FLOW
メジャー・デビュー11年目を迎えたFLOWが、ニュー・アルバム『26 a Go Go!!!』をリリース! バラード曲ナシの全14曲を収録と、メンバー全員が初心に戻り、攻めに攻め抜いた1枚に仕上がりました。全国ツアーへの期待もいやがうえにも高まります!
INTERVIEW & TEXT BY 田中大
10年かけて積み重ね来たものを踏まえつつ、改めて帯を締め直して1からやっていく
──熱いアルバムですね。
TAKE 勢いを感じていただければ幸いです。デビューしてから11年目に入った一発目のアルバムなので、勢いが出ればいいなと思っていました。だからバラードは排除しました(笑)。
GOT’S バラードはやっている本人たちもあまり求めてなかったんです。
TAKE すでに「流星」「ありがとう」とかがあるから、今はいいのかなと。ミディアム・テンポの曲が入ると1枚としての起承転結みたいなのは出るんですけど、今回、それとはまた別のやり方で流れを作れたのかなと思っています。
IWASAKI 選曲の段階からアルバムの全体像に関してメンバー全員が同じ感覚を持っていたんです。その結果がこの形ですね。11年目を迎えて、こういう気持ちでいられたというのがうれしいです。バラードはないですけど、曲としては哀愁も表現できたし、すごくいい1枚になったと思います。
TAKE 10年かけて積み重ねて来たものを踏まえつつ、改めて帯を締め直して1からやっていくような意識も反映されたんじゃないですかね。燃え尽きるんじゃなくて、改めて勢いをブーストしたかったので。
──例えば「閃光の唄」は初期FLOWに通じるストレートなミクスチャーでありつつ粋なアレンジも利いていますよね。さすが百戦錬磨のバンドだなと。
KEIGO ツイン・ボーカルの強みも出せたと思います。2人が歌うことで曲の景色を変化させられますし。そういう部分もいろいろ考えました。
KOHSHI プリプロの段階から歌い分けをいろいろ練りましたよ。初期に近いスタイルもありつつ、お互いの良いところを効果的に出すやり方ができました。
TAKE この10年で2人の歌の特徴がそれぞれのベクトルで伸びましたし。そういう点も今回、反映されていると思います。
自分たちのことは自分たち自身で声をあげていかないと、新鮮さが失われてしまう
──拳を振り上げて大合唱できる曲も満載ですね。KEIGOさんが作詞をした「Marionette」とか。
KEIGO 去年10周年を迎えて、47都道府県をツアーで回って改めて思ったことを歌詞に書きました。自分たちのことは自分たち自身で声をあげていかないと、いろんなことの新鮮さが失われてしまうように感じたんです。11年目をこういう気持ちでスタートしたかったんですよね。
KOHSHI 「GLORY DAYS」も勢いがありますよ。これはD☆DATEに提供させていただいた曲なんですけど、「「GO!!!」みたいなイメージで」というお話があったので、まさにああいう若々しい感じが出ていると思います。
──ストレートでありつつ深い味つけで彩られているのが、このアルバムのポイントじゃないでしょうか。
TAKE やっぱり今回はそこですね。例えば「Someday」も今までにはなかった感じですし。感情が揺さぶれるエモーショナルさって、スローやミディアムなテンポでなくても表現できる。そこが形にできた曲になったのかなと思っています。
──オーケストラ・サウンドで幕開けたと思ったら意外な展開を遂げる曲ですね。
TAKE 最初、バラードだと思ったでしょ? ところが、あれよあれよという間に疾走を始めるという。ビートに乗って泣きながら歌うのもアリなわけじゃないですか。そういう曲にしたかったんですよね。
──新鮮さで言うと「ワンダーラスト」。これ、ラテン風味が香るミクスチャーじゃないですか。
TAKE スペインのイメージです。踊れる音楽ってライブの現場でも楽しいですからね。「ラブ☆セラ」もそうですけど、今までにないリズムとかで楽しめるものにしたかったんです。
IWASAKI 「ラブ☆セラ」はミディアムっぽい感じですけど、サビでパンチが利いた感じになるんです。コントラストもうまく融合させられたと思います。
──歌詞もいいですね。“一人でいられない でも誰ともいたくない”って、“こいつ、めんどくせー!”って思いましたけど、気持ちはわかります(笑)。
KOHSHI こういうことを歌うっていうのもいいですよね?
──はい。人間ってめんどくさい生き物ですから。
KEIGO これ、めちゃめちゃ人間な曲だよね?
KOHSHI うん(笑)。そういうのをポップな曲調でお送りしています。
──そして、「また逢う日まで」は、ライブ・バンドであるFLOWらしさの塊のような曲ですね。
GOT’S やっぱりライブ中にお客さんが盛り上がっているのを見ると、エネルギーをもらえますから。
KOHSHI いや。この人(GOT’S)だけは、それはない!
TAKE 普段、ベースを弾くのに没頭して、人じゃなくて低音と向き合っているような気がするけど……。
GOT’S そんなことない! モチベーション、いつも上がってます(笑)。
ついてきてくれるファンのみんなが俺たちのプライド
──(笑)この曲から「PRIDE」へと雪崩れ込む終盤が感動的です。
KOHSHI この曲の歌詞は“何を書こうかなと?”と考えつつずっと置いておいて、アルバム作業の最後に歌詞を書きました。“ついてきてくれるファンのみんなが俺たちのプライド。それも含めてFLOWだ”っていう気持ちですね。こういう気持ちを描いたことで、アルバムが締まったと思います。
──タイトルは『26 a Go Go!!!』ですけど、平成26(フロウ)年は、26にこだわる1年に?
TAKE とりあえず26日はチェックしていただければと。あと、今度のツアーは26公演です。
──26人限定ライブとかどうです?
GOT’S 26人? それは非常に寂しいですね(笑)。
TAKE くたびれて休んでいるお客さんがいたら、「そこ、休むな!」ってしかりそうだし(笑)。
リリース情報
2014.03.26 ON SALE
ALBUM『26 a Go Go!!!』
キューンレコード

【写真:初回限定盤 CD+DVD】¥3,048+税
【通常盤CD】¥2,913+税