SANABAGUN. 1st Major Album「メジャー」Release Party 「渋谷ジョーク」【ライブレポート】

SANABAGUN.
1st Major Album「メジャー」Release Party「渋谷ジョーク」
2015年12月16日@渋谷CLUB QUATTRO

メジャー1stフルアルバム『メジャー』リリースから約2ヵ月。『全日本コンクリート巡り 国内編』と題し、“夢が落ちている街、東京”を飛び出し全国各地でライブを行ってきた。378(サナバ)円というチケット料金で話題になった本公演だが、もちろんそれが“破格”と言える、SANABAGUN.の成功の道に刻まれる貴重な夜だった。

TEXT BY 佐藤愛美
PHOTOGRAPHY BY 小見山 峻


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暗転すると舞台袖からSANABAGUN.の気合い入れが聞こえ、メンバー登場前からその声に感化された観客の拍手と歓声が巻き起こった。続々とメンバーがステージに上がると観客の拍手と歓声がいっそう高まり、このライブに対する期待の大きさがうかがえた。

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岩間俊樹(MC)と高岩 遼(vo)から路上から続くお決まりの第一声「レペゼンゆとり教育。平成生まれのヒップホップチーム。これがSANABAGUN.だ、味わえ!」が発せられると、「SANABAGUN. Theme」で幕を開けた。

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2曲目はアルバム『メジャー』から「カネー」を披露。高岩の甘い声に引き込まれる。小杉隼太(b)の重低音が誘う「Hsu What」でフロアが揺れ始める。こちらもミディアムテンポな楽曲で、じっくりと聴かせていく構成に余裕を感じる。伸びやかなボーカルから髙橋紘一(tp)の演奏が高揚感を煽り、岩間のリリックが刺さる「M・S」と続く。まさにヒップホップやジャズ、ブルースを持ち味とする彼らの本領発揮といった場面だった。

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アウトロの澤村一平(ds)の高速のドラムソロから、岩間が「『渋谷ジョーク』まだ足りねぇ! 盛り上がれ!」と煽る。明るく転調し「J・S・P」。“誰かがやらなきゃできない日本人”を歌ったこの曲でクラップハンズや「ジャンプ! ジャンプ!」と煽るのも彼らの精神の表れのように思う。

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ここでいったんMC。オーディエンスに感謝を伝え、次の曲紹介をするという王道の流れから始まった「人間」。ここでなんと警官ふたりが現れ、演奏を中止させる。路上時代によく見た光景!? の再現に会場は笑いに包まれる。

よく見れば警官ふたりは、The Throttle(高岩がフロントマンを務めるバンド)メンバーの熊田州吾(vo、g)と田上良地(vo、b)ではないか。
※ちなみに本公演の当日に彼らはTwitterで「邪魔しに行こうか」と呟いていた(笑)。

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高岩と岩間が舞台袖に連行されると、谷本大河(sax)がセンターに立つ。突如、自身の胆嚢結石の思い出を語り出したかと思えば、自身がラップをする「胆管処刑」を投下し、おどろおどろしく歌い上げる。

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ふたりが戻るも、次にセンターにいるのは隅垣元佐(g)。となれば櫻打泰平(key)のもったいぶるようなイントロから始まる「デパ地下」だ。ホーン隊の圧と、ハンズアップせざるをえない攻撃的チューン。コール&レスポンスを煽る「在日日本人」でさらに加熱。手ごたえを感じた様子で拳を突き合わせるセンターふたり。

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そこからガラッと雰囲気が変わり、「まさに今、この瞬間。」でしっとりと聴かせる。高岩の歌声にフロアが酔いしれた。

そして再び同じMCから始まる「人間」。先程より早いタイミングで登場する警官に今度は高岩だけが連行される。

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「hey Boy」のひと声でヒートアップ。岩間がひとりでマイクを持つ「大渋滞」になだれこむ。人気の高い楽曲に会場も大盛り上がりで、彼を称える。高岩が戻り、放たれたのは「居酒屋JAZZ」。ミラーボールも回り出し、華やかな楽しさに熱がこもる。「HIS MASTERS VOICE」では高岩と岩間が肩を組み、マイクを客席へと向け会場を沸かせた。

