ゲス極。登場、注目の新鋭ブルエンも!Mステ観測コラムを読めば、今のJ-POPシーンがわかる

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。2月4日(木)にアップされた[前編]に引き続き、[後編]では1月のMステに出演したロックバンドの話題からどうぞ。

 

ゲスの極み乙女。、indigo la End、BLUE ENCOUNT:ロックフェスの先へ

22日の放送には諸々で最近名前をよく聞く川谷絵音が所属するふたつのバンドが登場。それぞれのバンドが向かい合ってセッティングし、彼が場所を移動することで2バンドが立て続けに演奏をするという昨年の「ミュージックフェア」でも採用されていた演出でのパフォーマンスが行われました。

ゲスの極み乙女。は、チャート1位を獲得したアルバム『両成敗』のリードトラックでもある「両成敗でいいじゃない」をMステ恒例のミュージックビデオの世界観を再現したステージセットで披露。

キャッチコピー性の強いタイトルや思わず口ずさみたくなるサビのメロディ、随所に挟まれるプログレっぽいフレーズなど、引きのある要素ばかりで構成される楽曲はさすがという感じです。

続いて演奏したindigo la Endが披露したのは、2月3日リリースの新曲「心雨」。最近のギターバンドではあまりお目にかかれないメロウで大人っぽいムードの楽曲を切々と演奏しました。

元々はゲスの極み乙女。よりもストレートなギターロックを奏でるバンドという印象のあったindigo la Endですが、リズム隊のメンバーチェンジなどを経ながら徐々に楽曲の幅を広げていっており、この先の展開が非常に楽しみです。

同じく22日に出演したのがBLUE ENCOUNT。夏フェスでも人気を博しているロックバンドで、今年の10月には初の武道館公演も控えています。この日のMステでは「泣けるバンド」として紹介されたことを受け、演奏前のトークパートではタモリがボーカルの田邊駿一に「ほんとここまでよくやってきたよ……」などと話しかけて泣かせにかかっていました。

この日演奏された新曲「はじまり」は、“また笑顔で会えるように 今は泣けばいい”という歌詞が印象的なミディアムテンポの応援歌。「フェスに盛り上がりに行く」のではなく「フェスに泣きに行く」時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。

 

スガ シカオ、槙原敬之:あのアイドルが繋ぐJ-POPの歴史

29日の放送に出演したのがスガ シカオ。フルアルバムとしては実に約6年ぶりとなる『THE LAST』から、「真夜中の虹」を披露しました。

この日のMステ出演は2010年5月以来。2011年に事務所とレコード会社から独立、その後2014年にメジャー再デビューと珍しい足跡をたどっているスガ シカオですが、今回久々のアルバムということで積極的なメディア露出を行っています。

この日のMステでは「真夜中の虹」の“ナメクジ色の心”というフレーズが話題になっていましたが、この方の歌詞作りの独特さは先日出演した「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系)での作詞の実演でも存分に発揮されていました。SMAP「夜空ノムコウ」の作詞家であることも含め、日本のポップミュージックの歴史に残る詩人と呼んで差し支えないと思っています。

同じくSMAPの「世界に一つだけの花」(なんと29日に放送された番組内のシングルCDランキングで1位を獲得! 10年以上前の映像が流れる様はちょっと異様でした)の作詞作曲を手掛けている槇原敬之も15日の放送に出演していました。

この日披露したのは、1992年のヒット曲「もう恋なんてしない」と映画「俺物語!!」の主題歌としてリアレンジされた「No.1」(オリジナルは1993年リリース)の2曲。

J-POP史を振り返る際に意外と参照されないマッキーですが、ブラックミュージック的要素を日本人の肌感覚に落とし込むという手法を確立したパイオニアのひとりだなと過去のヒット曲を聴いて改めて思いました。「No.1」は最近の星野 源にも通じるものがあるように感じます。

この日のトークパートでは「もう恋なんてしない」の歌詞について「最初は“もう恋なんてしない”で終わる歌詞だったけど、それだと救いがなさ過ぎるという話になって“もう恋なんてしないなんて 言わないよ 絶対”に変更した」と語っていましたが、このエピソードは90年代半ばにマッキーが「HEY!HEY!HEY!」に出演した際にもダウンタウンに語っていましたね。昔を思い出して勝手に懐かしくなりました。

 

次回のMステは2月5日。[前編]でも触れた桐谷健太の再出演に加え、渋谷すばるがソロで登場するのも楽しみです。それでは来月もよろしくお願いします!

【2016年1月15日放送分 出演アーティスト】
miwa「ヒカリヘ」
ゆず「かける」
NEWS「Touch」
ゲスの極み乙女。「ロマンスがありあまる」
槇原敬之「もう恋なんてしない」「No.1」
back number「ヒロイン」
平井 堅「僕は君に恋をする」「ON AIR」

【2016年1月22日放送分 出演アーティスト】
E-girls「ごめんなさいのKissing You」「Follow Me」
NEWS「ヒカリノシズク」
BLUE ENCOUNT「はじまり」
BEGINと桐谷健太「海の声」
ゲスの極み乙女。「両成敗でいいじゃない」
indigo la End「心雨」

【2016年1月29日放送分 出演アーティスト】
Little Glee Monster「永遠に」「好きだ。」
氣志團「我ら思う、故に我ら在り」
AKB48「365日の紙飛行機」
flumpool「夜は眠れるかい?」
勝利&健人 with ジャニーズJr.「Cha-Cha-Cha チャンピオン」「HiHi JET」

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