高橋 優 -“復讐は否定すべき”。そこにある本意とは?

高橋 優 - “復讐は否定すべき”。そこにある本意とは?

高橋 優

TBS 金曜ドラマ「アリスの棘」の主題歌として書き下ろしたニュー・シングル「太陽と花」をリリース。独自の表現で熱いメッセージを放ち続ける高橋 優が、この曲に込めた思い、そして、ミュージシャンを目指した10代の頃のエピソードを語ってくれた。

INTERVIEW & TEXT BY 廿楽玲子


“人と人”の関係を歌いたい

 TBS 金曜ドラマ「アリスの棘」の主題歌として大きな反響を呼んでいる「太陽と花」。ドラマでは上野樹里演じるヒロインが父の復讐を誓い、新人医師として大学病院に入り込む復讐劇を描いているが、主題歌を依頼された高橋はまず“復讐は否定すべき”という思いを胸に楽曲制作を始めたという。

「復讐は嫌だと思ううえで、それでも……例えば、主人公が医療の場に乗り込んだことで救われる人がいるなら、手を汚した人の行為も無駄じゃなかったと言えるんじゃないか? そう考えたとき、いろんな影響を与え合って生きる“人と人”の関係を歌いたいと思ったんです」

 人はどう生きても、多かれ少なかれ他者に影響を与えてしまう。高橋は、その関係性を“太陽と花”に重ね合わせた。

「人はみんな“花見”をするけど、“太陽見”はあんまりしないですよね。いつもそこに在るものだから。だけど、みんなが見ている花は太陽がいないと咲けない。それと同じように、自分が誰にも認められず孤独を感じている人がいても、今やってることが巡り巡って誰かを照らしているかもしれないと伝えたくて」

その思いは30歳の今も変わらない

 カップリングに収録した「16歳」は、初期の楽曲をギター弾き語りで録り直したもの。今回この曲を選んだのは「太陽と花」と共通のメッセージが込められているからだと語る。

「これは16歳の頃書いた言葉を元に作った曲ですけど、まだ何も知らない16歳が、復讐は嫌だ! やられたらやり返す方法が繰り返されていいんですか! と本気で嘆いてる。その思いは30歳の今も変わらないんですよね。だからこそ僕は今〈太陽と花〉のような曲が書けるんだと思います」

みんな一気に変わってしまうな

 多感な“16歳”の頃、高橋 優はバンドに憧れ、友人とコピー・バンドを組んだ。それから間もなくオリジナル曲を作り始めるが、友人との温度差が生じ、やむなくひとりでギターを弾き語るようになる。

「その後も何度かバンドを組んだけど、一緒にやってた奴がバンドより彼女や勉強や将来を選んでしまう。だから、またひとりになって路上ライブを始めました。大学3年になると就職の話が出るようになって、俺はなんの迷いもなく音楽の道を選んだけど、一緒に夢を語らった友達がスーツを着て、就活セミナーに行って、どんどん世界が切り離されていく。小説家になりたいと言ってた友達も、とりあえず本屋に就職すると言ったりして、みんな一気に変わってしまうな……と思ってました」

よし、やめない! 絶対やめない!

 では、10代の高橋 優はなぜ自分の夢に向かって突き進むことができたのか? それは、“歌うことが何より好きだった”というシンプルな理由に尽きる。

「とはいえ、“大学行って歌ってる場合じゃない。勉強して就職しなさい”っていうのが社会通念であり、みんなの共通価値観ですよね。だけど、おかしなもので“音楽やめろ”って言われると余計やりたくなるんですよ。俺自身、何度も“音楽やめろ”と言われたけど、そのたびに“よし、やめない! 絶対やめない!”って思いがどんどん強くなっていった。音楽家になれたのは、あのとき反対した人たちのおかげのような気がします」

リリース情報

2014.05.28 ON SALE
SINGLE「太陽と花」
unBORDE/WARNER MUSIC JAPAN

J-140523-YS21

[初回盤/CD+DVD]¥1,500+税
[通常盤/CD]¥1,200+税

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ライブ情報

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