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そして3度目の正直となるMC。メンバーそれぞれが喜びの演技をする。そう、演技もできてしまうのがSANABAGUN.だ。

MCで煽り過ぎてイントロでは「本当に最後だよ(笑)」と言う場面も。本編最後の楽曲「人間」は、『メジャー』のリード曲にして、すでにライブでも定番曲となっている。こんなに叫びたく一緒に歌いたくなる楽曲もなかなかない。会場が一体となった“休みは働く為のものじゃない”“さぁ 布団へ帰ろうぜ”は痛快だった。

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ノリノリでジャンプしたまま退場していくメンバー。すぐに手拍子とSANABAGUN.コールが起こる。しばらくすると会場上手スクリーンに映像が映し出される。

なんと来年4月に2ndアルバム発売の文字が。サプライズに歓喜していると、間髪開けずにイントロが流れメンバーが登場。全員がラップを披露する「もう実家帰りなよ」だ。こういったレア曲が聴けるのもワンマンならでは。

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「改めましてSANABAGUN.です!」と高岩が過去の路上時代の話をし、今日までの道筋を語る。そして高らかに宣言したのは『NFLのハーフタイムショー』に出るということ。以前から彼らはインタビューなどでも答えていたが、ライブの場で言うのはなかなかないことだ。

唐突に始まる岩間の物販紹介では「いくらで入場しました?」と今回の破格の387円というチケット代をいじり、路上時代の名残で“最後の投げ銭”を実施した。

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そして始まった新曲「板ガムーヴメント」は岩間もグッズのトートバッグから板ガムをばらまきながら歌う。ホーン隊の華やかさが際立ち、今回の東阪ワンマンライブで初披露されたにも関わらず多くの手が挙がる。新作に関わってくるのか非常に気になるところだ。

「ラストチューン!」そう言って始まったのは「WARNING」。これまで何度もライブで披露されている人気ナンバーに、自然と体が揺さぶられる。背中合わせでハンドサインを出すMC&ボーカルが決まりすぎてて問答無用にカッコいい。

ここで終わりかと思いきや、サプライズ。櫻打がイントロを奏でると、本当のラストナンバー「まずは「墓」。」がプレイされた。左右に揺れるオーディエンスとお互いに合掌をして感謝を伝え合い、締め括られた。

彼らが目標とするのは『NFLハーフタイムショー』、やはり生の音なのだ。路上を卒業し今回、大阪・東京公演ともにソールドさせ、着実に知名度を上げる彼ら。

最後に高岩が「俺たちの人生を劇的に変える新作をリリースする」と宣言した。4月のアルバムに期待せざるをえない。

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SETLIST

01.SANABAGUN. Theme
02.カネー
03.Hsu What
04.M・S
05.J・S・P
06.胆管処刑
07.デパ地下
08.在日日本人
09.まさに今、この瞬間。
10.大渋滞
11.居酒屋JAZZ
12.HIS MASTERS VOICE
13.人間
[ENCORE1]
01.もう実家帰りなよ
02.板ガムーヴメント
03.WARNING
[ENCORE2]
まずは「墓」。


リリース情報

2015.10.21 ON SALE
MINI ALBUM『メジャー』
CONNECTONE

151029-YS-190002
¥2,037+税
詳細はこちら


ライブ情報

年末調整GIG 2015
12/26(土)愛知・名古屋CLUB QUATTRO
詳細はこちら


プロフィール

サナバガン./小杉隼太(b)、隅垣元佐(g)、澤村一平(ds)、谷本大河(sax)、高岩 遼(vo)、岩間俊樹(MC)、櫻打泰平(key)、髙橋紘一(tp)。夢が落ちている街、東京。その中心ともいえる、渋谷でストリートライブを行ってきた生HIPHOPチーム。アルバム『メジャー』をもって、メジャーシーンに進出。

オフィシャルサイト

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