日本代表対戦国「コートジボワール」「ギリシャ」「コロンビア」の音楽文化

2014.06.08

TEXT BY 大石 始

 いよいよFIFAワールドカップ2014のグループ・ステージがスタート。日本は強豪3ヵ国と対戦することになるが、グループ・ステージを勝ち抜くためには対戦国のプレイ・スタイルはもちろん、その国民性を知ることが大事。というわけで、ワールドカップを前に対戦3ヵ国の音楽文化に触れてみよう。ここに対戦国攻略のヒントが隠されているかも?

植民地時代の歴史から、フランスの影響もあるコートジボワール音楽

 まず、初戦の相手国となるコートジボワール。高い攻撃力から“アフリカ最強”の声もある強豪国だ。かつてフランスの植民地だったこの国は現在もフランスと密接な関係があり(代表メンバーの中には普段フランスでプレイしている選手も多い)、パリなどの都市部には大規模なコートジボワール人コミュニティーも広がっている。そんな移民たちの間で2000年代以降爆発的な支持を集め、現在では本国でも高い人気を誇る音楽ジャンルが“クーペ・デカレ”だ。超アッパーな高速ダンス・ビートが特徴で、その攻撃力はかなりのもの。ここではクーペ・デカレを代表するDJアラファトの楽曲を聴いてみよう。

“ギリシャの演歌”“ギリシャの歌謡曲”が愛されている

 2試合目の対戦国がギリシャ。鉄壁の守備により、強豪揃いのヨーロッパを勝ち抜いてきたチームだけに油断はできない。文化の交差点でもある地中海に面し、周辺諸国の文化が入り混じっているのがギリシャ音楽の魅力。20世紀初頭、都市部の低所得者層の間で愛されていたギリシャの演歌・レベーティカにはトルコからの影響も色濃い。そのレベーティカを受け継ぐ形で発展してきたのが、ギリシャの歌謡曲であるライカだ。ここでは国民的男性歌手、ヨルゴス・ダラーラスを紹介。守りに徹していながらも、決してそれだけでは終わらない代表チームのプレイ・スタイルとの共通点も?

コロンビアは選手層と同じくアーティスト層も厚い

 日本にとっては最大の強敵になることが予測されているのが、激戦区・南米を勝ち抜いてきたコロンビアだ。近年のFIFA世界ランキングでは5位以内をキープしているだけに、攻撃陣・守備陣ともに層が厚い。一方、音楽面でも選手層の厚さを誇るのがコロンビアの特徴で、最新ポップスから伝統音楽、最先端のクラブ音楽までバラエティー豊か。ここでは今や世界的なディーヴァとなったシャキーラを紹介しておこう。この曲は前回のワールドカップ南アフリカ大会のオフィシャル・ソング。コロンビア人の身体能力の高さは彼女のダンスからも窺い知れるだろう。


 そんなわけで、今回はダイジェスト的に3ヵ国の音楽文化を紹介したが、各試合の前には各国の音楽のさらに突っ込んだ分析を配信予定。そちらもお楽しみに!

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