あの「007」最新作を劇場で観たアーティスト3人のガチ感想が……。【みんなの映画部】

Base Ball Bearの小出祐介が部長となり、ミュージシャン仲間と映画を観てひたすら語り合うプライベート課外活動連載。今回は、ダニエル・クレイグの圧倒的な魅力で人気をリブートさせた「007」シリーズ最新作を観に劇場へ。大ヒットした前作「007 スカイフォール」にそれほど乗れなかった小出部長は、本作をどう捉えたのか……。


活動第22回「007 スペクター」[後編]
参加部員:小出祐介(Base Ball Bear)、福岡晃子(チャットモンチー)、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)

[前編]はこちら

ダニエル・クレイグになってからスタイリッシュなイメージに変わった

──今回の「スペクター」は原点回帰の色合いも強くて、オープニングタイトルだけで往年の「007」ファンは盛り上がるんですよ。

小出祐介 今回はちゃんとド頭にありましたね。テーマ曲が流れて、ジェームズ・ボンドが歩いてきて銃を撃つおなじみのガンバレル・シークエンス。

前作「スカイフォール」では本編の流れを受けて、いちばん最後にガンバレル・シークエンスが出てきましたけど、今回は前置き無しでド頭にあったことで、もうシリーズ正調の1本なんだなって、その時点でわかる。

オカモトレイジ 黒い画面を挟んで残像が残っている感じがめっちゃかっこよかったですね。

福岡晃子 タコのやつ?

──それは作品ごとの主題歌が流れるオープニングクレジットのほう。

福岡 あのタコの映像にはビックリした。笑ってもうた(笑)。

小出 しかも曲がサム・スミスだったし。超〜歌ってるな! と思って(笑)。ものすごい歌い上げてるぅ〜って。

レイジ わざわざ歌詞がテロップで出てくるし。前作「スカイフォール」のアデルの楽曲もそうでしたよね。

小出 そう、このオープニングもガンバレル・シークエンスもそうだし、「007」ってお決まりやお約束が、何度も形を変えながら繰り返し出てくるシリーズでもあるわけですよ。他にも、アストンマーチンの車だったりとか。

これはジェームズ・ボンドの愛車としておなじみで、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」におけるデロリアンみたいなもんですかね(笑)。

──その喩えでいいのかな(笑)。ちなみにアストンマーチン社は、今回この映画のためだけにDB10というモデルを製造したそうです。

小出 あと、やっぱりスーツ姿がかっこいいですよね、ダニエル・クレイグは。ガンバレル・シークエンスなんかも、シリーズのある時期では古臭くなってきていたと思うんだけど、それがダニエル・クレイグになってからスタイリッシュなイメージに変わったというか。

レイジ クール過ぎるくらいクールになりましたよね。

小出 今年さ、いろんなスパイ映画が公開されたじゃない。

レイジ 「コードネーム U.N.C.L.E.」とか。

小出 「ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」も。やたらスパイ映画が目白押しだったんですけど、僕は特に「キングスマン」が面白くて。

だけどあれは面白ガジェットが盛りだくさんの、クラシカルなスパイ映画の現代版という感じだったんですけど、そうしたら本家の「007」はもっと粋に、クラシカルなものをさりげなく差し出していて、やっぱりこっちのほうが圧倒的にオシャレだなと。

レイジ そうですよね。「コードネーム U.N.C.L.E.」を観たときはものすごくかっこいいなと思ったけど、ジェームズ・ボンドを観ると「コードネーム U.N.C.L.E.」が滑稽に見えるというか。

小出 バタバタし過ぎな感じがするんだよね。

レイジ オシャレ具合がコテコテで、逆に泥臭い。「007」のスタイリッシュさを観てしまうと、「やっぱり本家のかっこよさはやっぱりこれなんだな」と思ってしまう。

小出 今の「007」はブランディングに成功している感じがするんだよね。これまでのジェームズ・ボンドって“昔の男前系”だったから。

レイジ 濃い系。ダニエル・クレイグは顔立ちが完全に違いますしね。

小出 青い目のジェームズ・ボンドは初めてなんだよね。金髪でね。

 

最高ですよね、マドレーヌ

──女子目線ではどうでした?

福岡 う〜ん、私、こういう映画の主人公はめっちゃ好きになりがちなんですけど、今回はそんなに……(笑)。たぶんスパイのときと、女の人をリードするときの態度がパックリ分かれてるからかな。前半とか、結構いろんな女の人が出てきたやん。

小出 すぐヤッちゃう、みたいな?

福岡 そう、すぐ(笑)。あぁ、そうなんや〜と思って。でもスパイってそうだよな、って(笑)。

小出 それはステレオタイプなイメージじゃないか(笑)。

レイジ 偏見ですよね。「バンドマンってそうだよね」っていう(笑)。

小出 バンドマンはファン喰ってる(笑)。

──バンドマンが言うな!

小出 俺は違う。俺は違うバンドマンです(笑)。

福岡 あはは。でも最後のほうではわりと純愛で、マドレーヌ(レア・セドゥ)って彼女を銃を捨てて迎えに行ったりしたところは、あぁ良い人なんやろうなって(笑)。

レイジ アジトから逃げるときに手を繋いでいるところが。

福岡 そうそう。そういうところが結構キュンときたけど。見た目は本当にオシャレだしね。

──じゃあ、ボンドガールについて。

レイジ 最高ですよね、マドレーヌ。

小出 レア・セドゥってちょっとクセがある顔だよね。隙っ歯だし。

レイジ それもかわいい。あとむちむちしてましたね。見ました? 背中の肉。

小出 見た。むっちむち。

レイジ 実はこのあいだ「GONIN2」(1996年/監督:石井隆)を初めて観て、それは女5人が銀行強盗をする話なんですけど、最近、銃を撃っちゃう女がすごく好きなんですよ(笑)。

本当の悪党というわけじゃなくて、仕方なくやってしまう感じというか。今回もレア・セドゥがボンドのピンチのときに来てパン! とか……すげぇ良かったっす!

福岡 バカだ(笑)。

レイジ 不器用なんだけど、アティテュードで乗り切る系のかわいい女。

小出 頑張れちゃう系の。

レイジ そうです、頑張れちゃう系。筋トレしてめっちゃ強いとかじゃなくて、普段はインテリ系の精神科医の先生という設定なのに、気合があるから……。

──いざというきに引き金が引ける女だ。

レイジ まさしくそうです。よくあるアンケートの好きなタイプのところに“いざというときに引き金が引ける女”って書きます!(笑)

 

C-20151225-MK-1842「007」シリーズのテーマソングについて身振り手振りで言及する小出部長。「オケはすごくクリアだったし最近っぽいけど、あのギターのリフだけ音色がすごく古い」などと語ってましたが、ちょっとマニアック過ぎたので割愛しました……。

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