デビューからロンドン留学まで。WEAVERの5年間の経験が詰まったベスト・アルバム!

デビューからロンドン留学まで。WEAVERの5年間の経験が詰まったベスト・アルバム!

WEAVER

初のベスト・アルバム『ID』をリリースしたWEAVER。デビューからの楽曲を、新旧問わずメンバーが選出。さらにロンドン留学の経験を経て生まれた、新作「Hope〜果てしない旅路へ〜」も収録した全16曲。そんなアルバムについてやデビューからの5年間、ロンドン留学でのいろんなエピソードを語ってくれた!

INTERVIEW & TEXT BY 大前多恵


ロンドンへの留学など、いろいろな状況が重なった今だからこそ書けた歌詞

──自身初のベスト・アルバム『ID』には16曲を収録。どんな基準で選曲したのですか?

杉本雄治 シングル曲に固執しすぎず、“自分たちは5年間こういうことをやって来た”“これがWEAVERなんだ”というのを、これから知る人にもちゃんと伝えられる作品にしたいな、という思いで選んでいますね。

河邉徹 ガイドブックや年表というキーワードが僕らの頭の中にはあって。だから、僕らの言葉を添えたブックレットと一緒に、WEAVERの歴史を聴いてもらえるようなベスト・アルバムになればな、と考えていました。

──デビューからの5年間を振り返って、転機だったと感じる出来事は?

杉本 3人によるセルフプロデュース・アルバム『Handmade』を作ったことですね。以前はポップであることに対して後ろめたさがあったんですけど、自分たちは元々ポップも好きだし、ピアノトリオとしてのアイデンティティも大切にしていきたい……そのすべてを肯定してあげることができた作品だと思っているんです。

奥野翔太 自分たちで勝手に背負っている気になっていた何かを、全部拭い去れた感はありましたね。自分たちの音楽に責任を持てるようになったし、やっとプロとしてのスタート地点に立てた感じがしました。

──その意識変革が今のいいモードに繋がるわけですね。ラストには、未発表曲「Hope~果てしない旅路へ~」も収録。未来を感じます。

河邉 「Hope~」の歌詞は、ロンドンに行ってから書いたんです。人生の長い旅路を歩いて行く中で、つらいこともあるけれど少しは明日に希望を持ったりする、そんなさまを歌詞にできたらなと思って。今年1月からのロンドンへの留学、そしてこのベストの発売など、いろいろな状況が重なった今だからこそ書けたんだと思います。

──留学についてもお聞きします。日本では当たり前だと思っていたけどロンドンでは驚かれた行動、気質と言いますと?

杉本 日本でもわかっていたことですが、人に気を使いすぎだと言われました。ロンドンの人たちは、良い意味でも悪い意味でもあまり周りに気を配りません(笑)。

奥野 授業中のノートの取り方や、友達と深夜までとことん飲んでも次の日の朝オンタイムで学校に行く真面目さですね。

河邉 ロンドンの人は、晴れの日に公園に太陽の光を浴びに行ったりしますが、「僕は家にいるほうが好きだ」と言うと驚かれますね。

──では、留学中もっとも日本を恋しく思ったのはどんな瞬間ですか?

杉本 お金を払って借りているスタジオなのに、廊下の音が筒抜けで落ち着いて練習できなかったり、隣人が毎日爆音でクラブ・ミュージックをかけているので曲作りに集中できなかったりと、音楽をする環境が良くないと感じた時には”日本に帰りたい“と思いました。基本的にやはり天気がどんよりしているので、そんな日が続くと気分が落ちましたね。そんな時は、ひたすら耐えるしかありませんでした(笑)。

奥野 僕は、友達がSNSにおいしそうな日本の食べ物を掲載しているのを見た時。そして、リリースのタイミングに遠く離れた場所からTwitterなどでファンのみんなのリアクションを見るのは、うれしくもあり寂しくもありました。

河邉 僕は最初だけホームステイをしていましたが、あまり良い環境ではなく、その時は少しホームシックになっていたかと思います。でも、うまくいかないことを気にしたり、不便なことを嘆いていると良くないと思ったので、悪いことを考えないように努めました。

短期間でもいろいろな国に住んで、そこでしか作れない音楽を作りたい

──洋楽好きな杉本さんですが、“原産地”に住み、捉え方が変わった部分はありますか? 

杉本 やはり気候、文化、言語、人種、いろんな条件が重なった時にしか生まれない音楽があるんだな、と。いくら日本で“ロンドンで生まれる音楽”を目指して作っても、それはその音楽の核心には触れられないことに改めて気づいたんです。これからも機会があれば短期間でもいろいろな国に住んで、そこでしか作れない音楽を作りたいですね。

──奥野さんは一時帰国の際、「僕はもうすでにロンドンに帰りたいです(笑)」と話されていたのが印象的でした。ロンドンの一番の魅力とは?

奥野 例えば子どもの頃絵本で読んだ不思議の国、巨人たちの国、魔法使いの国、そういうファンタジーの世界、憧れの世界での冒険を実体験している感覚に近いんじゃないかな? と思います。言葉も文化も人も価値観もすべてが新鮮で毎日が冒険。そういうところに魅かれてるんだと思います。

──河邉さんは、英語を学んで改めて“日本語という言語”と向き合った時、作詞者としてどんな発見がありましたか?

河邉 自分の言葉に対して少し客観的になることができて、それが大きな収穫ですね。一度距離を置くことで、今までのそれぞれの歌詞に対して、こんなことを伝えたかったんだ、と改めて自分自身を知ることができました。日本語じゃないと言えないことや出せないニュアンスの尊さにも気づけたので、それは大切にしたいと思いましたし、逆に、英語じゃないと言えない表現もあるなと思いました。

──ロンドン留学を経て、今度はどんな国に行ってみたいですか?

杉本 北欧です。北の冷たい無機質な空気感が好きなので、そこで生まれる音楽の本質に触れたいです。

奥野 僕はアメリカに行ってみたいですね。イギリスは島国で日本とさして変わらない大きさですが、あのアメリカの巨大な大陸で、いったいどんな人たちがどんな生活をしているのか、とても興味があります。

河邉 ロンドンにいる間にたくさんのヨーロッパの人と出会ったので、ヨーロッパの国々に行ってみたいなと思いました。それとは別に、せっかくなので英語圏の国にも行ってみたい。アジアではシンガポールなどがそうですね。

──最後に、9月から始まる全国ツアーに向けたプランを聞かせてください。

杉本 ベストアルバムを引っさげてのツアーでもあり、5周年を迎え新たな進化したバンドを見せて行ける大きな節目でもあるので、今までのWEAVER、そしてこれからどこに向かっていくのかワクワクできるようなツアーになればな、と思っています。ロンドンで作った新しい曲もやると思うので、楽しみにしていてください。

奥野 集大成のような内容になると思うのですが、この5年間、そして留学を経て、ここからまた新しいWEAVERの物語が始まるんだ、と感じてもらえるツアーになると思っています。

河邉 新しいものを見てもらえるツアーにしたいと思います。日本ではできない経験をしているところなので、次のツアーは今までとどんな風に変わったのか見てもらいたいです。きっと成長している姿を見てもらえると思います。

リリース情報

2014.06.11 ON SALE
ALBUM『ID』
A-Sketch 

J-140604-FY-1359

【写真:初回限定盤CD+DVD】¥3,400+税
【通常盤CD】¥2,600+税

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