SPECIAL OTHERS、家入レオ、THE BACK HORN、Cocco、サンボマスター、THE BAWDIES、くるり、Dragon Ash、サカナクション(出演順)

SPECIAL OTHERS、家入レオ、THE BACK HORN、Cocco、サンボマスター、THE BAWDIES、くるり、Dragon Ash、サカナクション(出演順)

ビクターロック祭り〜音楽の嵐〜

SPECIAL OTHERS、家入レオ、THE BACK HORN、Cocco、サンボマスター、THE BAWDIES、くるり、Dragon Ash、サカナクション(出演順)

2014年2月22日(土)@幕張メッセ 国際展示場9.10.11

個性的なアーティストが数多く在籍するレコード会社のビクターエンタテインメント主催による本イベント。会場にはフード・エリア、出演アーティスト別の試聴機、観客参加型のゲーム・コーナーなどが設置(ビクターのマスコット犬・ニッパーくんの巨大オブジェも出現)。約1万5000人の音楽ファンが“ロックの祭典”を満喫した。

TEXT BY 森 朋之
PHOTOGRAPHY BY 橋本 塁(SOUND SHOOTER)


R-140227-YS51

“穏やかな高揚感”というべきサウンド

 最初のアクトは、日本を代表するインスト・バンド、SPECIAL OTHERS。「AIMS」「Uncle John」といったフェスのアンセム・ナンバーやメジャー・デビュー曲となる「IDOL」などを披露。“穏やかな高揚感”というべきサウンドで、会場のテンションをしっかりと底上げした。

R-140227-YS52

大人になる決意を綴りました

 続いては、2ndフル・アルバム『a boy』をリリースしたばかりの家入レオ。「太陽の女神」「Shine」といったヒット・シングルを歌い、瑞々しさと鋭さを併せ持ったボーカルを響かせる。特に印象的だったのは、“大人になる決意を綴りました”という新作アルバムのタイトル曲「a boy」。その純粋でストレートな楽曲は、オーディエンスの胸に強く刻まれたことだろう。

R-140227-YS53

この日しかないロックの時間

“この日しかないメンツで、この日集まった皆さんと、この日しかないロックの時間を過ごしたいと思います”と松田晋二(ds)という力強いコメントが飛び出したTHE BACK HORNは、自らの特徴……深い精神性を讃えた歌、エモーショナルなメロディ、楽曲の世界観を際立たせるバンド・サウンドをまっすぐに表現。「シンメトリー」「コワレモノ」などを中心に最新型のTHE BACK HORNをしっかりとアピールした。

R-140227-YS54

まさに稀代のシンガー

 イベント前半、もっとも強いインパクトを放っていたのはCoccoだった。“沖縄の海に、辺野古のジュゴンに捧げます”という声に導かれた「ありとあらゆる力の限り」が鳴り響いた瞬間、すべての観客が強く惹きつけられる。代表曲「強く儚い者たち」、初主演舞台「ジルゼの事情」でも披露された新曲「ドロリーナ・ジルゼ」(間奏部分でバレエを踊るシーンも美しい)、そして“永遠を願うなら 一度だけ抱き締めて”というフレーズを持つ「樹海の糸」。研ぎ澄まされた表現力、祈りにも似たボーカリゼーションは、まさに稀代のシンガーと呼ぶにふさわしい。

R-140227-YS55

めちゃくちゃロックをやってやりましょう!

 先ほどまでの静寂に包まれた場内の雰囲気を一気に変えてしまったのは、そう、我らがサンボマスター! “ビクター始まって以来の、めちゃくちゃロックをやってやりましょう!”という山口 隆(唄とギター)の叫びとともに「世界をかえさせておくれよ」「ミラクルをキミとおこしたいんです」を連投。“ロック祭り”というタイトルに直結するような高揚感を生み出していく。さらに“山上! 山上!”(自身の担当スタッフの名)“安月給! 安月給!”というコール&レスポンスも(笑)。ロックとソウル、興奮と爆笑が渦巻く、とんでもなく新しいステージだった。

R-140227-YS56

ロックンロールはこんなに素晴らしい

 イベント後半戦はTHE BAWDIESから。「ROCK ME BABY」でオーディエンスの心を掴み、「IT’S TOO LATE」「YOU GOTTA DANCE」などのライブ・アンセムによって会場全体を揺らしまくる。さらにカバー・アルバム『GOING BACK HOME』のリード曲「SHAKE A TAIL FEATHER」も。「僕たちは“俺らかっこいいだろ”とか“天下取ってやる”とか、そんなことは思ってないんです。ロックンロールはこんなに素晴らしい、それを伝えたいだけなんです!」というROY(vo、b)のシャウトも印象深い。

