さくらしめじ『森のきのこの音楽会~さんきゅう2015、うぇるかむ2016~』【ライブレポート】

さくらしめじ
森のきのこの音楽会~さんきゅう2015、うぇるかむ2016~
2015年12月29日@光が丘IMAホール

“ゆったり、まったり、のんびり”を合言葉に活動中のさくらしめじ初のワンマンライブ。昼と夜の2部制で行われた同公演は即日ソールドアウト(※元々、夜の部のみだったところを昼の部を急遽追加)! ストリートライブをはじめ、2015年は全国各地を巡った『さくらしめじニッポン列島菌活の旅〜広げよう“きのこの輪(フェアリーリング)”〜』もあり、着実に菌活の成果が表れていた。

TEXT BY ジャガー
PHOTOGRAPHY BY YASUSHI SAITAMA


160106-YS-150314「森のきのこの音楽会、はじまるよ〜!」を合図に1曲目「まよなかぴくにっく」のイントロが鳴り響くと、ドラム&パーカッションのMitsu、ピアノ&キーボードの金井央希を迎えたアコースティックバンド編成で、一音一音丁寧に紡いでいく。

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「みなさん、こんにちは! まことに、まことにありがとうございます。皆さんが楽しめるように精一杯頑張りますので、最後までよろしくお願いいたします!!」と気合十分な挨拶をした後、ノリの良い「せきがえのかみさま」へ。時折、アイコンタクトを交えながら、交互にギターを鳴らす雅功と彪我。ライブを重ねることで、歌、楽器ともに息ぴったり。ふとした瞬間に覗かせる彼らの笑顔に自然と観客も和む。

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“森のきのこの音楽会”と題された今回、ステージ上手(かみて)後方には1本の木とフラッグガーランドが施されている。さらに木の頂上付近にはいくつもの電球が連なっており、やわらかな明かりを注ぐ。もちろん、さくらしめじのライブには欠かせないお手製のボードも輪飾り付きの音楽会バージョンとして用意されていた。

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バンド編成、舞台演出、そのどれもがさくらしめじの世界観を彩り、彼らの歌と演奏、そして持ち前の人の心を優しくさせる空気感を伝えてくれる。

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と、ここで片思い中のやるせない気持ちが溢れた「きみでした」を披露。いつもの好きとは違う“何か”に戸惑いと焦りを覚える、心の成長をまっすぐに歌いかける雅功。透き通った歌声を乗せる彪我。そのハーモニーの美しさに胸が締め付けられた。

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田中雅功(たなかがく)

「ギフト」もバラードながら、今度はハイトーンを活かして彪我がリードボーカルをとり、しっとりとした低音で雅功が魅せる。個性ある声を武器に、時にはその武器を組み合わせることで、様々な感情を表現できるのもさくらしめじの強みではないだろうか。

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髙田彪我(たかだひょうが)

そして、もうひとつの強み……それは無邪気なMC(笑)。全国を回った菌活の思い出を語る場面にて。車移動時、よく寝ていたという彪我。

「いたずらしようと思って。ミントの清涼菓子を3~4粒、口に入れたんですよ。で、普通うわっ! って飛び起きたりするじゃないですか。でも、彪我は口をパクパクさせるだけだったんですよ」(雅功)

「あー! それかぁ。なんか起きたとき、口スースーするなって。ありましたもん。でも(それが思い出って)まったくピンと来ない!」(彪我)

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ゆっ、ゆる過ぎる! 演奏時のギャップに、次はどんな話をするのか密かに楽しんでいる方も多かったのではないだろうか(笑)。思い出話に花が咲いたところで、ツアー中にも演奏してきた「1/2」「Hello,Again~昔からある場所~」のカバー2曲を披露。90年代を代表する曲をこうやって2000年代生まれの彼らが感じるままに演奏するのも、新鮮に響いて面白い。個人的にはギターのカッティングがかっこよくキマった「1/2」は彼らとの相性が素晴らしいと思う。

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「ここで新しい楽器のお友達を紹介したいと思います。おいで、びろびろく~ん!」と彪我が招き入れたのは、アコーディオンのびろびろくん。あらたな友達と一緒に新曲「こんこんずし」を歌い、ハートウォーミングなひと時を作り上げた。

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ライブの定番曲でもある「さんきゅう」を演奏したところで、1月13日に発売される新曲「はじまるきせつ」のミュージックビデオのメイキングを会場全員で観ることに。「素敵ですね!」「そうですね、素敵でした!」と本人たちもたまらず「素敵」を連発する出来栄え。

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そんな「はじまるきせつ」を生披露! 疾走感あるナンバーに自然とクラップが沸き、一体感が生まれる。その流れのまま、お腹が空いてしまうと噂(!?)の「てぃーけーじー」に突入。ただただ、卵かけご飯への愛を歌った曲なのだが……とにかくかっこいい! ジャカジャーンとストロークをクールにキメてからの「TKG!」コール&レスポンス。全員で“エア卵かけごはん”を行ったことは忘れられない思い出です(笑)。

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純粋な気持ちを一生懸命まっすぐに歌った1stシングルの「いくじなし」で本編は終了。アンコール後、満面の笑みで「良いお雑煮が食べられます!」と今日のライブの成功を噛みしめていた、さくらしめじ。緊張や不安をすべて笑顔に変え、観客と楽しむために演奏してきた彼らのステージから“いつまでも大切にしなくてはいけない想い”を教わったように思う。

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SETLIST

01.まよなかぴくにっく
02.せきがえのかみさま
03.きみでした
04.ぎふと
05.1/2(福井菌活カバー曲)
06.Hello,Again~昔からある場所~(山形菌活カバー曲)
07.こんこんずし
08.さんきゅう
09.はじまるきせつ
10.てぃーけーじー
11.いくじなし
[ENCORE]
01.きのうのゆめ
02.みちくさこうしんきょく

★さくらしめじが2016年の抱負を語る、ミニ動画を公開中!


リリース情報

2016.01.13 ON SALE
SINGLE「はじまるきせつ/さんきゅう」
SDR

160104-YS-154202[あさばん]¥1,112+税
160104-YS-154203[よるばん]¥1,112+税
詳細はこちら


ライブ情報

菌唱-KINSHOW-
04/23(土)千葉・千葉県文化会館
詳細はこちら


プロフィール

160104-YS-154201田中雅功(たなかがく/2002年1月24日生まれ)、髙田彪我(たかだひょうが/2001年10月23日生まれ)からなるフォークデュオ。2014年6月14日に“雅功&彪我”として活動をスタート。同年11月24日にユニット名が“さくらしめじ”となる。2015年、1stシングル「いくじなし/きのうのゆめ」を全国リリース。

オフィシャルサイト

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    ジャガー

    「M-ON! MUSIC」の編集/ライター/小言を言う係。音楽フリーペーパー「music UP's(現okmusic UP's)」の編集を経て、音楽雑誌「ワッツイン」へ。前身サイト「DAILY MUSIC」 への参加をきっかけにWEBの人になりました。