TEXT BY フジジュン
2013年、日本中を夢中にさせたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽世界を再現した、大友良英&「あまちゃん」スペシャルビッグバンドによるライブが映像&音源化! 今回はライブ・アルバムより5曲を厳選し、「あまちゃん」愛を語る!
第1位
あまちゃん オープニングテーマ
「あまちゃん」の音楽を語るうえで、絶対に外せない曲。ドラマのオープニングでは、のどかな風景を走る北三陸鉄道やきれいな海と青空、天野アキ(演:能年玲奈)の笑顔とアップ・テンポな曲調が抜群にマッチ。スカのリズムをベースに、お祭りで使う“チャンチキ”を使用した明るく楽しいこの曲に毎朝ワクワクしたし、聴くだけでテンション上がります! ビッグバンドによる、息の合った演奏も最高!!
第2位
潮騒のメモリー
ドラマでは、天野春子が鈴鹿ひろ美(演:小泉今日子)として、初めて生歌を披露するシーンで“三代前からマーメイド”と、天野家3代を繋ぐ歌詞に替えて歌い、大感動させたこの曲。ライブ盤ではアンコールで演奏されると、インストで演奏されたこの曲に、自然とお客さんが歌声を合わせて会場中を繋ぎ、ライブでも感動的なシーンが生まれました。
第3位
地元に帰ろう
「あまちゃん」で大切に描かれていたテーマのひとつである“地元”を描いた曲。個性的なメンバーが歌うGMTバージョンもいいけど、切なさや郷愁感といった曲のよさが最大限に引き出されたビッグバンドの演奏に、自分の地元の風景を浮かべながら、すっかり聴き入ってしまった。しみじみ、いい曲です!
第4位
あまちゃんクレッツマー
劇中では、大きな展開や出来事があったときに流れるこの曲。ライブ・バージョンは5分30秒におよぶ大作となり、管楽器を中心とした手練れのプレイヤーたちによるソロやアドリブ合戦に客席から拍手や歓声が自然と沸き起こる!! 手に汗握る臨場感や緊張感が伝わってくるのは、ライブ音源ならでは。
第5位
灯台
コンサートの本編ラストを飾るこの曲は、劇中でもひとつの物語が節目を迎えるクライマックス的なシーンで使用。大団円を想像させてくれる壮大で雄大なサウンドを聴いているだけで温かい気分になり、笑顔になってしまう。そう、この作品に触れたときの温かさや多幸感こそ「あまちゃん」の魅力なのだ。
他にもマーチングのリズムに胸躍る「行動のマーチ」や、ジミ・ヘンドリックスが元ネタの「地味で変で微妙」、「銀幕のスター」や「ミズタク物語」といった重要サブキャラのテーマ、「暦の上ではディセンバー」を引用した「奈落のデキシー」など、紹介したい曲はたくさんあるが……今作を聴いても、「あまちゃん」がすごく音楽を重要視した作品だったことがよ〜くわかる! また、様々なシチュエーションに対応できる楽曲たちは、日常を彩るBGMにもピッタリ。何気ない出来事も“じぇじぇじぇ!”な事件に転化しちゃうかも?
リリース情報
2014.03.05 ON SALE
ALBUM『あまちゃんLIVE~あまちゃん スペシャルビッグバンド コンサート in NHKホール~』
ビクターレコーズ

¥2,800+税