ここには、あらたな倖田來未の姿がある──

ここには、あらたな倖田來未の姿がある──

倖田來未

アルバムとしては約2年ぶりとなる『Bon Voyage』をリリースする倖田來未。これまでとは異なるクリエイターやフィーチャリング・アーティストと創作を重ねたことで、我々の知らないあらたな倖田來未の姿が現れた──。

INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ


私自身が新しい倖田來未が見たいって思った

──前作『JAPONESQUE』から実に2年ぶりのアルバムが完成しました。復帰後初、30代になって初のアルバムにもなりますが、とても刺激的で新しい内容になってますよね。

倖田 そうですね。倖田來未としては、いつ何時であれ挑戦し続けたい、つねに進化を求めていきたいっていう気持ちがあって。特に今回は、まず、私自身が新しい倖田來未が見たいって思ったんですね。変化、成長するためには、失敗を怖れずに新しい旅に出ないといけないし、このアルバムを聴いてくれるみんなに対しても、新しい一歩を踏み出してほしいっていうテーマで書いた曲が多くなってますね。

──最も新鮮な驚きだったのが、いわゆるラブ・バラードがシングル「恋しくて」の1曲だけという点です。

倖田 私にとっては“愛”というのは大きなテーマではあるけれども、今回は一度、脱・恋愛でいきたいなって思ったんですよね。もちろん、結婚して、子供も産んで、新しい愛に出会ったからこそ感じることもある。一生、恋愛の曲を書かないってわけではないんだけど、バラードはすでにライブで定番の曲も多いので、ここで一度、違うテーマに挑戦してもいいのかなって思って。

私がタフでい続けるために目を伏せてきた部分が書かれている

──また、本作は、15曲目の「On Your Side」の作詞が、自身もアーティストであり、作詞家のMOMO“mocha”N.が手がけてます。これも久しぶりじゃないですか?

倖田 そうですね。この曲は、MOMO“mocha”N.さんが、私をイメージして書いてくれた歌詞になってて。倖田來未はこういうふうに見られているんだっていう新しい発見がありましたね。私は笑顔が好きだから、スタッフの笑顔やファンのみんなから元気をもらってる。無理してることもある気もするけど、そんなことを考えてたら前に進めない。私がタフでい続けるために目を伏せてきた部分が書かれていて、客観的に自分自身を見つめ直した気分。メロディはちょっとレゲエっぽいんだけど、歌詞が前向きなので、レゲエ風ではなく、やさしく歌ってます。

──レゲエ調と言えば、「LOADED」には、レゲエ界の貴公子ことショーン・ポールが参加してますね。

倖田 「Touch Down」の制作でトビー・ガッド(ビヨンセやワン・ダイレクションも手がけたヒット・メイカー)のロスのスタジオに行ったときに、「この曲なんてどう?」って聴かされたのが「LOADED」。デモをショーン・ポールが歌ってて。私、ショーン・ポールが大好きだったので、ぜひ歌わせてももらいたいってお願いして。歌詞は、酒浸りの曲ですけど、それも倖田來未っぽいのかもしれないですね(笑)。

有名無名を問わず、カッコいいなって思うアーティストとコラボしていきたい

──(笑)ほかにも、新しい才能がフィーチャーされてる曲があって。「Crank Tha Bass」には、今、アジアでいちばんヒップホップがアツい地域と言われている台湾のインディーズ・シーンで活躍するミクスチャー・バンド、OVDSがラップで参加してます。

倖田 ドラムンベース寄りのクレイジーな曲を入れたいなって思って。しかも、「XXX」(シングル「Reaming Now!」のカップリング)よりもローが強い、フロア志向で黒いグルーヴの曲にしたかったんですね。そこで、何度か来日公演を見ていた、台湾のミクスチャー・バンド、OVDSに声をかけて。元々すごく声がいいし、ノリもカッコいいなって思ってたんだけど、一緒にレコーディング・スタジオに入ってみて、改めてセンスがすごく高いって感じて。ちょっとルーズなラップをやる人もいるけど、彼は音感もタイム感もものすごい正確で驚きました。好き嫌いが分かれる曲かもしれないけど、これからも有名無名を問わず、カッコいいなって思うアーティストとコラボしていきたいなって思いますね。

──アルバムのオープニングナンバー「SHOW ME YOUR HOLA」は、デヴィット・ゲッタ&ケリー・ローランドのヒット曲「When Love Takes Over」で知られる美人双子DJのナーヴォのトラックになってて。この曲から旅が始まる構成になってます。

