crazy Crazy」
 ピアノが陽気に跳ねる、シンプルだけど躍動感たっぷりの一曲。この曲は休養中にできた曲で「とにかく楽しい曲を作りたい」という今の彼のモードが反映されたナンバーになっている。ベースにはハマ・オカモト(OKAMOTO’S)、ドラムにピエール中野(凛として時雨)が参加し、パワフルな演奏も聴きどころ。歌詞は敬愛するクレイジーキャッツをテーマにしているとか。「等しいものは 遥か上さ」(植木等)などメンバーの名前も織り込まれている。曲名通り「クレイジーなJ-POPになることを目指した」という、星野源にしか作れないタイプのポップ・ソングだ。

何か新しいことをはじめたいときは?

「桜の森」
 J-WAVE春のキャンペーンソングとしてオンエアされた星野源流の「桜ソング」。お洒落なストリングスとノリのいいビートが印象的なソウル・ナンバーだ。こちらも休養中にできた曲で、そのときに聴いて支えられたというプリンスなどのダンス・クラシックの曲調を取り入れたナンバーになっている。歌詞のテーマは「春」。桜がモチーフになっているけれど、よくよく聴くと「鬼達が笑う」のように一筋縄ではいかない言葉が出てくるところもポイント。

リラックスしたいときは?

 派手で陽気な両A面の2曲の一方、星野源のミュージシャンとしてのもう一つの側面を見ることができるのがカップリング。「Night Troop」は、ブラック・ミュージックを思わせる一発録音のナンバー。当意即妙のフレーズも、曲中で笑い出したりしてるところも微笑ましい。「海を掬う(House ver.)」はアコースティック・ギターの弾き語りを録音した一曲。爽やかなメロディとよく聴くとエロティックな歌詞の内容が小憎い仕上がりになっている。

 リリースにあたってのコメントで、「今回は“音楽で遊ぶ”ということを目指した」と語っていた彼。そんな言葉通りのシングルが本作だ。聴くだけで思わず気分が上向きになるような、そしてたくさんのアイディアや仕掛けが込められた4曲。“音楽って楽しい”、そんなことを改めて気付かせてくれるような一枚になっている。

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