伝説のバンド“スパッツ”O-EASTでのワンマンライブをもって活動休止

「スパッツ3本目のライブ〜1000キャパ埋まらなかったら解散、埋まったらゼップダイバーシティ(^o^)」が1月7日にTUSUTAYA O-EASTにて行われた。

スパッツはVo.尽(HERO)、Gt.JUN(GOTCHAROCKA)、Gt.刻(BFN)、Ba.ヒィロ(ex.ν[NEU])、Dr.テロ(†яi¢к)、Dr.Ko-ki(ex.ViViD)という編成で結成されたスペシャルセッションバンドだ。

“来た人を楽しませる、幸せにする、明日への活力にする為に活動する趣味バンド”をモットーに2014年3月より活動を開始した。「はじめてのチュウ」や「おもちゃのチャチャチャ」など、V系とは全く関係ない曲をV系バンドマン達がガチンコでアレンジ・コピーしてCDまで出してしまう面白さと、ライブの楽しさで人気を集め、1000人以上を収容するTSUTAYA O-EASTでワンマンライブをするまでに至った。が、今回のライブ発表時に「1000キャパ埋まらなかったら解散、埋まったらゼップダイバーシティ」の公約を掲げてしまった為に、2016年1月を持って冷凍保存(活動休止)に入るとのこと。

最後のワンマンライブとなったこの日は、ko-ki(ex.ViViD)、団長(NoGoD)、更には未散(ex.MASK)や千聖(PENICILLIN/Crack6)と豪華なゲストが駆けつけ、過去最高の盛り上がりとなった。

「高橋(尽)が出てくると思っただろ?段取りとかの関係で何故か最初は俺が歌います!」と、なぜか団長が「はじめてのチュウ」を歌い上げるところからこの日のライブは始まった。出オチ感満載だがサウンドはホンモノだ。メロコア・パンク調のアレンジと、団長のパワフルなヴォーカルに煽られて会場の熱は一気に上昇。

その後は尽も登場してツインヴォーカルで放たれた「もりのくまさん」や、「ルパン先生のテーマ」など、誰しもが知ってるおなじみのナンバーがロックアレンジで次々ドロップされていく。

MCでは「これ華遊(ex.ν[NEU] )ちゃんのお下がりなんだよ!俺が着ると商店街のガラガラ回すオッサンみたいになる」「千聖さんとスタジオ入った時は緊張して顔にブツブツ出そうになった」と…ひたすら喋りまくるのもスパッツのお家芸。「このまま一晩中喋り続けるのでは…?」と若干ハラハラしたファンも少なくなかったのではなかろうか(笑)。

ファンが肩を組んで揺れ、「ヘイヘイ!」のコールが響いた「勇気100%」、ファンがデスヴォイスで叫びながらの拳を突き上げた「巨人の星」では未散が登場。今はすっかりLoop Ash代表としてバンドを支える側の彼も、しっかりゴシックロリータにツインテールの女形ルックに身を包んでギターをかき鳴らした。

ハードロック調にアレンジされた「学園天国」、「世界中の誰よりきっと」では千聖が登場。速弾き、タッピング、チョーキング…、と華やかなプレイを惜しげも無く披露してギターヒーローの貫禄を見せつける。

「千聖さん!いろいろ驚きました。まずスパッツのライブに出てくれたこと!そしてさっきの曲リハと全然違うことしてて(笑)。アレンジしまくって頭からケツまでソロ弾いてるみたいでしたね!」
「なんかさっきお前HAKUEIになりたいとか言ってたけど、随分しゃべるHAKUEIだな〜(笑)。」
と、千聖もスパッツらしいコミカルなMCをバッチリ繰り広げて会場を涌かせてくれた。

尽が本編ラストで舞台の幕を引こうとして失敗したり、千聖の立ち位置の足元に“千聖最高”と張り紙をして「そういうのずるい!」と尽に糾弾されたりと、いつにも増して小ネタと笑いが多かった今回のライブ。コミックバンドやアットホームな雰囲気のライブのバンドは沢山あるが、その中でもスパッツはコピーバンドながら、かなりハイレベルな笑いと音楽を届けてくれていた。“来た人を楽しませる、幸せにする、明日への活力にする為に活動する趣味バンド”をモットーに、本気で遊んで、本気でふざけていたからこそ、彼等のライブは楽しかったのだろう。

“解散”ではなく、あくまで“冷凍保存”。スパッツメンバーが自分のバンド・活動を本気でやって、またスパッツに本気で挑みに帰ってきてくれる日が今から楽しみだ。
text by 高崎光
Photo by Takuya Orita


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