R-140227-YS57

ロック・バンドとしての矜持

 2000年のヒット曲「ワンダーフォーゲル」からスタートしたくるり。ロック・ミュージックに対する深い理解と大きな愛情に満ちたステージを展開。叙情的なメロディを軸にした「ブレーメン」、サイケデリックな音像を描き出した「虹」などを質の高いアンサンブルとともに披露した。“機嫌どや? よさそうやな。おっちゃん、うれしいよ”“あれ見た? (浅田)真央ちゃん”という岸田 繁(vo、g)の味わい深いMCもじんわりと心に残った。ラストはデビュー曲「東京」。全身全霊で歌い上げる岸田からは、ロック・バンドとしての矜持が確かに伝わってきた。

R-140227-YS58

さらなる充実期に突入

 この日、もっとも熱狂的なバイブレーションを生み出したのはDragon Ash。「Run to the Sun」「Trigger」で観客のテンションを一気に上昇させまくる。Kj(vo、g)と交流のあるYALLA FAMILYのメンバーが登場した「Still Goin’ On」や“前列の皆さん、ダイバーにご注意ください!”という煽りに導かれた「Fantasista」など、このバンドにしか体現できない爆発的な場面が続く。ミクスチャー・ロックにこだわり、オーディエンスとの直接的な関係を作り上げてきた彼らは今、さらなる充実期に突入している。そのことがはっきりと伝わってくる、驚愕のステージだった。

R-140227-YS59

ロック〜ダンス・ミュージックを融合

 そして、ラストのサカナクション! まずはメンバー5人が横並びに立ち、MacBookを操作しながら「ミュージック」を披露。さらにバンド・スタイルにシフトし、「アルクアラウンド」「セントレイ」などのヒットチューンを放つ。1月から3月にかけて全国ツアー「SAKANAQUARIUM2014 “SAKANATRIBE”」を開催しているサカナクション。まるでDJのように楽曲を繋ぎながら、ロック〜ダンス・ミュージックを融合させていく彼らのスタイルは、ここへ来てさらに進化している。アンコールでは、山口一郎(vo)が10代の頃から始まったビクターとの関わりについて話し、“ライブを作るのも、CDを作るのも、たくさんの人たちの力が必要なんです”と語りかけた。新曲「ユリイカ」「グッドバイ」を丁寧に紡ぎ出す彼らの姿からは、音楽と音楽に関わる人たちに対する真摯な姿勢が強く感じられた。

SETLIST

【SPECIAL OTHERS】

  1. PB
  2. AIMS
  3. Uncle John
  4. IDOL

【家入レオ】

  1. 太陽の女神
  2. Shine
  3. a boy
  4. Who’s that
  5. Bless You
  6. Linda
  7. Papa&Mama
  8. サブリナ

【THE BACK HORN】

  1. コワレモノ
  2. シリウス
  3. バトルイマ
  4. シンメトリー
  5. コバルトブルー

【Cocco】

  1. ありとあらゆる力の限り
  2. 強く儚い者たち
  3. 夢見鳥
  4. ドロリーナ・ジルゼ
  5. 樹海の糸

【サンボマスター】

  1. 世界をかえさせておくれよ
  2. ミラクルをキミとおこしたいんです
  3. 未練は残さず踊るつもりだ
  4. そのぬくもりに用がある
  5. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
  6. できっこないを やらなくちゃ

【THE BAWDIES】

  1. ROCK ME BABY
  2. IT’S TOO LATE
  3. YOU GOTTA DANCE
  4. DANCE THE NIGHT AWAY
  5. LEMONADE
  6. SHAKE A TAIL FEATHER
  7. HOT DOG
  8. SING YOUR SONG
  9. JUST BE COOL

【くるり】

  1. ワンダーフォーゲル
  2. ブレーメン
  3. ロックンロール・ハネムーン
  4. everybody feels the same
  5. 花の水鉄砲
  6. Loveless
  7. 東京

【Dragon Ash】

  1. Run to the Sun
  2. Trigger
  3. The Live
  4. Still Goin’ On
  5. 百合の咲く場所で
  6. Fantasista
  7. Lily
  8. Viva la revolution

【サカナクション】

  1. ミュージック
  2. アルクアラウンド
  3. セントレイ
  4. 夜の踊り子
  5. アイデンティティ
  6. ルーキー
  7. Aoi

[ENCORE]

  1. ユリイカ
  2. グッドバイ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事を書いた人