Dragon Ash Tour THE SHOW MUST GO ON

Dragon Ash Tour THE SHOW MUST GO ON

Dragon Ash

Dragon Ash Tour THE SHOW MUST GO ON

2014年5月31日(土)@日本武道館

数々の大型フェスで毎年何万人もの観衆を沸かせる比肩なきライブ・バンドとして、スタンディング・スタイルのライブを信条としてきたDragon Ash。その3年ぶりのツアーのファイナルを飾った場所は、キャリア初となる日本武道館。エモーショナルで感動的なそのステージに込められていたのは、熱く美しいロック・バンドとしてのプライド。

TEXT BY 早川加奈子
PHOTOGRAPHY BY 橋本塁


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かけがえのない仲間とクルーとスタッフとオーディエンスの存在

 「こうやって来てくれるお前らとこいつがいなかったら、今のDragon Ashはないから」そうKjが言うと、ステージ・セットの深紅のカーテンとシンクロした真っ赤なハットを被ったKenKenがゆっくり頭を下げる。ゴールドのドレープ・カーテンと巨大なシャンデリアがきらめく下、彼の右手が強烈なスラップ・ベースを鳴らし出したのを合図に始まったのは、「The Live」。かけがえのない仲間とクルーとスタッフとオーディエンスの存在。バンドであることの誇りと喜びとを体現した肉感的で躍動感に満ちた凄まじい音とリアリティある言葉が、日本武道館中に熱く轟く。

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Dragon Ashというバンドの存在意義と情熱を証明するツアー

 武道館でファイナルを迎えた全国ツアー“Dragon Ash Tour THE SHOW MUST GO ON”はそのタイトルにもあるように、Dragon Ashというバンドの存在意義と情熱を証明するツアーとなった。IKUZONEという掛け替えのない盟友の不在。それは今も彼らの心に大きな穴を空けたままだが、それでもDragon Ashはショーを続けることを決心した。それは先述のKjの言葉通り、彼らの一歩を待ち続けていてくれたオーディエンスと、彼らと共に走ると決めたKenKenの存在があったからに他ならない。

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 キャリア初となる武道館でのツアーファイナル……しかしその幕開けはツアー初日のAX公演から変わることなく、「Introduction」をバックに混沌のなかから一気に破裂していくイメージの映像がスクリーンに映し出されて始まった。ステージに照明が灯りスクリーンにメンバーのシルエットが映ると、バンドの決意表明とも言える「The Show Must Go On」の痛快なドラムが高らかに鳴り響く。そして幕が切り落とされメンバーの姿が目の前に現れた瞬間、武道館中に地鳴りのような歓声が沸き起こる。

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 「飛んで来い!」Kjの声を合図に、あっという間に武道館が巨大なライブハウスと化す。それでも、「Trigger」で会場内を縦横無尽に貫いたレーザー・ライトや、そのレーザーに操られるようにハイ・ステージで踊るDRI-Vとシンクロするように下ステージで踊るATSUSHIの動き、7枚のLEDスクリーンを使った「Here I Am」の映像、天井に緑の星が煌めいた「Golden Life」での演出は、言うまでもなく武道館だけのスペシャルなものだ。

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ロック・バンドにとっての聖地

 さらにスペシャルな場面となったのが、赤いカーテンが上がり現れた12人のストリングス隊をバックに、KO-JI ZERO THREEと山嵐のSATOSHIを迎えて披露された「ROCK BAND」。“俺の夢は武道館”と替えられた歌詞に、やはりここ「日本武道館」はロック・バンドにとっての聖地であるということを再確認する。

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 いつもよりたっぷり轟音と美しい旋律を鳴り響かせた「Curtain Call」をアンコールの最後に演奏したあと、メンバー全員でステージ前に立って手を繋ぎ、武道館にふさわしく深々とお辞儀をする。KenKenの右手にはIKUZONEの人形がいる。もし彼がそこにいれば、それを見て会場中の人の涙腺が崩壊しているのを茶化すように披露されたKjのMCをきっといちばん面白がっていたに違いない。アンコール中に誕生日を祝ってもらったBOTSが口にしていたように、彼らは今も変わらず「気持ちは8人でやってる」のだ。

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このショーはまだまだ終わらない

 「また武道館で絶対やるから!」 ステージを去り際、ドラムの桜井誠がそう宣言する。スタンディングを信条としてきた彼らにとって武道館は決して目標の地ではなかった。けれど実際にそこに立ち、オーディエンスと感動を分かち合った今、その胸のうちにはあらたな思いが生まれ始めている。

 このショーはまだまだ終わらない。求めてくれるあなた達がいる限り。

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SETLIST

  1. Introduction
  2. The Show Must Go On
  3. Trigger
  4. Run to the Sun
  5. For divers area
  6. Life goes on
  7. Neverland
  8. Today’s the Day
  9. Walk with Dreams
  10. Here I Am
  11. Blow Your Mind
  12. The Live
  13. Still Goin’ On
  14. Golden Life
  15. 繋がり SUNSET
  16. 百合の咲く場所で
  17. Fantasista
  18. 静かな日々の階段を
  19. ROCK BAND
  20. Lily
  21. Dance with Apps
  22. 天使ノロック
  23. AMBITIOUS
  24. Viva la revolution
  25. Curtain Call

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