あのディアンジェロも!世界初の電子楽器・テルミンの今こそ見直されるべき魅力

「テルミン」という楽器を知っているだろうか。テルミンは、1919年にソ連のテルミン博士に発明した世界初の電子楽器。本体から伸びたアンテナに向かって手を動かすことで、音程や音量を操ることのできるユニークな楽器である。

まるで魔法使いになったかのような気分が味わえるテルミン。ギミックがただ面白いだけでなく、ライブ演奏で使われてもかっこいい楽器なのだ。今回は、有名ミュージシャンたちがテルミンをステージ上で使いこなしている動画を紹介しよう。

 

伝説的なロックバンドもテルミン!


まずは70年代に世界的な人気を誇ったロックバンド、レッド・ツェッペリン。レッド・ツェッペリンといえば、ボーカルが雄叫びを上げ、ギターがハードなリフを鳴らし、ドラムがパワフルに叩くという勇ましいイメージのバンド。

しかし彼らはアメリカとイギリスのチャートで1位を獲得したアルバム『レッド・ツェッペリンⅡ』に収録した代表曲「Whole Lotta Love」で、テルミンを使用しているのだ。

注目のテルミンサウンドは、サイケデリックな間奏で聴くことができる。ボーカルのロバート・プラントの卑猥な声のバックで鳴っているのがテルミンだ。

チャックを開けるような低音のノイズ音から高音域への突然の音程変化は、テルミンならではサウンド。ライブで、ギターのジミー・ペイジがテルミンを操る斬新な姿は、ロックの歴史に深く刻まれている名シーンだ。

 

渋谷系のスターもテルミン!


次は90年代に小沢健二とともにフリッパーズ・ギターで渋谷系ムーブメントを牽引した小山田圭吾。小山田圭吾はフリッパーズ・ギター解散後のソロユニット「CORNELIUS」でテルミンを導入。

そのライブには、「テルミン演奏のコーナー」が一時期まで設けられるほど小山田はテルミンに傾倒。演奏法を知らなくても誰でも音出せるというテルミンの特性を活かして、観客に演奏されるパフォーマンスを行っていた。

テルミンコーナーはライブ会場が海外でも開催される。オーストラリアで行われた「The Meredith Music Festival 2006」では、まず会場から観客をステージに連れ出す。小山田がその観客の手を持って一緒にテルミンを演奏したのだ。テルミンのサウンドとパフォーマンスの意外性によって、会場は大いに盛り上ったという。

 

最新のブラックミュージックもテルミン!

最後は、現代ブラックミュージックシーンの重要人物のひとり、ディアンジェロ。「AFROPUNK FEST 2014」にヘッドライナーとして登場した彼は、屈強なブラックロックサウンドで観客を圧倒するパフォーマンスを披露した。この白熱のライブ終盤、突如ステージ上にテルミンが登場した。

テルミン奏者は、まず静寂の中で摩訶不思議な音を出し、そのまま世にも珍しい「テルミンソロ」へ突入した。そのテルミンの音に、まずディアンジェロがシャウトを被せ、後から徐々に楽隊が参加していく。

テルミンを中心としたものすごいグルーブを生み出していくパフォーマンスは圧巻であり、現代最高峰のブラックミュージックのアーティストとテルミンによる夢の共演であった。

才能に溢れたミュージシャンに愛され、ライブでも大活躍のテルミン。これからもどんなミュージシャンがテルミンを巧みに取り入れていくのか楽しみだ。

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