Hello Sleepwalkers -うわべだけのマスクを取れ!体の奥底に眠っている、野生と本性を呼び起こすアルバム

Hello Sleepwalkers - うわべだけのマスクを取れ!体の奥底に眠っている、野生と本性を呼び起こすアルバム

Hello Sleepwalkers

スケール感のある音と言葉選びで構成された2ndアルバム『Masked Monkey Awakening』。一聴しただけで一曲一曲の物語が頭に描かれる、独創的なハロスリの世界について、ボーカルのシュンタロウに聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 大前多恵


仮面を外して、猿のように獰猛な、野蛮なところを出していこう

──2ndアルバム『Masked Monkey Awakening』がついに完成しましたね。どんなコンセプトで作り始めたのですか?

シュンタロウ 今回のアルバムは、トリッキーなことはせず、ライブを意識してストレートに作ろう、というのがいちばん大きかったですね。頭で考えすぎず、フィジカルな感じを出していきたかったんです。

──ストレートを意識したとのことですが、変拍子や、異次元を思わせる歌詞など、ひと筋縄ではいかない曲が多いと感じましたが……。

シュンタロウ そうなんですよ。ストレートに作ったつもりなんですけど、意外とストレートとは言われないんですよね。根がちょっとひねくれているので(笑)。

──でも、思わず踊りたくなるような、本能に働きかける作品になっていると感じます。

シュンタロウ そうですね。だからタイトルも、仮面を外して、猿のように獰猛な、野蛮なところを出していこう、というものにしました。

──リチャード・アーチャー氏(HARD-Fi)との共同プロデュースでは、どのような作業を?

シュンタロウ 一度僕らだけで“これが完成形だ”というものをまずはレコーディングしたんです。それを受け取った彼が、音を追加したり、逆にばっさり削ったり、構成も変えてきたりして。それに対してまた僕らからリクエストする、というやり取りをしました。楽しかったですね。ストレートという軸はあるんですけど、彼のおかげで音に広がりが含まれて、それ一辺倒にはならなかった。リチャードは6人目のメンバーとして関わってくれたな、と非常に感じましたね。

──リード曲「猿は木から何処へ落ちる」からは、いら立ちや焦燥感、社会や自己への批判が伝わってきます。何を起点に生まれた曲ですか?

シュンタロウ 基本的に、曲を作るときにテーマを最初に決めることはなくて。僕は今、動物がタイトルに入った曲をいくつか作っているんですけど、その中で猿というワードが引っ掛かって、「これで1曲書けたらいいな」と思って書き始めた曲です。

解釈も自由にしてもらっていいし、それが楽しみでもあるので

──なるほど。全般的に、神とか宇宙とか、スケールの大きい物語設定が特徴だと感じますが、意識的なものなんでしょうか?

シュンタロウ 曲にもよりますが、音と言葉を同時に作って行くので、広がっていく(音の)イメージに当てる言葉として、スケールの大きい言葉がふさわしかったのかもしれないですね。書いていて、次の展開が自分でも読めないんですよ。「天地創造」も、“天と大地を創造~”というサビの部分が、プリプロ段階だと2分半ぐらい経ってようやく出てくる、という遅さだったので、後でそこを前に持ってくるようにしましたし。言葉選びは本当に、無意識なんです。

──“水没都市のデタリオ”(「越境」)といったユニークなフレーズは、一体どこから思い浮かぶのだろう?  と不思議なんですよね。

シュンタロウ 僕自身は、さほど本も読まないし語彙もないですし、全然ユニークじゃないですよ(笑)。だからこそむしろ、そういう世界に引かれるのかもしれないですね。あくまでも曲に導かれて言葉を書いているんだと思います。

──わかりやすさ・共感しやすさを重視していないところも特徴であり、魅力だと感じます。

シュンタロウ “僕らはこういうのを面白いと思って作ってみたけど、どう?”みたいな、音楽的な楽しみを提示したい、という思いがすごく強いんですよね。だから、たしかに共感とは少し違うかもしれません。解釈も自由にしてもらっていいし、それが楽しみでもあるので。

──そんな中で異質なのが、既発曲「21」を、23歳の今の視点でバージョンアップした「23」。飾り気のない素直な歌詞が刺さります。

シュンタロウ これは完全にプライベートな曲なので恥ずかしいですね。僕は普段、内面を綴るということがあまりないんですけど、この曲では言葉を濁さず、率直に書いています。昨日ふと、“高校生だったのが6年前か……”と思い返していたんですよ。(時の経つのは)早いですね。東京に昨年5月に出て来て、今はメンバーの男4人で暮らしているんですけども。その生活を始めてからも、めちゃくちゃ早いし。

音楽的な刺激は増しました。沖縄と違って東京は毎日どこかしらでライブをやっているし

──生活環境が変わったことが、音楽にどんな影響を与えていると思いますか?

シュンタロウ 音楽的な刺激は増しましたね。沖縄と違って毎日どこかしらでライブをやっているし、ライブの音を耳に入れる時間がはるかに増えていて。だからメンバーはみんな、“(ほかのアーティストを観て)カッコよくて悔しい”とか、感じていると思う。それは今作にも影響していると思いますね。

──“自分たちらしさとはなんだろう?”と改めて見つめ直したり?

シュンタロウ そうですね。“武器”は持っているつもりだったんですけどね。ツインボーカルだということ、それに、各々の個性もあると思っているし。でもやっぱり、“この5人でしかできないこと”を今後はもっと詰めて行きたいです。今は僕がひとりで曲を形にすることが多いんですが、今後はセッションで作るのもいいな、と思っていますし。

──では最後に。5月から始まる初ワンマン・ツアーへの意気込みを聞かせてください。

シュンタロウ このアルバムは、“ライブで映える曲を”と意識して作ったので、ライブに来てもらわないと意味がないし、ぜひライブで聴いて欲しいです。ツアー名にもあるように、お客さんにもマスクを取ってもらいたいですね!

リリース情報

2014.02.19 ON SALE
ALBUM『Masked Monkey Awakening
A-Sketch 

J-140214-FY-2133

¥2,300+税

  1. 猿は木から何処へ落ちる
  2. 午夜の待ち合わせ
  3. Bloody Mary
  4. Comic Relief
  5. 砂漠
  6. 天地創造
  7. 23
  8. 越境
  9. Countdown
  10. 円盤飛来

ライブ情報

Hello Sleepwalkers 2014 “TAKE YOUR MASK OFF”
05/03(土)大阪・心斎橋Music Club JANUS
05/04(日)名古屋・名古屋 ell.FITSALL
05/18(日)東京・渋谷 CLUB QUATTRO

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