16歳から29歳になっても変わらないバンドの楽しさ

Base Ball Bear - 16歳から29歳になっても変わらないバンドの楽しさ

Base Ball Bear

Part.5 29歳、これからのビジョン

バンド結成から約13年、なおも新たな挑戦をし走り続けるBase Ball Bear。29歳を経て、この先4人が向かっていく未来。 そして、その歩みを突き動かす原動力とはいったいなんなのかに迫る!

INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTOGRAPHY BY 江隈麗志
HAIR & MAKE BY 沓掛倫雄


地元の友達の話にすごくカルチャーショックを受けた

──最後にアルバム・タイトルの意味もお伺いしていいですか?

小出祐介 あんまり内容を説明したくないっていうアルバムなので、なるべく中身をさらさないものにしたいなって思って。だから、セルフタイトルくらいの気持ちだと思ってもらえればいいと思いますね。もしくは、『2014』でもよかったんですけど、それだと時代のことかなと思われちゃうので、バンド・メンバーの平均年齢である『二十九歳』というタイトルにしました。

──13年前、メンバーが約16歳のときに結成して、07年には2ndアルバム『十七歳』もリリースしていますが、29歳という年齢自体についてはどう考えてますか?

湯浅将平 僕は4月に30歳になったんですけど、特別に29歳の年に何があったわけではなくて。29年間、積み重なってきたものが積み重なった状態の1年でした(笑)。

──三十代になることへの抵抗や不安もなかった?

湯浅 多少は考えますけど、そこで別に大きい決意をするわけでもなかったですね。

小出 全員、きっと同じような感じだと思いますね。

関根史織 私も30前だから何かをやろうっていう意識はないんですけど、10代で、高校生のときに出会ったメンバーとの月日を考えて、もう29歳かって思うことがあります。

小出 僕、先日、地元の友達に5年ぶりにあってきたんですよ。幼稚園から一緒の幼なじみで、サラリーマンをやっていて。5年前に結婚したあと、子供がふたりできて、実家の隣に家を建てて、最近、転職したっていうんですね。彼は、早くに結婚して、早く子供を作って、早く家を建ててっていう明確なビジョンを持っていて。好きな仕事をしてたんだけど、業界的に下降気味だから、業績があがっている別の業界に転職した。それは、定年退職するときまでにローンを完済して、子供に家と土地をあげるようにしたいからっていう理由があっての転職なんですね。その話にすごくカルチャーショックを受けて。

──幼なじみの友達でも、全く違う生き方をしてる。

小出 そうなんですよ。彼は明確なビジョンをもって、計画的に生きているけど、僕は来年どうしたいとか、10年後にどういう自分になってたいかっていうビジョンを持たない主義で。僕はビジョンに向かうことで型に収まっていってしまうと思うし、今、何が面白いかっていうことにアンテナを張っていないと、次に何をやるかも見えてこないというか……。先ばっかりを考えればいいものじゃないって思っているんですね。僕は地元を離れないと夢が見られないと思って、地元を出て、29歳というところまで“今”を積み重ねてきた。彼の場合は、見えない線路をひいて、そこに着実に汽車を走らせてきた。こういう業界で生きていると、僕と同じタイプの生き方が多いと思うんですよ。

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バンドはやってて楽しいから、みんなもやったほうがいいよ!

──レールをしこうにもしけないですからね。

関根 思いどおりにいかないから。

小出 ここで売れて、ここで紅白に出て……。

堀之内大介 そんなやつは音楽、やめちまえ! ってなるよ(笑)。僕はね、死ななくてよかったなって思ってます。メンバーにも死んでほしくないし、引き続き、死なないようにしようと思います。

関根 健康に気をつけるようにはなったね。

小出 わかるよ(笑)。

堀之内 だって、バンドやってたいんだもん。このアルバムを作っているときも、ロックは面白いもんだぞ、カッコいいもんだぞ、バンドはやってて楽しいから、みんなもやったほうがいいよって思って。だから、バンドをやっていたいし、死にたくない。それに尽きますね。

リリース情報

2014.06.04 ON SALE
ALBUM『二十九歳
EMI Records

J-140530-FY-1316

【写真:初回限定盤CD+DVD】¥3,500+税
【通常盤CD】¥2,931+税

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