新戦力を加えたgo!go!vanillasの“今”が詰め込まれた2ndアルバム

go!go!vanillas

新メンバー加入、シングル発売、ワンマンツアーと、目まぐるしいこの約1年を止まらずに突っ走ってきたgo!go!vanillas(以下、バニラズ)。そんな状況も、“俺らには関係ないぜ”と言わんばかりに、バンドの前向きな進化が詰め込まれた今作『Kameleon Lights』について4人に話を聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY  荒金良介


“音楽でメシ食うぞ!”という気合いがみなぎっている

──1stアルバム『Magic Number』リリース以降は怒濤の1年だったと思いますが、振り返っていかがですか?

牧 達弥 (柳沢)進太郎が加入して、7月15日に下北沢SHELTERでお披露目ライブをしたんですけど、その後すぐに何千人と集まるような大きなフェスに出たから大変だったよね?

柳沢進太郎 大変でしたね(笑)。

──現在の編成になり、変化した部分はありますか?

 進太郎とはスタジオで音合わせをしても、前から一緒にやっているような感覚なんですよ。実は僕が二十歳の頃に対バンをしたことがあって。当時、彼はギターボーカルをやっていたので、元々はバンド仲間みたいな感じでしたね。

──惹かれたポイントはどこでした?

 (自分たちの楽曲で)もっと歌声やコーラスを強化したいから、“歌えるギタリスト”がいいなと。僕も歌が好きでギターを始めましたからね。だけど、(進太郎は)ギターに関してはまだ浅い部分があるんです。

進太郎 まだまだですね(笑)。運指が動くギターを弾くようになったのが半年前ぐらいなので、今も勉強中です。

長谷川プリティ敬祐 でも元々バッキング(伴奏)を弾いていたから、リズム感が抜群に良いし、進太郎というリズム感のあるギタリストが入ったことで、自分の癖もわかるようになりました。あと、視野も広くて、ベース、ドラムの音もしっかり聴くので、合わせやすいですね。

ジェットセイヤ 最初にいいなと思ったのは、“音楽でメシ食うぞ!”という気合いがみなぎっているところですね(笑)。ギターに関しても熱意があるのは、そういう気持ちがあるからだろうなと。一緒にやっていて楽しいですね。

酒を飲んでスッキリしてまた生きていけばいいんじゃないの

──では、今作を作る上で心がけたことは?

 自分の中のアイデアがちゃんと表現できるようになったことが大きいですね。

プリティ 経験を積んで、瞬発力が上がった気がします。(今までは)息が詰まっていて、考え込む時間がほとんどなかったので。

──それが今作の風通しの良さに繋がっているんですね。

 曲に対するストレスがなかったし、メンバーみんな自分の中にあるものを出せているんじゃないかな。

進太郎 「カウンターアクション」のレコーディングで、最後のギターソロが全然弾けなくて、ラスト1回でやっと録り終えたんですよ。それ以降は自分で壁をひとつずつ越えていきました。今回のアルバム制作もずっと楽しくて、いつも“なんて良い曲なんだろう”と思いながら作っていました(笑)。

──今作は聴き手の気分やシチュエーションで好きな曲が変わるような、バラエティ感がありますね。そこが素晴らしいなと思ったんですよ。

 まさに。それは意識しました。俺が言わなきゃいけない言葉ですね(笑)。サウンド的にはギターを今までより前に出せていて、次のステップに進めた気がします。自分たちの曲で、自分たちを高めることができました。

──なるほど。「チルタイム」はピアノが効果的で、雰囲気のある曲調ですね。

 曲のカラーは増えましたね。ありふれた日常の中で、ひとりで考え込んでしまうこともあるじゃないですか。でも深く言いたいわけではなくて“いろいろあるけど、酒を飲んでスッキリしてまた生きていけばいいんじゃないの”って伝えたいですね。

背中で語る親父みたいなイメージなんです

──これまでバニラズを聴かなかった人にも刺さる普遍性のある曲ですね。その一方で、「ヒートアイランド」はとんでもなくハジけた曲だなと。

 最初のテーマは“祭り”だったんですよ。“祭り=踊る”というイメージで、日本人の踊りと海外のダンスミュージックの要素を一曲の中に入れてみました。

プリティ 僕の地元・大分の祭り「チキリンばやし」の動画を見て、年々ビートがブラッシュアップされていることに驚いて(笑)。日本の祭りも進化しているんだなって。ベースはシンセを重ねて、モダンな音を心がけました。

セイヤ 自分は結構好き放題にやってますね。ハミ出しまくってるから、自分ぽくていいなと。日本人にしか叩けないリズムですからね。

進太郎 この曲は竿も持ち替えて、音色にこだわりました。カッティングのところはストラトでファンクみたいな音を作ったり。最初の方はラウドにして、今までと違うテイストを出しました。

──個人的には「セレモニー」も好きで、バニラズのルーツにあるシティポップ感が出てますね。

 歌詞は、子供に対して歌ってるイメージなんです。まあ、僕は子供いないですけど(笑)。20代で感じる気持ちは、30代で子供ができたときとはまた違うだろうから。もし子供ができたときに“昔の俺が作った曲だよ”って、手紙のような感覚で聴いてほしくて。優しさもあるけど、背中で語る親父みたいなイメージなんですよ。

プリティ ははは、昭和の親父って感じだよね。

 そう。歌詞はどんどん身近なものにシフトしてますね。自分が暮らしの中にある幸せや楽しいこと、人との関係性を歌うことに寄ってます。

──身近な事柄をカラフルな曲調で仕上げているからこそ、そのギャップでよりキャッチーに聴こえるんですよね。では、最後に3月4日から始まるツアーに対する意気込みをお願いします。

 ライブで初めて行く土地もあるんですけど、地方のお客さんは感情の表し方が素直な気がして、より楽しみですね。ファイナルの新木場Studio Coastを含めて、僕らの音楽も成長できると思います。


ライブ情報

全国ワンマンツアー「Kameleon Lights Tour 2016」
詳細はこちら


プロフィール

ゴーゴーバニラズ/牧 達弥(vo、g)、長谷川プリティ敬祐(b)、ジェットセイヤ(ds)、柳沢 進太郎(g)。2014年にアルバム『Magic Number』でメジャーデビューを果たした。

2ndアルバム『Kameleon Lights』特設ページ

オフィシャルサイト

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