きゃりーぱみゅぱみゅのマジカルワンダーキャッスル

きゃりーぱみゅぱみゅのマジカルワンダーキャッスル

きゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーぱみゅぱみゅのマジカルワンダーキャッスル

2014年1月18日(土)@横浜アリーナ

まさにテーマパーク!! 横浜アリーナで2日間行われた、きゃりーぱみゅぱみゅ初となるワンマン・アリーナ・ライブのファンタジックなステージをレポート! 呪いの使者と戦う騎士と囚われたお姫様に扮したきゃりーに注目!!

TEXT BY 永堀アツオ
PHOTOGRAPHY BY 石井亜希


きゃりーぱみゅぱみゅが夢の世界を見せてくれる

きゃりーぱみゅぱみゅが幅広い年齢層から人気を得ているのは、現実そのままではない、夢の世界を見せてくれるからだろう。私たちが普段、生活している日常とは別の、きゃりーのイメージによって生み出された、ロマンとファンタジーに溢れた非日常。彼女はその歌とダンスで、髪形や衣装や美術で、退屈な日常から抜け出す手助けをしてくれる。

デビュー以来、最大規模となった初の横浜アリーナ単独公演“きゃりーぱみゅぱみゅのマジカルワンダーキャッスル”の舞台は、“もったいないとらんど”のお城。開演前の場内では、うさぎやねずみ、ニワトリやカエルに扮した大道芸人たちが観客を楽しませていた。

そして、開演時間より少し遅れて場内が暗転すると、お城にミステリアスなライトが照らされ、「ここは、“遠くて近くにあるもったいたないとランド”……」というナレーションによって、物語の始まりが告げられる。

お城は呪いの使者の呪文によって、一瞬で大きな木に囲まれてしまう。次の瞬間、「ファッションモンスター」のイントロが鳴った思いきや、アリーナ上空からきゃりーが登場!

騎士の衣装に身を包んだ彼女のド派手なワイヤーアクションに観客からは驚嘆の声があがった。センターステージに華麗に降り立った彼女は、“動物騎士団”や“妖精ポイパポイパ”(きゃりーキッズ)と踊り、パラパラをフィーチャーした「さいごのアイスクリーム」が終わると、一輪車に乗ってセンターステージへと移動し、大きな拍手を受けた。

「キミに100パーセント」に続くMCでは、「初めての横浜アリーナということで、ステージがとっても広かったのでお城を作ってみました。今日はライブに来ているのではなく、テーマパークで遊んでる感覚で楽しんでもらいたいと思います」と挨拶。観客全員が一緒に踊った「み」で再び空中に駆け上がると、剣を振りかざし、呪いの木を退治。騎士のきゃりーは、見事、お城に取り残されたお姫様の救出に成功した。

「暑すぎて、トレードマークの前髪がぱっちゃぱちゃになっちゃいました」

会場にカラフルな巨大風船が舞い、動物たちが楽器を弾きながら場内を行進し、第2幕がスタート。1人2役のきゃりーは、ナイトからプリンセスへ。お城の扉が開き、ミントグリーンのドレスに大きなティアラをつけたきゃりーがお姫様の格好で入場した。

サビで大合唱となった「CANDY CANDY」、「さぁ、ダンス・コーナーですよ〜」という呼びかけのあとで歌われた「きゃりーANAN」「インベーダーインベーダー」「のりことのりお」と、みんなで一緒に歌い、踊り、盛り上がれる楽曲を続け、場内の一体感は増していく。

ここで2度目のMCコーナーに突入。「暑すぎて、トレードマークの前髪がぱっちゃぱちゃになっちゃいました。いやー、すごい楽しいですね」と笑顔を見せ、本公演のコンセプトをデッサン画をスクリーンに映しながら説明した。

さらに、「初披露する新曲を歌いたいと思います」と語ったあと、歯磨きのCMソングに使われている新曲「すんごいオーラ」をパフォーマンス。ひとりで歌唱した3拍子の子守唄「おやすみ」、みんなで一緒に“間に合った”のフリを楽しんだ「ぎりぎりセーフ」を経て、場内に少しだけ不穏な空気が流れ始める……。

大ヒット・ナンバー「つけまつける」で、きゃりーは「はい! はい! みんな声を出して〜!」と煽っていたが、観客はクラップとジャンプを繰り返しながら、目の端に、お城の周りをうろつく悪役“デビルプラネッツ”が見え隠れし、気が気じゃない様子。その不安は的中し、彼女は、歌っている最中にスナイパーから2発の銃弾を受けてしまう!

