シクラメン -燃え上がるのも、切なくなるのも、夏のせい

シクラメン - 燃え上がるのも、切なくなるのも、夏のせい

シクラメン

東京は蒲田からグッド・ミュージックを歌うシクラメン。今回はシリーズと化した“スルメ”アルバムではなく、夏をテーマにした『シクラメンの夏』なるアルバムを完成させた。少年から青年へ、大人の階段を登る彼らの思いを聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 恒川めぐみ


おのずと夏らしいアルバムになる

──これまでは“スルメ”というシリーズでアルバムを作ってきましたけど、今作は夏をテーマにしたコンセプト・アルバムなんですね。

肉だんご スルメ・シリーズを作っていたときは、その時々で自分たちのベストの曲を詰め込んでいた感覚だったんですけど、コンセプトを立ててアルバムを作ったのは初めてです。

DEppa 年中テンション高い僕らなので(笑)、おのずと夏らしいアルバムになるとは思っていました。僕らは1年、5年、10年と聴き続けてほしいと思って楽曲を作っているので、この夏に聴いて終わりではなく、来年の夏も、その次の夏にも聴ける、さらにはいろいろな方の様々な日常や思い出のそばに置いてもらえるものになりました。これだけ情景描写がリアルにできているアルバムは初めてなんじゃないかな?

──灼熱の夏だけじゃないぞ、と。

肉だんご その通り!(笑)

DEppa 多彩なプロデューサー陣と組ませていただいたことで、いろいろなシチュエーションにフィットする曲が揃いました。

桃紅茶 プロデューサー一人ひとりのカラーが違うし、レコーディングの進め方も違っていて。それが曲の個性に繋がったんだと思います。

DEppa 例えば、YANAGIMANさんがプロデュースしてくださった「B.G.M」。ここまでアーバンな曲って僕らにはなかったので、すごくいい経験ができました。YANAGIMANさんはテンションと直感の人で(笑)、感覚をすごく大事にするんですよ。

僕らがこういう音楽をやるなんて

──「ブチコメ!!」のJINさんに近い?

DEppa あ、そうかもしれないですね。逆に細かいところまでこだわって、じっくり作っていくのが「どんなに どんなに」や「会いたくて、でも会えなくて」「マナザシ」のsoundbreakersさん。

肉だんご どれも曲の仕上がりがすごくきれいなんですよ。シングルにしたいぐらい。

DEppa 今回は「そら」「ナツノカゼ」をはじめ、宮井英俊さんが手掛けてくださった曲が多いんですけど、アッパーな曲でも、ナチュラルな曲でも、様々な夏の風景を匂わせるようなアレンジをしてくださって。

肉だんご その「そら」から「ウィーアーワン(Album ver.)」までは、今までのシクラメンらしさが凝縮されていると思います。対照的なのがPandaBoyさんがプロデュースしてくださった「ミュージックドリーマー」。まさか僕らがこういう音楽をやるなんて思ってもみませんでした(笑)。

──これほどのハウス・サウンドはシクラメンでは聴いたことがなかったです。

桃紅茶 だから、最初は恐る恐るで(笑)。

DEppa アンニュイな雰囲気のエレクトロなクラブ・サウンドって僕らは初体験だったよね。

青年っぽくなりました

──そして、第4のメンバーである電球さんの曲はさすがの安定感ですね。

DEppa 宮井さんと一緒にアレンジした「そら」という柔らかい疾走感の曲があれば、「kamataッ子4」というコメディも健在です(笑)。

桃紅茶 こういうバリエーション豊かな曲を歌えたことで、僕らも歌がうまくなったなぁって(笑)。今年前半のツアー中に肉だんごが喉を壊した時期があって、その間のライブでは僕が彼のパートをカバーしたんですけど“こいつ、こんなに大変だったんだ”って気づいて、僕自身も気合いが入りました。その彼が復帰して“さらにうまくなってない?”ってDEppaと驚いたぐらい、パワーが増した感じがします。

肉だんご レコーディングに入る頃にはコンディションも整ってきて、かなりアルバムに集中できたんですよ。これはベストの状態だなと思えるアルバムになりました。

桃紅茶 さらに3人の声が合わさることで、ちょっと大人になったなっていう感じがしますね。ボーカル面での成長も聴いてもらいたいポイントのひとつです。

DEppa Jazzin’parkさんプロデュースの「101」なんかは特にそう。サウンドの大人っぽさもあって、3人の声の重なり方がすごくよく響いているというか。ちょっと前まではガキだったなぁって思うもん(笑)。でも今は……。

肉だんご 青年?

DEppa 青年っぽくなりましたね(笑)。音楽的にもそうだし、曲それぞれの情景の表現力も含めて。そういう意味では大人になったのかも。“青年の夏”がやっと形に出来ました(笑)。

肉だんご アルバム・ジャケットではこんな格好してますけどね。

──少年……ですね(笑)。

桃紅茶 でも、フタを開けてみると、青年サウンドになっているという。

DEppa 夏の情景を描きながら、少年時代を思い出せるし、少し大人になった自分たちも感じられる。そういう意味で、僕らはこのアルバムが大好きなんですよ。だから、みんなにも早く聴いてほしいし、ぜひ夏のツアーにも遊びに来ていただきたいです!

リリース情報

2014.05.21 ON SALE
ALBUM『シクラメンの夏』
トイズファクトリー

J-140522-YS31

[初回限定盤/CD+DVD]¥3,704+税
[通常盤/CD]¥2,778+税

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ライブ情報

シクラツアー 君と僕の夏物語
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