倖田 この曲目、アルバムのタイトルである「Bon Voyage」をテーマに、出航するとき、旅に出るときの、なんともえいないドキドキわくわく感を書いた曲なんですね。この曲は、ミュージック・ビデオも作ったんですけど、とにかく歌と踊りに集中してもらえるような映像になってて。しゃべりが面白いとか、ファッションがセクシーで奇抜だとかいう部分を排除して、全身で見せる踊りと歌をクローズアップしてる。振り付けは、21歳の若手のコリオグラファー、Sugawarakoharuとのコラボをお願いして。これまでにはない表情や動きが取り入れられて、いい意味で新しくなったと思う。

──サウンド的にも新しいビートをたくさん導入してますよね。ドラムンベースやブレイクビーツもあるし。

倖田 半分以上がトライしている曲なので、今までの倖田來未のカラーとはちょっと違う、すごく面白いアルバムになったかなって思う。長く応援してくれてるファンの子には馴染みのないサウンドが多いかもしれないけど、倖田來未というフィルターを通してる分、聴きやすいと思うし、音楽好きの方が聴いたら、きっとカッコいいって思ってもらえるんじゃないかなと思ってて。今回はとにかく、身体で楽しむ楽曲をたくさん選んだので、ツアーにもぜひ足を運んでほしいなって思いますね。

リリース情報

2014.02.26 ON SALE
ALBUM『Bon Voyage』

rhythm zone

J-20140227-MK-1324[初回限定盤/CD+DVD]¥3,900+税
J-20140227-MK-1325[初回限定盤/CD+Blu-ray]¥4,600+税
J-20140227-MK-1326

[通常盤/CD]¥3,000+税

【CD】

  1. Introduction ~Bon Voyage~
  2. SHOW ME YOUR HOLLA
  3. LOADED feat. Sean Paul
  4. Winner Girls
  5. Imagine
  6. 恋しくて
  7. LALALALALA
  8. Let’s show tonight
  9. Interlude 〜Bon Voyage〜
  10. TOUCH DOWN
  11. CRANK THA BASS feat.OVDS
  12. LOL
  13. Go to the top
  14. Dreaming Now!
  15. On Your Side
  16. U KNOW

【DVD/Blu-ray】

  1. SHOW ME YOUR HOLLA
  2. LOL
  3. Dreaming Now!
  4. TOUCH DOWN
  5. LALALALALA
  6. 恋しくて
  7. Go to the top

〈BONUS MOVIE〉
SHOW ME YOUR HOLLA -Making-
LOL -Making-

ライブ情報

KODA KUMI LIVE TOUR 2014〜Bon Voyage〜

03/12(水)大阪・フェスティバルホール
03/13(木)大阪・フェスティバルホール
03/15(土)大阪・フェスティバルホール
03/16(日)大阪・フェスティバルホール
03/21(金・祝)石川・本多の森ホール(旧石川厚生年金会館)
03/23(日)新潟・新潟県民会館
03/28(金)青森・リンクステーションホール青森(青森市文化会館)
03/29(土)青森・リンクステーションホール青森(青森市文化会館)
04/04(金)福岡・福岡サンパレスホール
04/05(土)福岡・福岡サンパレスホール
04/06(日)福岡・福岡サンパレスホール
04/11(金)北海道・ホクト文化ホール(長野県県民文化会館)
04/12(土)北海道・ホクト文化ホール(長野県県民文化会館)
04/18(金)北海道・ニトリ文化ホール(旧北海道厚生年金会館)
04/19(土)北海道・ニトリ文化ホール(旧北海道厚生年金会館)
04/26(土)広島・広島文化学園HBGホール
04/27(日)広島・広島文化学園HBGホール
05/03(土・祝)宮城・仙台サンプラザホール
05/04(日)宮城・仙台サンプラザホール
05/06(火・祝)岩手・岩手県民会館
05/10(土)兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
05/11(日)兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
05/21(水)神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール
05/22(木)神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール
05/30(金)静岡・静岡市民文化会館
05/31(土)静岡・静岡市民文化会館
06/01(日)静岡・静岡市民文化会館
06/06(金)大分・大分iichikoグランシアタ
06/07(土)長崎・長崎ブリックホール
06/14(土)福島・郡山市文化センター
06/18(水)東京・NHKホール
06/21(土)栃木・宇都宮市文化会館
06/22(日)栃木・宇都宮市文化会館
06/27(金)岡山・倉敷市民会館
06/28(土)鳥取・米子コンベンションセンターBiG SHiP
07/02(水)愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
07/03(木)愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
07/12(土)山梨・コラニー文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
07/16(水)大阪・フェスティバルホール
07/17(木)大阪・フェスティバルホール
07/19(土)愛媛・ひめぎんホール(愛媛県県民文化会館)
07/24(木)東京・東京国際フォーラム ホールA
07/25(金)東京・東京国際フォーラム ホールA
07/31(木)千葉・市川市文化会館
08/02(土)兵庫・神戸国際会館こくさいホール
08/03(日)兵庫・神戸国際会館こくさいホール

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