ASIAN KUNG-FU GENERATIONのGotchが初のソロ・アルバムをリリース!

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのGotchが初のソロ・アルバムをリリース!

Gotch

ライブで再現することを考えず自由に制作された、初のソロ・アルバム『Can’t Be Forever Young』をリリースしたGotch。録音まで自ら行って命を吹き込こんだ今作について語ってくれた。

INTERVIEW & TEXT BY 平山雄一


今回はどうやったら上手に自分自身で録音できるかっていう実験でもあった

──“後藤正文”の曲をアコギ中心にアプローチすることで、アジカンとは全然違う作品になっていると感じた。

Gotch そうですね。アジカンに持って行くと、あの3人の手によってアジカンにされちゃいますから。

──あはは(笑)。

Gotch お前らこそアジカンだよ! って言いたいくらいの(笑)。やっぱりあの3人のやり方っていうのがあるから。

──確かに! 今回のソロとアジカンの大きな違いは?

Gotch アジカンの場合、どうしてもライブで再現することをどっかで念頭に置いている。アルバムを出したらツアーっていうのが絶対頭の中にあるので。逆にアジカンらしさっていうのは、そういうところに表れているのかなと思います。でも今回はツアーのことはまったく考えないで作りました。だからもしライブでやったら、別の曲っていうくらいアレンジを変えるかもしれないです。

──再現性はあまり考えないで。

Gotch はい。再現性より、今回はどうやったら上手に自分自身で録音できるかっていう実験でもあったんです。録音することってとっても重要なので、それを自分でやることで、自分自身で音楽に命を吹き込みたかった。

──自分で録音した音のミックスをジョン・マッケンタイアに頼んだのは?

Gotch ジョンは、ザ・パステルズとかヨ・ラ・テンゴとか最近のベテランロック・バンドのミックスを手掛けていて、それがすごくいい感じだった。すべての楽器の音がなじんでる。彼だったら音の土台をしっかりしてくれて、より音楽らしく聴かせてくれるんじゃないかと思って任せました。

ジャケットは自分の葬式に行くっていうイメージにしました

──そして今回はジャケットも面白い。

Gotch 僕は“アジアのミュージシャン”として世界で聴かれているところもあるし、そこそこファンもいる。なので、ジャケットでもアジアっぽさを出したかった。先行シングル「Wonderland / 不思議の国」のジャケットでは、僕がうさぎの格好をしてアジアの街の案内人みたいな感じで出てくる。今回のアルバムのジャケットで、僕が着ているのは喪服です。「Can’t Be Forever Young / いのちを燃やせ」っていう曲では、“若いままではいられない”って歌っているし、アルバム全体で生きることや死ぬことを歌ってるんで、ジャケットは自分の葬式に行くっていうイメージにしました。“ヤング”っていう床屋さんの前で、誰かと待ち合わせて葬式に行くっていう(笑)。

──ちょっと怖くて、面白いテーマだなあ。アルバムの最後の曲の「Lost / 喪失」っていうタイトルにもびっくりした。

Gotch でも“喪失”って言ってる曲が、いちばん生きることについて歌っているんですよ(笑)。

──(笑)一方で「Blackbird Sings at Night」はすごく謙虚な歌だと思った。

Gotch これは、いろんな苦悩や葛藤を持ってる人へのささやかなエールでもあるんですよね。“そろそろ夜になるから僕はまた歌い出す。だから聴いてね”っていうようなメッセージになっている。福島のことを考えながら作りましたね。 「Blackbird」っていう曲をポール・マッカートニーがアメリカ公民権運動に向けて書いたように、僕もそういう“引き裂かれている人たち”へささやかなエールを書きたいと思った。だからこういう曲になりました。

──アルバムタイトルは「Can’t Be Forever Young」の曲から取ったの?

Gotch いえ、アルバムタイトルは最初にあった。で、曲を書き終わってみて、これが“Can’t Be Forever Young”だなって思ったんです。

“生もいいね”っていうより、“生はいいね”って感じになったらいいかな

──そしてツアーは?

Gotch さっきも言いましたけど、あんまり再現性を考えないで、新しい魅力を付与したい。“生もいいね”っていうより、“生はいいね”って感じになったらいいかなって。再現することを考えてなかったから、そういう気持ちがすごく強いです。よりヒューマニティに注目しつつ、“7人編成のアジカン”が好きだった人はもっと楽しくなるようなものになるんじゃないかという気がします。7人編成の音楽的な良さをいいねって言ってくれた人には、このソロをその地続きでプレゼンできる気がする。

──今回はあくまで、4人のロック・バンドっていうことではないんだもんね。

Gotch かたくなに「私は4人のアジカンでないと許せない」って言ってる人にはもう、今後ともアジカンをよろしくお願いしますっていうことですよ(笑)。

──あはは、っていうことは、そういう人は今度出た横浜スタジアムのライブDVDは、4人だけでやった最初の日だけ見てくれればいいと。

Gotch そういうことです。お待たせしました、みたいな(笑)。

──今、アジカンがうまく回ってるからこそ出きたソロ・アルバムだね。

Gotch そういうことですね。ソロをやっているから、バンドがうまく回ってるっていうのもあります。こういうインディー・ロック性を外に出すことによって、アジカン内がヘルシーになっていくっていうか。俺自身が変な脚色をしなくて済んでいる。

──アジカンにストレスをかけない。

Gotch そうなんですよ。メンバーみんながやりたいことを、そうかそうかって言えるようになっている。一周回って、今後のアジカンは4人でやるっていうところに戻ってきてるんで、楽しみにしていてください!

──(笑)ありがとうございました!

リリース情報

2014.04.19 ON SALE
ALBUM『Can’t Be Forever Young
only in dreams

J-140425-FY-1907

【写真:通常盤 CD】¥2,130円+税
【12inch LP/アナログ2枚組+バックアップCD付】¥3,600+税

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