デビルプラネッツが高笑いをするなか、きゃりーのドレスは血で染まっていく。これは一体、どんな展開になるのか……と客席がざわめきはじめた(子供たちは悲鳴をあげていた)のもつかの間、きゃりーは何事もなかったかのように立ち上がって歌い続けた。

今年のマニフェストは「スーパーきゃりーぱみゅぱみゅへの進化」

第3幕の始まりは、お城の塔の天辺に登場した“花のバイオリニスト”の流麗な「にんじゃりばんばん」の演奏から。第2幕で撃たれながらも復活した不死身(不死鳥)のきゃりー。

電飾が散りばめられたピンクのドレスに金色のびょうぶを背負ったきゃりーが表現したかったのは、今年のマニフェストにあげていたという、「スーパーきゃりーぱみゅぱみゅへの進化」なのだろう。

「にんじゃりばんばん」では、天井から忍者が降りてきて、これまでにないアクロバティックなショウを展開。「PONPONPON」では、きゃりーの「みんなでジャンプだ!」の掛け声で観客全員がジャンプし、会場全体が一体化した。そして、最後には、動物の騎士団、妖精、花のバイオリニスト、忍者に加え、悪役のデビルプラネッツまでも迎えた総勢41人がステージにあがり、「もったいないとらんど」で賑やかな大団円を迎えた。

ワールド・ツアー第2弾とニュー・シングルのリリースを発表!!

アンコールでは、ワールド・ツアー第2弾の日程を発表するとともに。2月26日にリリースされるニュー・シングル「ゆめのはじまりんりん」を初披露した。彼女が「今までの私の曲とはひと味違った曲になったと思います」と語っていたとおり、あらたな旅立ちに対する期待と不安が交錯する、ミドル・テンポの切ない卒業ソングとなっていた。

そして、場内に白いハート型の紙吹雪が舞う中、彼女のライブでは定番となっているラスト・ナンバー「ちゃんちゃかちゃん」を歌い、「今日はどうもありがとうございました。またお会いしましょう」と深々とお辞儀をし、お城の中へと帰っていった。聴き手の現実ときゃりーの妄想を繋ぐドアは一旦、閉められたが、スーパーきゃりーぱみゅぱみゅとなった彼女の物語は、これからも続いていくはずだ。

SETLIST

  1. ファッションモンスター
  2. さいごのアイスクリーム
  3. キミに100パーセント
  4. くらくら
  5. ふりそでーしょん
  6. みんなのうた
  7. Super Scooter Happy
  8. CANDY CANDY
  9. きゃりーANAN
  10. インベーダーインベーダー
  11. のりことのりお
  12. すんごいオーラ
  13. Point of view
  14. おやすみ
  15. ぎりぎりセーフ
  16. つけまつける
  17. にんじゃりばんばん
  18. おとななこども
  19. PONPONPON
  20. もったいないとらんど
  21. ゆめのはじまりんりん
  22. ちゃんちゃかちゃんちゃん

ライブ情報

NANDA COLLECTION WORLD TOUR 2014
02/13(木)シアトル・ Showbox at the Market
02/15(土)サンフランシスコ ・ The Regency Ballroom
02/16(日)LA・Club Nokia LA Live
03/05(水)シカゴ・House of Blues
03/07(金)トロント・Sound Academy
03/08(土)NY・Best Buy Theater
03/23(日)シドニー・Metro Theatre
04/05(土)香港・ROTUNDA 3, KITEC
04/25(金)パリ・Bataclan
04/27(日)ケルン・Gloria
04/29(火)ロンドン・Shepherd’s Bush Empire
05/17(土)18(日)東京・ZEPP TOKYO
05/30(金)台北・Taipei International Convention Center
06/21(土)シンガポール・会場未定
06/28(土)バンコク・Bangkok Convention Centre, Central Plaza Ladprao (BCC HALL)

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