サザンオールスターズ、福山雅治などの名曲を平井堅が歌う!カバー・アルバム第三弾完成!!

2014.06.01

TEXT BY 恒川めぐみ

たったひとつの楽器をバックにしっとりと平井堅が歌い上げる

“Ken’s Bar”とは、お酒や食事をとりながら、リラックスした場で音楽を楽しむというコンセプトのもと1998年に平井堅がスタートさせた、ミュージック・バー形式のコンセプト・ライブだ。彼のライフワークでもある。自身が店長兼ボーカルを務め、オリジナル曲のみならず、ジャンルを超えて洋楽や邦楽のカバーをアコースティック・スタイルで演奏。毎年開催されるKen’s Barは昨年、開店15周年イヤーに突入した。これまでも節目に同タイトルのカバー・アルバムを発表してきたが、15周年イヤーにも『Ken’s Bar Ⅲ』をリリース!

 目を閉じて聴くと、まるで目の前にKens’ Barが出現したような感覚を与えてくれる。入口で聞こえてくる食器の音やざわめき、それを包むかのように、大江千里の演奏による軽やかなピアノ・インストゥルメンタル「even if〜Instrumental〜」が聴こえてくる。豪華ミュージシャンが名を連ねているのもアルバムならでは。福山雅治の「家族になろうよ」から、ジャニス・イアンの名曲「Love Is Blind」といった前半は、たったひとつの楽器をバックにしっとりと平井堅が歌い上げる。ごくシンプルだけど、双方の高い演奏力と歌力に、友人と言葉を交わすのを忘れて、みるみる引き込まれていくあの感じを思い出した。

ロバータ・フラックとの奇跡的なハーモニーは素晴らしいのひと言

 本作では「Intermission」をはさみ、実際のステージと同じようにアルバムは後半の扉が開かれる。ジャミロクワイの「Virtual Insanity」は緊張感あふれるムーディなジャズ、ブラックビスケッツの「タイミング」ではギタリストに押尾コータローを迎え、パーカッシブなフラメンコ・テイストに味つけ。どれも原曲を想像していると痛い目にあうぞ。……というぐらい斬新なアレンジだ。前半とは打って変わって、手拍子で平井堅を迎えたくなる華やかなカバーで後半は進む。豪華といえば、「KILLING ME SOFTLY WITH HIS SONG」での、オリジナル・アーティスト、ロバータ・フラックとの共演。ふたりの奇跡的なハーモニーは素晴らしいのひと言。歌声をもっともっと聴いていたい。聞き手のそんな名残惜しさを背負って、平井堅は「マイ・ウェイ」を静かに、そして情熱的に歌って『Ken’s Bar Ⅲ』の幕を引く。“彼がこの歌をうたったらどうなるの?”“どんなアレンジで歌うの?”という尽きない興味を、みごと大きな感動に変えてくれた。

 あぁ、Ken’s Barに行きたくなってきた。ライブだと一夜限りで終わってしまうけれど、アルバムならいつでも何度でも、あの空間に足を踏み入れることができる。常連の人はもちろん、未経験の人にもぜひ『Ken’s Bar Ⅲ』で、驚きと感動を味わってほしい。

リリース情報

2014.05.28 ON SALE
ALBUM『Ken’s Bar Ⅲ
アリオラジャパン

J-140529-FY-1603

【写真:初回生産限定盤A CD+DVD】¥5,000+税
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【通常盤CD】¥3,000+税

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